前夜の第1試合に続き2度目のシングル対決となったグレート-O-カーンvs大岩陵平。序盤はアマレステクニックを基盤としたグラウンドレスリングから腕の取り合い。一歩も引かない大岩だが、体重差もあってO-カーンが次第に優位に試合を運ぶ。
ショルダータックルで2度、3度と大岩を倒したO-カーン。大岩はカウント2で返していくが、O-カーンは「スリーだ、スリー」とアピールする。
立ち上がった大岩は正面からエルボーを何発も叩き込んでロープに走る。しかしO-カーンは腰投げで迎え撃ち、リング下に叩き落とす。そのまま攻撃の手を休めず場外戦で圧倒。置き去りにして一足早くリングに戻るが、大岩は必死でリングへ生還する。
大岩のエルボー連発に対し、O-カーンはモンゴリアンチョップの連打でダウンを奪う。ここで「5分経過」のアナウンス。ダウンした大岩を見下すように罵声を浴びせたO-カーンに対し、カウンターのドロップキックをヒットさせると逆エビを狙った大岩。しかしステップオーバーするには至らない。ならばと上からエルボーをこれでもかと何発も落としていく。
ロープに走った大岩をショルダースルーで大きく後方に投げ飛ばしたO-カーンは、ボディースラムから滞空時間の長いブレーンバスター。そして両脚を抱えると逆エビへ。ガッチリ腰を落とすも大岩は必死で耐える。それならと何度もジャンプして反動をつけて締め上げると、大岩はたまらずギブアップした。
勝利したO-カーンは、「面(おもて)を上げろ、群馬の帝国民ども。あ、なんだって!? 聞こえねぇな! 群馬から世界に轟く万雷の拍手を寄越せ! 余はこの群馬の地を気に入っている。今は第1試合に都落ちしたが、必ず群馬のビッグマッチ、メインイベントで凱旋してやる。群馬の支配者の御前である。ひれ伏せ、愚民ども!」と地声でアピールしてから引き揚げていった。