CHAOSvsBULLET CLUBの中でも、10月シリーズからスタートした新日本の定番カードが南半球に上陸。ロッポンギヴァイスが「Super Jr. Tag Tournament」を制したことで、IWGPヘビー級だけでなく、IWGPジュニアタッグとのダブル前哨戦となった。
オカダとオメガの先発で試合開始のゴング。リストロック主体の静かな攻防を繰り広げてから、オメガがマットにタッチ。オカダはそのままマットと向かい合うが、組み合おうとしたところで背後からオメガが襲い掛かる。しかし1対1ではオカダの方が実力的に上。3人を相手にしてもペースをつかませない。しかしバレッタと交代してから、THE ELITEがコンビネーションプレーを駆使して優位に立つ。
腰を痛めつけられて、長時間捕まっていたバレッタ。オカダ、ロメロが反撃に転じても、すぐにペースを奪い返されてしまう。CHAOSの3選手がリング下に落とされると、THE ELITEは3人同時にトペを放って見せ場を作る。
それ以外でもコミカルな攻撃や、3人でサソリ固めの競演を見せるなど、余裕を持った攻撃で追い込んでいくTHE ELITEに対し、CHAOS側はバレッタが花道からダイブしてプランチャを放つなど、思い切った攻撃でないとなかなかペースを引き寄せられない。
トリプルブレーンバスターで投げ勝ち、ようやく反撃に転じたCHAOSトリオ。ダブルやトリプルでのスーパーキックを浴びながらも耐え抜いて、ヤングバックスの同士打ちを誘い、元気いっぱいのロメロがかく乱する流れを作ると、インディーテイカーを不発にしてオカダへつなぐ。
得意の攻撃パターに持ち込んだオカダ。流れをつかんでしまうと強い。ロッポンギヴァイスがオメガにダブルニーアタックをお見舞いすると、オカダがリバースネックブリーカーで追撃。予告してからのレインメーカーはスーパーキックで阻止されたが、ヤングバックスの同士打ちを誘って、ニックにドロップキック、レインメーカーを決めて勝利をもぎ取った。
オカダとしては、残念ながら11・5大阪でフォールを奪われたオメガに借りを返すとは出来なかったものの、さらに勢いづけることは阻止。逆にジュニアタッグに関してはCHAOSに勢いをもたらせたことになる。
試合後はご機嫌のロメロがマイクを手に。1・4東京ドーム決戦でCHAOSの完全勝利をアピールするとともに、「初めてのニュージーランドで、しかもメインの試合で勝利できて最高。こんなにも美しい国にはまたやって来たい」とアピールして大会を締めくくった。