CMLLで長年に渡って抗争を展開しているアトランティスとU・ゲレーロが、後楽園ホールで激突。
　2014年9月19日の「アニベルサリオ81」（CMLL）で行われたマスカラ・コントラ・マスカラ（敗者マスク剥ぎデスマッチ）では、アトランティスが勝利。以来、ゲレーロは素顔で闘っている。
　
　序盤は両者一歩も譲らず互角の展開。そこからアトランティスがゲレーロのマスクに手をかける。すると、ゲレーロは自らマスクを脱ぎ、フロントハイキックをお見舞い。さらに、アトランティスをエプロンへ寝かせ、スライディングキックで場外へ吹き飛ばす。
　場外戦になり、ゲレーロがアトランティスを圧倒。リングへ戻ると、アトランティスのマスクを剥がしにかかる。そして、アトランティスをコーナーへ追い込むと、コーナー最上段で倒立してから串刺しヒップアタックを浴びせる。さらに2発目を狙うも、アトランティスが回避。
　場外戦を挟み、ゲレーロがラリアットでアトランティスを倒し、ゲレーロパフォーマンス。しかしアトランティスは、カウンターフライングボディアタック、風車式バックブリーカーで逆襲。さらに、ゲレーロの首に両足をかけて連続で前方回転し、そのまま場外へ放り出す。
　リングへ戻ると、ゲレーロが強烈な逆水平チョップを連打。だが、アトランティスもチョップ連打、ショートレンジラリアットで報復。すると、ゲレーロがトーキックを受け止め、ショートレンジラリアットで巻き返す。
　それでもアトランティスは、ゲレーロの腕へミドルキックを浴びせ、ウラカン・ラナ。だが、次の串刺し攻撃はゲレーロが回避し、前方回転エビ固めで押さえ込む。
　しかし、アトランティスがゲレーロを場外に落とし、コーナー最上段からプランチャを敢行。それでもゲレーロはリバースゴリースペシャルを繰り出し、前方回転エビ固めを切り返されても、さらに反転して3カウントを迫る。その直後、今度はゲレーロが前方回転エビ固めを繰り出すが、アトランティスが切り返す。
　続いてアトランティスはコーナー最上段からフライングボディアタックに行くも、ゲレーロが下からドロップキックで迎撃。そして、雪崩式ブレーンバスタースラムで叩きつける。
　苦しくなったアトランティスは、雪崩式アームホイップで反撃。続いて雪崩式フランケンシュタイナーを仕掛けるも、ゲレーロが雪崩式パワーボムホイップに切り返す。
　それでもアトランティスはカウンターでラ・アトランティーダに行くが、ゲレーロがスクールボーイに切り返す。すると、アトランティスが風車式バックブリーカー2連発で逆襲。
　ここでアトランティスはコーナー最上段へのぼるが、ゲレーロが立ち上がって突き飛ばし、ゲレーロスペシャルで一気に決着をつけた。
　
　試合後、ゲレーロがスペイン語でマイクアピールを開始。その後、「スイマセン、スイマセン！ キョウハドウモアリガト！ マタコンドヨロシクオネガイシマス！」と日本語でしゃべり、最後はファンと一緒にゲレーロパフォーマンスを敢行した。

ウルティモ「去年のマスカラ・コントラ・マスカラ戦(敗者覆面剥ぎマッチ/2014年アレナ・メヒコで開催CMLL「アニベルサリオ81」)のリベンジが出来て嬉しい。アトランティス選手はライバルであり、勝つことは難しいが、今日こうやって勝つことが出来た。日本でリベンジのチャンスをくれてありがとう」
 
アトランティス「(田中と小松に肩を借り戻って来る)ウルティモ・ゲレーロとの抗争がずっと続いて日本まで来たが、今日は負けてしまった。でも彼のプロレス人生の中で、自分が彼からマスクを獲ったことは、絶対忘れないことだと思う。なので、次は日本に戻って来て、自分が勝って借りを返したい」