9月28日(水)、新日本プロレス道場にて、新日本プロレス学校出身で元Uインターの金原弘光が記者会見を実施。11月16日(水)に後楽園ホールで開催される自身のデビュー20周年記念興行『金原弘光デビュー20周年記念興行 U-SPIRITS』の追加対戦カードとして、「新日本プロレス学校同窓会マッチ」と銘打たれた天山広吉&西村修vsザ・グレート・サスケ&池田大輔のタッグマッチを発表した。
会見には新日本の天山をはじめ、西村、サスケ、池田の4選手が出席。懐かしいプロレス学校時代の思い出を語ると共に、試合への意気込みを語った。
■選手のコメント
金原「11月16日『U-SPIRITS』の追加対戦カードの発表をさせていただきます。第2弾としてスペシャルマッチ、天山広吉&西村修vsザ・グレート・サスケ&池田大輔のタッグマッチが決まりました。これは新日本プロレス学校同窓会のカードでして、ボクが望んでいたカードなんですが、ボクの原点はUインターなんですが、実はもう一つ原点がありまして、それが新日本プロレス学校です。18歳で上京し、一番最初に新日本プロレス学校に入門しました。そして、山本小鉄さんの指導のもとにここにいる4人と共にプロレスの修行をしました。それぞれ道は違いましたが、こうして今20年以上経ち、皆プロレスラーになり、同じリングに立てることを最高に嬉しく思います。本当にここにいる4人に感謝しています。また、この場をお貸しいただきました新日本プロレス様、本当にありがとうございます」
西村「懐かしいですね。このメンツも懐かしいですね。この道場自体も5年10ヵ月ぶりぐらいですかね? 物思いにふけっている場合じゃないですけど、全員同窓生ですからね。私もつい先週40になりました。紆余曲折、皆さん違う道を歩んできたわけですけど、そういう意味で20何年ぶりの同窓会的な、因縁も含めてがっつりといい試合をしたいと思います」
天山「この度は金ちゃんから電話をいただきまして、『20周年の試合に出てくれ』と。二つ返事でOKしました。私も今年デビュー20周年になりまして、記念興行をやるんですけども、プロレス学校の同窓会的な感じになりますけど、本当に懐かしいですね。22年前ですかね? 自分が高校を卒業して、京都からプロレスラーになりたい一心でこの道場に来まして、プロレス学校というのに入りまして、小鉄さんの監督のもと厳しい練習をしまして、日々このメンバーでやっていたんですけども、ついこの間のことのような感じがしますね。それをこうしてまた20年経ってみんなが集まって試合をする。西村さんとは何度も組んだこともありますし、闘ったこともありますけども、サスケ選手、池田大輔選手は試合をやったことは一度もないので、今回の機会でがっちりといい試合をして、金ちゃんの20周年に華を添えられるようにしたいと思います」
サスケ「いつか誰かがこのような新日本プロレス学校OBのカードを組んでくれるんじゃないかと思っていたんですけども、金ちゃんがやってくださいましたね。まずはこの企画に感謝です。そして、本当に約20年ぶりぐらいに道場におじゃまして、この近所を歩いて青春時代が蘇ってきたという想いでいっぱいですね。改めて新日本プロレスさんに感謝すると共に、もう一つは山本小鉄さんのことを思いながら、そういった気持ちで目一杯闘いに挑んでいきたいと思います」
池田「自分が言いたかったことは皆さんがしゃべってくれたので何も言うことはないんですけども、思い出す意味では駅から歩いて来まして、何も考えられなくなってしまいましたが、金原選手の20周年に華を添えられればと思っています。こう見えて最年長者なんですけども、一番後輩なんで、皆さんの足を引っ張らないように頑張ります(笑)」
■質疑応答
──4選手にお伺いしたいんですけども、プロレス学校時代に一番印象に残っていることは?
西村「やっぱり小鉄さんですよね。小鉄さんの存在。あとは片山(明)さんがいらっしゃったり、鈴木みのるがいたり、我々の仲間をギャーギャー痛めつけていた印象がありますね。で、たまにマサ(斉藤)さんや長州(力)さんが何枚も大盤のプレートを付けて、軽々とやっていたのを見て、『プロって凄いな』と思いましたね。で、その扉を開けると、靴のでかさに圧倒されましたよね。たまに猪木会長が来たり、本当にアマチュア目線でプロを見てましたよね。プロの凄さをまざまざと感じさせられたのが昨日のことのように残っていますね」
天山「自分がプロレスラーになりたいと思った時に、『新日本プロレス学校に入らなきゃいけない』って言われて入りましたけども、8ヵ月間ぐらいなんですけども、道場に来てリングがある。道場に来たことが一番最初に自分の中では、『来たな』って感じになりましたね。やっぱりテレビとかでしか見てないプロレスのリングがあって、『ここで一旗揚げてやる』って気持ちになって、その時は『どんな練習をするんだろう?』っていうか、『ここでプロレスラーになれるんだろうか?』って気持ちになりましたけど。山本小鉄さんがコーチで厳しい練習をしていたんですけども、一番覚えているのがある選手が……ある選手っていうのはプロレス学校のメンバーで、トップロープ上がってバク転ばっかりやっている人が約1名いたんですよ(笑)。『何やってんだろう?』って思いまして。それ見て、いつも『プロレスの練習しようよ』、『体を鍛えていこうよ』って思って(笑)。誰とは言わないですけど(笑)。それがインパクトあって覚えてますね。あの頃はみんな若かったし、プロレスに夢を持っていましたよね。一日も早くプロレスラーになりたいなっていう気持ちで頑張っていた時代だったんで、懐かしいですね」
サスケ「やっぱり、山本小鉄さんの厳しくも暖かいご指導が一番印象深かったですね。技術的なことはもちろんですけど、講話が楽しかったですね。練習終わったあとにね。今でこそ話せますけど、時には下ネタなんかもするというね。堅い話から柔らかい話まで、一つの社会勉強でしたね」
池田「小鉄さんにすぐそこの寿司屋に一回だけ連れて行ってもらって、大皿で注文してもらった物を20秒ぐらいで食って、『よく食うな』って言われて呆れられた思い出があります(笑)。いろんなことでかわいがっていただいて、本当に感謝しています。(金原を指して)UWFに行ったので系統が違うと思うんですけど、小鉄さんが帰られてから居残ってよく関節技のスパーリングをやっていたので、やってて良かったと思います」
──金原さんは?
金原 「当時は新日本プロレスと全日本プロレスとUWFと3つしか団体がなかったんですよね。で、みんなここにいる5人は新日本に入りたかった人たちなんですけど、初めて道場に入った瞬間に夢と希望に溢れたワクワクした気持ちになって、初めてリングに上がった感動は今でも忘れられないですね。それで小鉄さんにいろいろ指導してもらって、本当にここが出発点ですね。いろいろノウハウを教えていただいて、受け身から関節技から。全て詰まっていますね」
──対抗戦をやって、今こうやってここにいる気分はどうですか?
金原 「そうですね(笑)。新日本に入りたかったんだなって(笑)。ボク、落ちましたから。やっぱりリングに初めて上がった感動はないですよね。18歳の頃に」
──この4選手にどういった試合を望みますか?
金原「やっぱり、山本小鉄さんから教わった小鉄イズムが見えるような、闘志のある試合を見たいですね。山本さんはいつも闘志を出せって言われていたんで。『プロだからね』って。話す時に必ず、『プロはこうじゃなきゃいけない』とか『プロは……』ってつけて話されていたんで、『プロは』っていう試合を見せてくれたら嬉しいですね。ボクも入りたいぐらいです、シックスメンにして(笑)」
天山「入ればいいじゃん(笑)」
──ルールはダブルバウトじゃないですよね?
金原「いや、ルールは新日本のルールでやりたいと思います」
──4人にお伺いしたいんですけども、昔からの因縁を含めてそれぞれ狙いたい相手、倒したい相手がいたらお願いします。
西村「私の場合はお手合わせをしたことがないんですよ。(天山を指しながら)こちらの方とは何回どころか(笑)」
天山「(サスケ&池田とは)初対決だよね?」
西村「ないですね。だから、ちょっと想像もつかないですね。楽しみです」
天山「自分も試合をやったことがない相手ですけども、当日は素晴らしい試合になるようにガンガンいきたいですね」
サスケ「昨日、夜サムライTVでお二人の試合をやっていたんですね、天山さんvs西村さんで。若い頃の93年ぐらいの。もうプロレスの教科書みたいな試合だったんで、その映像を見て、私も原点を思い出したなって感じだったんで、原点回帰という想いでお二人にぶつかっていきたいですね。特に私はこの間、選挙で落選しましたので、現職議員の西村さんですかね(笑)。落選した鬱憤をぶつけたいなという想いもありますね」
池田「またまた何も言うことがないですね(笑)。まあ、初対決なんでドキドキワクワクしています」
『金原弘光デビュー20周年記念興行 U-SPIRITS』
11月16日(水) 東京・後楽園ホール 試合開始19:00
■新日本プロレス学校同窓会マッチ
天山広吉&西村修(フリー) vs ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&池田大輔(フーテンプロモーション)