カイル・オライリーが体調不良でドクターから長時間のフライトを禁止されたため、ニュージーランド入りできず。当初、KUSHIDAとフィンレーが組んでreDRagonと闘うカードが組まれていたが、残った3選手での3WAYマッチに変更された。と同時に、フィッシュが保持しているROH世界TV王座も懸けられることになった。
ちなみに、同王座の防衛戦が南半球で、組まれるのはこれが初めて。しかもKUSHIDAがIWGPジュニア王座、フィンレーがNEVE無差別級6人タッグ王座をそれぞれ保持しているとあって、3人の王者による闘いが実現する運びとなった。
最後に入場してきたフィッシュがコーナーに上がってアピール。リングに下りた瞬間を狙って放ったドロップキックが、試合開始のゴング代わりとなった。
KUSHIDAにもドロップキックを決めたフィンレーだったが、さらに攻撃を仕掛けたところ、KUSHIDAにかわされて勢い余ってトップロープ越しに転落させられかける。何とか踏みとどまってリングに戻るも、エプロンに上がったフィッシュがトップロープ越しにスリーパーホールドに捕らえた。フィンレーはバックエルボーで振り払い、リング下に落としたものの、フィッシュは場外からのキックでフィンレーの足を刈ってダウンさせる。
リングに戻ったフィッシュは、KUSHIDAに回転エビを狙う。それを踏ん張ったKUSHIDAはアームロックに切り返すが、強引に立ち上がったフィッシュはキックで振りほどく。逆にキックを狙ってきたKUSHIDAの蹴り足をキャッチすると、ドラゴンスクリュー。ここからKUSHIDAの足を攻め立てるも、リング下から足を引いて引きずり下ろしたフィンレーは、フィッシュを場外フェンスにぶつけた。
代わってKUSHIDAを攻撃するフィンレー。串刺しでランニング式のエルボースマッシュを決めると、スリーパーで動きを止めにかかる。KUSHIDAがロープを背にしながらも、突進してきたフィンレーにキックを放つ。勢いで1回転してエプロンに降り立つと、さらに攻撃を狙ってきたフィンレーにジャンピングハイキック。フィッシュにも同じ技を決める。そしてエプロンから2人の腕をキャッチしてショルダーアームブリーカー。その勢いで2人がダウンすると、コーナーに駆け上がる。フィンレー、フィッシュが雪崩式の攻撃を狙ってきたものの、突き放したKUSHIDAはそのままコーナートップからフィッシュにボディーアタック。フィンレーにハンドスプリング式のトペレベルサを決めて2人を場外に落とす。そしてここで、トップロープ越しのトペコンヒーロを決めて会場を沸かせた。
リングに戻ったフィンレーにムーンサルトプレスを決めたKUSHIDAだがカウントは2。スタンドに戻ったところでフィッシュも割って入ってきて、3人でエルボーの打ち合い。激しい殴り合いが展開されいる中で、フィッシュがフィンレーに組み付いてエクスプロイダー。ちょうど後方にいるKUSHIDAに投げつける形となった。
フィッシュにオーナーヘッドキック、マサヒロタナカ、フィンレーにもマサヒロタナカを叩き込んだKUSHIDA。立ち上がってきたフィッシュにホバーボードロックを極めてギブアップを迫るが、KUSHIDAのバックに回ったフィンレーが、そのまま引っこ抜く形で投げ捨てジャーマン。そしてフィッシュにロックボトム式のバックブリーカーを決める。カウント2で返されると、エルボーを放っていったフィンレーだが、それをかわしたフィッシュは一瞬の丸め込み(首固め)。これが抜群のタイミングで決まり、フィンレーはカウント3の間に返し切れず。フィッシュが王座防衛を果たした。