9月29日、ZERO1が靖国神社で記者会見を開き、10月2日に同所で開催される「奉納プロレス プロレス:I(アイ)」の出場選手たちがそれぞれ意気込みをコメントした。
新日本プロレスからは天山広吉選手が出席。対戦相手の橋本大地選手の印象、その父親で恩人である故橋本真也さんのことなどを語った。
なお、ZERO1が奉納プロレスを行なうのは今回が8回目で、新日本プロレスの選手が出場するのは天山選手が初となる。
■天山選手、橋本選手のコメント
大地「天山さんとは、父親がいたころからお世話になったりしていました。今回、僕がデビューして、靖国神社でシングルをやらせていただきます。僕自身としては久々のシングルなんで、いままで試合をしてきて、練習もしてきて、そのすべてをぶつけて、最後は僕が勝利をして、初勝利もあげて、『天山さんに勝った』と父親に報告できるように、がんばりたいと思います」
天山「私の記憶の中では、ZERO1さんの大会に出ることは初めてになると思います。数ヶ月前にオファーをいただき、対戦相手が橋本大地と聞いて、ビビッと感じまして、快くお受けいたしました。大地はデビューして半年ぐらいですか?まだまだ印象というか、試合もあまり見たことがないんで、わからないんですけど。新日本プロレスに私が入門して、最初から橋本真也さんに色んなことを教えていただき、たくさんプロレスラーとしての生き方を教わりました。いつも背中を見て『橋本真也みたいになりたい。強くなりたい』と思っていました。本当に自分にとって橋本さんは師匠であり、先生でありました。その息子である大地と試合をするということで、感慨深いものもあります。でも、そういうのは抜きにして、プロレスラーとしてリングで対峙するということは、とにかく橋本さんの教えである『叩き潰せ』ということで、しっかりと身をもって骨の髄まで叩き込んでやりたいと思いますんで。当日は……大地、覚悟して来いよ、オラ!」
■質疑応答
——いま、天山選手から「叩き潰す」という発言がありましたが、大地選手はどう感じましたか?
大地「僕としても、久々のシングルなんで。初勝利を狙ってますし、勝たせてもらいます(キッパリ)」
——天山選手、試合以外で大地選手の印象は?
天山「自分が新弟子のころ、『何歳か?』とか『何ヶ月か?』とか、まだ小さいときのことしか覚えていなくて。いまデビューして『どれだけ試合ができるか?』っていうのがちょっと心配でね。自分にとっては新弟子にちょっと毛が生えたぐらいの気持ちでいますけど。まあ、ナメてるわけじゃないけど、とにかくガッチリと叩き潰してやろうと思っています」
——天山選手は、新日本プロレスの選手として、初めて靖国神社のプロレスに出ることについて、どう感じていますか?
天山「先ほど聞いたんですけど、とても光栄なことだと思っています。震災(東日本大震災)のチャリティーということで、自分が出て少しでも靖国大会自体を盛り上げていきたいと思っていますので、期待していて下さい」
■会見終了後のコメント
——「叩き潰す」というコメントが印象的でしたが?
天山「やっぱり、小さい時分は道場によく遊びに来ていて。自分はいつも(付け人を担当していた)橋本さんのことで頭がいっぱいでね。大地も『かわいいな』っていう印象ぐらいしかなくて。こうして20年経って、まさか橋本さんの息子と試合をすることになるとは、何か因縁を感じますけど。翌日に自分の(20周年記念)興行も控えてますし、とにかく気合を入れてね。『試合になったら先輩も後輩も関係ない。ガンガン向かって来い。ガッチリ叩き潰せ』っていう橋本さんの教えを(叩き込む)。自分が凱旋帰国して、初めてIWGPに挑戦したとき、当時のチャンピオンだったのが橋本真也。あのときは、とにかくガムシャラにガンガン向かって行って、『橋本真也を食ってやろう!』という気概、『ベルトを獲ってやる!』という気持ちをもって臨みましたよね。いま、大地が自分に対してどういうアレ(気持ち)をもっているかわからないけど、『やるからには真剣にガッチリと向き合って来い。俺はもう逃げも隠れもしない。とにかくガンガンぶつかって来い』と。俺も全力で行きたいと思いますし。コメントもちょっと物足りなかったんでね。もっと力強い言葉が出てくればいいんですけど」
——大地選手を叩き潰すことが、橋本選手への恩返しになる?
天山「橋本さんが新日本にいたころ、色んな闘いがあって、その闘いの中で色んなことを教えてもらったし。何も恩返しもできずに、新日本を辞められてしまって。大地と試合をして、橋本さんにも見てもらいたいという気持ちです。大地には、これからプロレスラーとしてがんばってほしい。そういう意味では、ここで俺が身をもって叩き込んでやりたいなという感じですね。今回は靖国大会ということで、自分にとっても特別な試合。全身全霊をかけてやりたいと思っています」
——プロの厳しさを大地選手に教える?
天山「そうですね。プロの厳しさ、リングの中の闘いの厳しさ、激しさ、色んなものを叩き込んで、教えてやりたいというか。それで何を感じるかは大地しだい。自分も、どうでもいいヤツとやるんだったら、試合を断ってましたけど、今回は本当に特別で、大地にも思い入れがありますしね。プロレスラーとしても成功してほしいし、『少しでも俺にできることがあれば』という気持ちでね。でも、初勝利はまだまだ先じゃねぇかって。それはお預けだろう。『そんなに甘いモンじゃない』というものを見せなくちゃいけないですね」
——それに関しては豪語していましたね?
天山「なんか、インタビューで『今回は初勝利できるだろう』って言っていて(苦笑)。『ちょっとナメてんじゃねぇの!? このヤロー』って(笑)。橋本さんは“クソブタ”だったけど、お前は“クソガキ”。20年、早いよって(笑)」
■奉納プロレス「プロレス:I(アイ)」
すしざんまいプレゼンツ「東日本復興チャリティーイベント」
10月2日(日)
東京・靖国神社相撲場
13:00開始
奉納プロレスSPシングルマッチ
30分1本勝負
橋本大地vs天山広吉
●お問合せ
株式会社 ファーストオンステージ 03-5777-5361
※大会の詳細についてはZERO1オフィシャルサイトでご確認下さい。