7.7サンフランシスコのIWGP US戦を控え、王者ジェイと挑戦者ジュースが前哨対決。なお、6.18後楽園ホールでは、ジェイが試合後の乱闘でジュースの左手を破壊。ジュースは左手第五中手骨を骨折したが、ギプスをはめてシリーズに強行出場。万が一、その左手で攻撃した場合、反則負けとなる特別ルールが適用される。
なお、7月14日に開幕する『G1 CLIMAX 28』では、エルガン、オカダ、ジェイ、YOSHI-HASHIがAブロック、ジュース、後藤がBブロックにエントリーされている。
ゴング前から元気いっぱいのヘナーレが、オカダを指名して試合開始のゴングが鳴る。ところが、オカダはいきなりスクールボーイで奇襲。
これをヘナーレがキックアウトし、追走式バックエルボーで逆襲。そして、カウンターショルダータックル、ランニングチョップへ繋げた。
ここでエルガンが登場すると、オカダが背後から押さえつける。しかし、エルガンがバックエルボーで脱出し、YOSHI-HASHIをリフトアップ。そして、そのまま前方へ投げ捨て、オカダを押し潰す。続いてエルガンはYOSHI-HASHIをボディスラムで投げ、トップロープ越えのジャンピングボディプレスを浴びせた。
ジュース対ジェイの場面。ジェイが左手をハンマーロックで固めると、ジュースが脱出してバックドロップ。さらに、セントーンで追い討ちをかける。
続いてジュースはジェイに串刺しラリアットを食らわせ、日本語で「モウイッカーイ!」と叫ぶ。ところが、ジェイが左手を殴り、バックドロップで逆転。
そこからジュースとジェイが場外乱闘を繰り広げ、リング上ではオカダたちがヘナーレを捕獲。後藤がトーキック、YOSHI-HASHIがヘッドハンター、オカダがセントーンを見舞い、3人で“CHAOSざんまい”ポーズを決める。
そこからジュースがローンバトルへ追い込まれ、後藤&ジェイがダブルレッグスプリット、後藤がローキック、YOSHI-HASHIが逆水平チョップ、オカダがトーキック、ハンマーブローなどで攻め立てる。
そして、ジェイがジュースのアクションを真似て、顔面パンチを連発。すると、ジュースが逆水平チョップで報復し、右手で顔面パンチを連射。そこからギプスをはめた左手でダメ押しを狙うが、海野レフェリーがストップをかける。
それでもジュースはバックドロップを回避し、バックスピンキックを発射。これをジェイがかわすと、フルネルソンバスターで叩きつけた。
後藤対コブの場面。コブがエルボー&逆水平チョップ連射、串刺しラリアットで先制。すると後藤はGTRの体勢に入るが、コブが切り返してブレーンバスターをお見舞い。
さらにコブは、その場飛びムーンサルトプレスで後藤に追撃し、フォールを妨害したオカダを旋回式変型バックドロップで投げ捨てる。
その後、後藤が息を吹き返し、追走式ラリアットでコブに逆襲。しかしコブは、替わったYOSHI-HASHIにドロップキックを見舞って赤コーナーへ戻る。
タッチを受けたヘナーレは、カウンタージャンピングショルダータックルでYOSHI-HASHIに追撃。そして、ブレーンバスターの体勢に入ると、YOSHI-HASHIの抵抗を耐え抜き、改めて投げ捨てる。
ここからエルガン組がYOSHI-HASHIに波状攻撃を仕掛け、エルガンとコブが串刺しラリアット。さらに、エルガンがリフトアップからYOSHI-HASHIを投げ、ジュースの膝へ落とす。そして、ジュースがYOSHI-HASHIを押さえ、ヘナーレがダイビングショルダータックルをお見舞い。
その直後、エルガンたちがオカダたちを分断し、リング上ではヘナーレがTOAボトムを狙う。だが、YOSHI-HASHIが回避して逆水平チョップを見舞い、カウンターラリアット、ヘッドバスターで追撃。そして最後は、バタフライロックで勝負を決めた。
ジェイ「ジュース、こうなる前は親友だったけどな、片手で何ができるっていうんだ? その左手が今の俺たちの関係を物語ってる。俺が壊したその手がな。その手を使ってみろ。その手で、俺の右頬を殴ってみろ。さあ、やってみろ。思いっきり殴ってみろよ。よっぽど運が良ければ、お前が勝つだろう。だけどサンフランシスコでの試合では、その腕を思いっきりひっぱたいてやる。遠慮なんかしないぞ。勝つためなら、何だってやってやる。俺が勝って、IWGP USヘビー級チャンピオンのままさ。ジュース、お前にもういいって言わせるぐらい叩きのめしてやる。お前にはもう、逃げ道はない」
後藤「パワーだけは認めるよ。ただ、パワーだけじゃ(※左肩に掛けたNEVER無差別級ベルトをポンポンと叩いて)このベルトには届かない」
YOSHI-HASHI「俺がこの世界に入って歩んできた道っていうのは、俺しか通れないからな。ほかのヤツがどうこう言うあれじゃないから。俺はこれからも、ブレないで進むだけだから。次、次のシリーズ……」
※オカダはノーコメント
ジュース「(※左手を冷やしながら)何をしゃべればいいのやら……。どうすればいいのやら……。どうなるか、自分でもわからない。言い訳すら思いつかないよ。プロレスを始めて以来、最大の危機だね。どうしようもない。でも、やるしかない。なんとか言ってほしいね、どうすればいいのか。まだ、ジェイ・ホワイトとの本番は終わってないんだからね。まだ誰も、ジェイ・ホワイトと試合がどうなるかを見てないだろ? 俺がわかってるのは、俺自身、100%ではないということだけだ。サンフランシスコの試合を迎えてもね。まあ、せいぜい60%ぐらいだろうか。やってられないよって思うけど、何を言っても始まらない。せっかく日本でつかんだチャンスなんだけどね。IWGP USヘビー級チャンピオンになれるチャンスなのにね……。そのあとには『G1』も待っている。こんな悪い状態で迎えないといけないなんて……。本当に深刻な事態だ。今まで経験したことがないほどにね。だけど、どんなに厳しい状況でもなんとかするのがジュース・ロビンソンって男さ。ジェイ・ホワイトに壊されて、左手が使えなくてもな。本当は十分に回復できるだけの時間が欲しいけど、そんなこと言ってられない。俺は計算して動くような男じゃない。とにかく強い心で闘い抜くだけさ。拳が使えなくてもね。お前を倒すだけだ。甘く見てると痛い目に遭うぞ、ジェイ・ホワイト。明日はお前の顔面を打ち抜いてやる。あ、明後日だな。俺のことは心配しなくていい。情けはかけるな。ヤマガタでも。その次はどこだったかな? まあ、どこか忘れたけど、そこでもジェイよ、俺は反則負けになっても構わない。ファンを落胆させてしまうかもしれないけど、そんなこと構ってられない。自分でも何をするかわからなくなってきてる。ジェイ、いつまでもきれいな顔でいられると思うなよ。何をするか、どうなるかなんて考えてられない。とにかくお前を叩きのめすだけだ。この先、どんな姿になってるか俺にもわからない。俺にはリッキー・スティムボートから学んだ、アームドラッグやヘッドロックからの流れるような攻めもあれば、ケンカファイトもできる。サンフランシスコではどの一面を見せるかな。カウパレスは歴史の詰まった会場だ。いろんな闘いが繰り広げられてきた。そこにまたひとつ、彩が加わることになるだろう。どんな彩かはわかないけどな。楽しみだよ」
ヘナーレ「またYOSHI-HASHIにやられた。2度も3度も同じ技で。バタフライ(ロック)、バタフライ、バタフライ……。YOSHI-HASHI、お前はそれを極めたら勝てると思ってるんだろう。まあ、何度も何度も、それで勝ってるわけだからな。いつか必ずやり返してやる。(※コメントスペースの近くに置いてあったラグビーボールを手にして)これはラグビーボールだな。(※ラグビーボールを蹴って)次はこうしてやる。YOSHI-HASHI、お前はこのように俺に蹴られるんだ。マットに叩きつけられるんだ。お前をブチのめして、俺は100mを駆け抜ける。ボールを抱えたままでな。ジェイ・ホワイト、お前は先を走ってるけど、必ず追いついて組み伏してやる。そうされたくなかったら、俺の心を折ってみろ。俺は休むことなく走り続ける。10日前と同じだと思うな。来年こそ、お前にかわって『G1』に出場してやる。お前にどれだけやられようとも、その気持ちは失わない。来年は何かが起こる。それも『G1』でな。来年はバタフライロックが効かなくなってるぞ。来年の俺に期待しててくれ」
※エルガン&コブはノーコメント