SUPER J-CUP 2016
- 日時
- 2016年8月21日(日) 13:30開場 15:00開始
- 会場
- 東京・有明コロシアム
- 観衆
- 3,041人
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第10試合 60分1本勝負
IWGPジュニアタッグ選手権試合- (第48代チャンピオンチーム)
- (チャレンジャーチーム)
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ニック・ジャクソン
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アレックス・シェリー
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マット・ジャクソン
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クリス・セイビン
- ※初防衛戦
※ヤングバックスが初防衛に成功。
MATCH REPORT
先発はニックとシェリー。リストの取り合いからニックはヘッドロック。そこからロープを使った攻防へ。ここでマットも飛び出し、二人揃って串刺し攻撃を狙う。だが、両チームは共に何度も串刺し攻撃を交わしあい、最後はモーターシティマシンガンズが串刺しラリアット。そして、場外に落ちたヤングバックスに対し、シェリーが背を向けてロープを広げ、その股をくぐるようにセイビンがトペ・スイシーダ。しかし、すかさずヤングバックスはリングに戻ると、ニックが場外のモーターシティマシンガンズに向けてスライディングキック。そして、今度はニックがノータッチで身体をひねりながらトペ・コンヒーロを敢行。
リングに戻ると、ヤングバックスはシェリーに合体の立体的なネックブリーカー。さらにニックがロープにシェリーを固定したところに、マットがスワントーンボム。続いてマットは罵声を浴びせながらシェリーにパンチを連発。シェリーのローンバトルが続く。
シェリーはニックをターンバックルにシェルショックで叩きつけて反撃。ここでセイビンにタッチしようとするも、マットがセイビンにトラースキックを放って阻止。ニックもシェリーにトラースキック。さらにヤングバックスはインディーテイカーの体勢に入るが、シェリーはうまく切り抜けて、ヤングバックスをまとめてシェルショックとDDT。
続いてセイビンがヤングバックスにダイビングボディプレス。そして、マットを踏み台に、ニックにスウィング式のDDT。ここでモーターシティマシンガンズは場外に落ちたヤングバックスに対し、プランチャに見せかけてエプロンに降り立つと、シェリーがニックにダイニングニー、セイビンがトペ・コンヒーロを炸裂。
勢いに乗るモーターシティマシンガンズはマットに串刺し攻撃を狙うが、切り抜けたマットは相手の誤爆を誘う。そして、セイビンを前方回転エビ固めのように叩きつける。スイッチしたニックはセイビンに強烈なエルボー、返す刀で場外のシェリーにはムーンサルトアタックを炸裂。さらにニックはセイビンにスワンダイブ式のフェイスバスター。
次はマットが登場し、セイビンにターンバックル・パワーボム。その叩きつける瞬間にニックがセイビンの後頭部にキックを合わせる。続いてマットがセイビンをロープに固定したところに、ニックが450°スプラッシュ。ここでヤングバックスがモア・バング・フォー・ユア・バックを狙うが、セイビンはうまく交わす。そして、リングインしたシェリーが、ニックをフロントスープレックスで放り投げ、コーナーにぶら下がった状態のマットに叩きつける。
ここでセイビンがマットに雪崩式の投げっぱなしジャーマン。さらにモーターシティマシンガンズはセイビンのネックブリーカーと、シェリーのダイビングボディプレスの合体攻撃。これはマットがカウント2で返す。ここを勝機と見たモーターシティマシンガンズはASCSラッシュからメイドインデトロイトを炸裂。しかし、これはニックがカット。そのニックに対して、モーターシティマシンガンズはすばやい連携から、顔面に低空ドロップキック。
次はシェリーがマットを肩車すると、セイビンがそこに目掛けてミサイルキック。しかし、マットはうまく着地。そして、ヤングバックスはモーターシティマシンガンズをトラースキックで蹴散らし、セイビンにモア・バング・フォー・ユア・バックを炸裂させる。これは間一髪でシェリーがカット。
一進一退の攻防の中、シェリーはヤングバックスの誤爆を誘う。だが、ニックはトラースキックでシェリーを場外に落とすと、マットがツームストンパイルドライバーの態勢で捕獲。そして、場外でインディーテイカーへ。
セイビンはヤングバックスにエルボー。そして、キックを誤爆させ、両腕ラリアットで吹き飛ばす。さらに両肩に担ぎ上げるが、ニックがトラースキック。最後はヤングバックスがメルツァードライバーを決めて3カウント。ヤングバックスが王座防衛を果たした。
COMMENT
「10年間ずっと強いままで君臨できるタッグチームがあるか?俺たちはそれを可能にしてきた。俺たちは一つの階級じゃ足りないんだ。このベルトを見ろ。何て書いてある?『ジュニアタッグ・チャンピオン』だ。なぜ階級を分ける?俺たちには階級はいらない。ヘビー級のタッグ王座が欲しい。俺たちは今ベルトを持ってるブリスコ兄弟より強いし、Tシャツの売り上げもヤツらより上だ。チャンピオンvsチャンピオンでやればいいじゃないか。9月の終わりにもビッグマッチがあるだろ? そこにも来るから、そこでチャンピオンvsチャンピオンを組めよ。そしたら会社も金儲けできてトゥースイートだろ?」
セイビン「確かに試合では負けたが、気持ちの上では勝ったと思っている。10年前にモーターシティ・マシンガンズが結成されて、一時ブランクはあったが、こうしてまた日本で再結成することができて、それを日本のファンがリスペクトの気持ちをもって迎えてくれたことがとてもうれしかった」
シェリー「10年前、ここ日本の後楽園ホールでモーターシティ・マシンガンズが結成されて、7年前に両国でApollo55と闘った。その後、アメリカのPWGでヤングバックスと毎晩のように闘って、すごく高いポテンシャルを持った兄弟だと認識していた。3年前にはTNAにヤングバックスが来て、そこでも毎晩のように闘っていた。日本に来て、KUSHIDAとタイムスプリッターズを結成したら、今度はヤングバックスも日本に来たので、彼らとは常に競い合っている。またこうしてモーターシティ・マシンガンズとして対戦したわけだが、どちらかというと俺たちが兄貴分、ヤングバックスが弟分のような関係である時は兄が勝ち、またある時は弟が勝つという風に競い続けて、タッグの闘いに革命を起こしてきた」
——タイムスプリッターズはどうするのか?
シェリー「今の新日本にはたくさんのタイトルがある。これはKUSHIDAにも聞いてみなければいけないが、俺とクリス、それにKUSHIDAの3人で“タイムマシン”というチームを組んで6人タッグ王座を狙うのもアリかもしれない」