3月5日、プロレスリング・ノア事務所にて3月8日有明コロシアム大会で争われるGHCヘビー級選手権試合の調印式が行なわれ、第21代王者・永田裕志選手、挑戦者・杉浦貴選手が意気込みを語った。
永田選手は、2月8日のノア後楽園ホール大会で森嶋猛選手を破り、同王座を獲得。2月22日のノアディファ有明大会では、KENTA選手の挑戦を退け、初防衛に成功した。ところが、試合後に杉浦選手が永田選手を急襲し、勝利のナガダンスを妨害。3・8有明のタイトル戦を要求した。
■両選手のコメントと質疑応答
——杉浦選手、タイトル挑戦に名乗りをあげた心境は?
杉浦「去年の暮れの『グローバルリーグ』から、ウチの団体の興行の締めが、“変なダンス”で締めくくられるという変な状況で。まあ、お客さんも納得いかないけど、選手もモヤモヤしていて。『これはいかん』ということで、名乗り出ました」
——杉浦選手にとって、永田選手はどういう人ですか?
杉浦「アマチュア時代からずっと知っていて、練習もさせてもらったことがあるんですけど、とにかく元気な人ですよ。『なんかやってるんじゃないか!?』というぐらい元気で、スタミナのある人です」
——永田選手、杉浦選手が奇襲という形で挑戦表明したことについて、どう思いますか?
永田「先日の初防衛戦での勝利のあと、後ろから奇襲されてしまったわけですが、『私なら絶対そういう卑劣なことはしないな』とあとで思いました。超危暴軍の森嶋選手からベルトを獲ったとき、超危暴軍にノアファンからブーイングが行って、私に声援が来てしまうというおかしな現象が起こってしまい、初防衛戦でKENTA選手にノアファンの支持が行って、私にブーイングが来るという正常な状況に戻ったにもかかわらず、杉浦選手のあの行動によって、『もしかしたらまた私に支持が集まってしまうんじゃないか?』という心配にかられてしまいました」
——永田選手は『グローバルリーグ戦』で杉浦選手に敗れていますが、警戒する点はありますか?
永田「私は杉浦選手に勝利したことはありません。間違いなく強い選手であると思ってますし、『今回の闘いがGHC王者・永田裕志の真価を問われる闘いではないか?』とも思っております。その上で、みんなを納得させるような勝利を収めることで、あらためて第21代GHC王者・永田裕志というものを満天下に披露しなきゃいけないという、強い覚悟をもって臨みたいと思います」
——永田選手にとって、杉浦選手はどんなレスラーですか?
永田「日ごろのいろんな発言とは裏腹に、力も強く、実力もあり、ある意味、ノアで一番最強なのは杉浦選手なんじゃないかな?と思います。だからこそ、後ろから攻撃して来たり、日ごろのハレンチな発言というのはとても残念でならないなと思っています」
——タイトルマッチへ向けた意気込みを。
永田「いまも申しましたけど、やはりノアで一番力も強く、技術もあって、頑丈なのは杉浦選手だと思いますし。その杉浦選手と有明コロシアムのリングで最高の闘いをして、勝利してですね、改めて永田裕志の強さというものを満天下に示し、最後はファンの望みがあるならば、リング上でダンスをしなきゃいけないのかな?と思っています。まあ、ひとこと言わせてもらえば、あれは、安くないチケットを購入して、ノアの会場に集まった皆様のニーズによってリング上で披露されるもので、決して私が好きでやっていることではありません。試合後にファンの人が望んで、何度も私が拒んでいるにもかかわらず、ファンの方々のニーズによって、披露されるものです。そこのところを、杉浦選手にも、皆様にも、お間違いなくというところで。まあ、先日、一番楽しみにされていたような山田邦子さん(タレント)が、途中でダンスを潰されて、いたく残念がっていたようなので。今回もファンのニーズがあるならば、誰が入って来てもいいように四方八方に目を見張らして、最後に勝利することで、そういうものができればなと思っております。長くなりましたが、8日は全力を尽くして勝利したいと思います」
杉浦「『ファンのニーズ』とか言ってますけど、踊ってるときはいつもまんざらでもないようなうれしそうな顔で踊ってるんでね。『ただ踊りたいだけだ』と思ってるんだけど。まあ、踊ってよろこぶのは山田邦子だけでね、ノアファンはやっぱ面白くないと思うんで。ぜひ、当日は俺が勝って、最後締めたいと思うし。まあ、試合に関しては、ホントに正面から逃げずに闘える相手だと思ってるんで。そのへんに関しては、もうホントにブッ倒れるまで、意地の張り合いで試合して、最後は俺が有明コロシアムのリングに立っていると思っています」
——永田選手、2月8日のタイトル奪取から、かなりハイペースの防衛戦になっていますが?
永田「それは正直申しまして、やはりGHCヘビー級のベルトがですね、新日本プロレス永田裕志の腰に流出してしまったことへの、プロレスリング・ノアの焦りから来る強攻なマッチメイクじゃないでしょうか?やはり前代未聞のことだと思いますし。やはり前代未聞のことだと思いますし。世間的な反響も、僕自身が凄く感じられたので。まあ、『真剣にベルトを獲りに来てるな』と感じますし。強攻でハードかもしれませんけど、それをやり遂げてこそ、私の提唱するアンチエイジングというものが満天下に披露されるので。『受けて立つ』という気持ちでおります」
——杉浦選手、最多防衛記録保持者として、GHCヘビーに対する思い入れは?
杉浦「レスラーである以上、やっぱしチャンピオンベルトというものは目指すところですし。今回はまたちょっとシチュエーションが違うんでね。他団体の選手が持っているというので、俄然、燃えるものが、前回よりはあると思います」
【Beyond The Borderスペシャルタッグマッチ】
KENTA&田中将斗vs丸藤正道&内藤哲也
【BRAVE vs CHAOS スペシャル6人タッグマッチ】
モハメド ヨネ&中嶋勝彦&小峠篤司vs矢野通&飯塚高史&YOSHI-HASHI
【佐野巧真デビュー30周年記念試合】
佐野巧真&獣神サンダー・ライガーvs高山善廣&平柳玄藩
※そのほかのカード、チケット情報はプロレスリング・ノアオフィシャルサイトでご確認下さい。
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