LA DOJOでキャリアを積んだフレドリックスが、The Factoryを率いるマーシャルと一騎打ちで激突。エピソード86で初登場したThe Factoryは、チーム加入を断ったフレドリックスを逆恨みして暴行。これをきっかけにLA DOJO vs The Factoryの抗争が勃発し、エピソード91でマーシャルが「2人だけで一騎打ちをしよう」とフレドリックスに“クリーンな決着戦”を呼びかけた。
まずは、マーシャルがコモロト&ソロウを引き連れて登場し、続いてフレドリックスが1人でリングイン。そして、ゴング前からランニングドロップキックを食らわせ、マーシャルに先制する。
その直後、フレドリックスはエルボー連打から串刺し低空ドロップキックを狙うが、マーシャルが場外へエスケープ。しかし、フレドリックスがすぐに追いかけ、ソロウにエルボーを食らわせる。
リングへ戻ったフレドリックスは、リープフロッグからのフライングボディアタックでマーシャルをなぎ倒し、ロープ際のラリアットで場外へ転落させる。そして、即座にトペスイシーダを敢行し、コモロトを餌食にする。
再びリングへ戻ったフレドリックスは、マーシャルのラリアットをかわし、その勢いのまま場外のソロウへトペスイシーダをお見舞い。ところが、コモロトがラリアットで吹き飛ばし、勢いを止める。
ここでレフェリーが、コモロトとソロウに退場を命令。そして、マーシャルも2人に退場を促し、フレドリックスをリング内へ押し込む。
さらにマーシャルは、フレドリックスにストンピングとカウンターバックエルボーを見舞い、ハンドスプリングオーバーヘッドキックで追い討ち。そして、頭部へパンチを浴びせるが、フレドリックスが逆水平チョップと変型バックブリーカーで巻き返す。
続いてフレドリックスがエルボー連打を浴びせると、マーシャルは張り手で逆襲。だが、フレドリックスが張り手を返し、カウンターラリアット、カウンターバックエルボー、ショルダースルーと畳みかける。
フレドリックスの攻勢は続き、串刺しフライングボディアタック、エルボー連打、顔面ウォッシュ、串刺し低空ドロップキック、フライングメイヤー、ジャンピングエルボードロップ。そして、スパインバスターからSTFを極めるが、マーシャルがロープへ手を伸ばす。
さらにマーシャルは、エプロンからトップロープを掴み、背中合わせでフレドリックスを飛び越える。そして、フライングボディアタックを受け止め、スクラップバスター式バックブリーカー→コンプリートショットの連続弾で逆襲。
それでもフレドリックスはドラゴンスリーパー式バックブリーカーで反撃し、ランニングローキックを発射。だが、マーシャルが受け止めポップアップ式顔面パンチを食らわせる。
その直後、マーシャルはシットダウン式ラストライドを炸裂させるが、フレドリックスが肩を上げてエルボー合戦へ持ち込む。そして、打撃コンビネーションからフロントハイキック2連発へ繋ぐが、マーシャルがジャンピングフロントハイキックとトラースキックでお返し。
それでもフレドリックスがオーバーヘッドキックを浴びせると、前のめりにダウンしたマーシャルが上に覆いかぶさり、しぶとく3カウントを狙う。
さらにマーシャルは、マニフェストデスティニーを逃れ、首固めで押さえ込む。これをフレドリックスがキックアウトし、スクールボーイと逆さ押さえ込みを矢継ぎ早に繰り出す。
そこから逃れたマーシャルが飛びつき前方回転エビ固めを仕掛けるも、フレドリックスが後転して立ち上がり、間髪入れずにローキックをお見舞い。そして、今度こそマニフェストデスティニーを炸裂させ、片エビ固めで3カウントを奪取した。
【試合後コメント】
フレドリックス「QTマーシャル、俺がどれだけこの瞬間を待っていたかわかるか!? 2ヶ月前、タンパでお前がリング上に現れて俺を勧誘をした。話は変わるが、最高の勧誘方法だったぜ(※と隣のダニエルズへ語りかける)。クリス、正直に言ってお前が助けに来てくれるとは思ってもみなかった」
ダニエルズ「カール、説明させてくれ。お前にとっても、ファンにとっても、俺の登場はサプライズだっただろうし、俺自身もうれしかった。(※フレドリックスを指さし)2月にお前と試合をしてすぐに、お前は素晴らしいヤツだということに気づいた。いつもバックステージでLA DOJOのことについて熱く語っていた。お前と1対1で闘って、お前が新日本の未来であるということに気づいたんだ。そして、俺はAEW所属だからQTマーシャルがどんなヤツかはよくわかっている。QTマーシャルはThe Factoryのリーダーで、自分のためにお前の能力を吸い尽くすような男だ。あいつは吸血鬼だ。アーロン・ソロウやニック・コモロトを見てみろ。あいつら2人はこの業界で活躍するかもしれなかったのに、いまや自己中心的なQTマーシャルの腰巾着だ。お前はそんなヤツじゃないだろ? 俺はあいつがどんなことをしようとするのかがわかっているから、それを食い止めたんだ(※と言ってフレドリックスの胸を拳で軽く叩く)」
フレドリックス「今日は本当にありがとう(※と言ってダニエルズと握手)」
ダニエルズ「カール、これだけは覚えておけ。今日、お前を助けたように、タッグパートナーが必要ならいつでも俺に声をかけてくれ。俺はいつだってお前の味方だ(※と言い残して立ち去る)」
フレドリックス「(※ダニエルズの後姿をしばらく見つめ)……座ろうぜ(※と言って床に座りこみ)これまでいろんなことがあった。今日はQTマーシャルたちとLA DOJOの抗争だった。そして昨日、俺は初めて成田蓮をシングルマッチで倒した。昨日の1勝が俺にとってどれだけ大切かわからないだろう。今日LA DOJOを守ったことが、俺にとってどれだけの意味を持つかわからないだろう。本当の話が聞きたいか!? LA DOJOの3人のヤングライオン(フレドリックス、クラーク・コナーズ、アレックス・コグリン)の話をな。俺は1番あとにLA DOJOへ入門した。誰かがチャンスを与えられてリングに上がることもあれば、俺がチャンスを手にしたこともあった。そして、俺はいまここにいる。いまここにいるということは、ほかのチャンスを断ったということだ。俺はここに懸けている。俺についてこい。今日、俺はLA DOJOを守った。俺が共に暮らし、愛し、呼吸をしてきたLA DOJOだ。入門したときは28歳だったんだぞ。“道場ハウス”で暮らし、ちゃんこを食べてきた。俺はよろこんでそれをしてきた。なぜならここにすべてを懸けていたからだ。見ただろ!? 俺を倒すことができるのは俺しかいない。『ヤングライオン杯』(2019年)で史上初の外国人優勝を成し遂げたのはこの俺、カール・フレドリックスだ。アメリカ中西部出身で、ネイティブアメリカンの血が流れるこの俺が成し遂げたんだ。今日、LA DOJOを守ったのは誰だ!? この俺だ。QTマーシャルと闘ったのは誰だ!? この俺だ。すべて俺のおかげだ。俺に立ち向かってくるヤツら全員を倒してやる。俺を倒せるものなら倒してみろ。できるものならない。イジョウ」
コモロト「(※髪の毛を振り乱し)クリストファー・ダニエルズ、お前にはまったく関係のないことだろ! これは俺たちとカール・フレドリックスの問題だ! どこからともなく現れ、邪魔しやがって! クリストファー・ダニエルズ、このクソヤローが! お前のことを苦しめてやるからな!!」
ソロウ「ダニエルズ、俺にはお前とカール・フレドリックスの関係が理解できない。お前にとって何の利益もないじゃないか!? そうか、わかったぞ。あいつを利用してまたThe Factoryと闘いたいってわけだな。そうはいかないぞ。お前があいつらと組んだとしても、俺たちにやられることに変わりはない!」
マーシャル「俺たちはいまフィラデルフィアにいる。カール・フレドリックスと闘って、新日本プロレスで自分の強さを証明した。俺たちは感動的な瞬間を迎えるところだったのに、クリストファー・ダニエルズ、お前が台無しにしたんだ。こいつらがすでに言ったことがすべてだ。ダニエルズ、お前がいったい何を考えているのか、まったく理解ができない。俺たち2人ともAEW所属だからよくわかっているはずだ。新日本のリングに上がるAEWのレスラーは俺1人で十分だということをな。いまこの瞬間から覚えておけ。The Factoryの俺たち3人は、お前のことを見ているぞ。そして、お前には生き地獄を味わわせてやる」
COLLISION IN PHILADELPHIA
- 日時
- 2022年6月12日(日) 開場 9:00 (JST)開始
- 会場
- アメリカ・2300 Arena(ペンシルバニア州フィラデルフィア)
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第2試合 20分1本勝負
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カール・フレドリックス
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QTマーシャル
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