• 2011.9.30
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「誰もが納得する形でベルトを巻く!」(内藤)、「俺が苦労させてやる!」(棚橋)/10月10日両国IWGPヘビー調印式

 9月30日、新日本プロレス事務所にて、10月10日両国国技館大会で行なわれるIWGPヘビー級選手権試合の調印式が開かれ、王者・棚橋弘至選手と挑戦者・内藤哲也選手が意気込みを述べた。
※立会人:IWGP実行委員会・小林邦昭
 
■両選手のコメント
内藤「『G1(CLIMAX)』以降、9月シリーズで色んな地方を回って、俺への期待、『内藤、時代を変えろ』という声をいっぱい聞いてきました。『G1』では短期決戦というか、賛否両論あるような結末になってしまいましたが、今回のタイトルマッチはああいう闘いはしない(キッパリ)。お客さんであり、関係者であり、レスラーであり、誰もが納得する形で、このベルトを腰に巻きたい。いや、巻いてみせます(力強く)。そのために俺は、メキシコにいたときから色々と、棚橋対策を考えていましたからね。グロリア・栄光を掴むための技、そして俺の自信を持っているフィニッシュ・スターダストプレスで、かならずベルトを獲りたいと思います。デビュー当初から言っていたとおり、棚橋弘至を引きずりおろすのは俺の役目。色々なタイミングが、いま合っているんじゃないかなと。10月10日、両国のリングで棚橋弘至を引きずりおろしたいと思います。そして、棚橋にできることは俺にもできる。棚橋以上のことが俺にはできると思っています。現在の新日本プロレスより、1ランク、2ランク、いや、10ランクぐらい上の新日本プロレスを、10月10日両国以降、俺が先頭に立って皆さんにお見せしたいと思います」
 
棚橋「フーー!(と深く息を吐いて) 俺は! 内藤にだけは、絶対に、負けません!時代が内藤を求めても、俺はこのベルトを体張って守ってきた自信があるので。時代が内藤を求めても、俺は一生、この業界のトップにいます(キッパリ)。『G1』以降、すべての歯車が狂いましたが、帳尻を合わせていまもまだチャンピオンンでいますので。そのきっかけを作った内藤に、『G1』の借りを返して。勢いは感じますけど、そこまでですね。苦労が足りない。『若いときは買ってでも苦労しろ』って言うじゃないですか?俺が苦労させてやりますよ。まあ、俺が新日本プロレスにいるかぎり、ずっと苦労するとは思いますけど。必ず防衛して、1000ランクぐらい上の新日本プロレスを見せます」
 
■質疑応答
——内藤選手は29歳でIWGP初挑戦。棚橋選手が初戴冠したのも29歳のときでしたが、意識しますか?
内藤「棚橋弘至が初めてベルトを巻いた瞬間を、俺も見ていたし。そのころの棚橋と現在の俺、俺が見るかぎり、明らかに俺のほうが上ですからね。当時の棚橋より、俺のほうが遥かに上を行っているという自信があるんで。まあ、(9/19)神戸のお客さんに『まだ早いよ』と言われたり、いま(棚橋に)『苦労が足りない』って言われたよね。当然、批判があるのはわかってるし、とりあえず俺に任せてみろって。俺が、いま以上の新日本プロレスを見せるんで。だから、いま何を言われようと、俺は気にしてないですよ。それ以上を見せる自信があるから。時代を変える(自信満々で)」
 
——いまの発言を聞いて、棚橋選手はどう思いますか?
棚橋「うん。まあ、たしかにそうかもしんないですね。それぐらい、俺より速いスピードでのぼってきてますよ。フィジカルな面では、運動能力も含めて内藤のほうがいいかもしんないですけど、当時の俺はすっごい色んなものを背負っていたんで。そういう状況の中で闘ってきたし。俺と内藤の決定的な違いは、俺は“周りの声にいっさい耳を傾けない”というのを鉄の心で貫いてきたんで。そのへんじゃないですかね?日本全国で神戸(の反応)がどうだとか、そういうことを気にするよりも、目標があるならば、それに向かって行くほうがベストなんじゃないかという」
 
——内藤選手にとって、『G1』の準優勝は弾みになっていますか?
内藤「いや〜。俺はもともと常に昇り調子ですからね。『G1』準優勝は素直にうれしいですよ。ただ、俺の中では準優勝も、5位も、10位も、最下位も一緒だと思っています。別に準優勝したから、挑戦権をゲットしたとは思ってないし。俺のいままでの積み重ねが、この結果を生んだんだと思っています。中邑(真輔)に『遅い』って言われようが、棚橋に『覚悟、足んない』って言われようが、俺は俺の信じた道をずっと貫いてきたし、これからも誰が何を言おうと俺が信じた道を行くだけなんで」
 
——10月10日は棚橋選手にとってデビュー記念日ですが、思い入れはありますか?
棚橋「ないです(キッパリ)。ただ『DESTRUCTION』という秋の大会には凄く思い入れがあるんで、ことしも1発やらかしますよ」
 
——内藤選手は、12年前に後楽園ホールで行なわれた棚橋選手のデビュー戦を見ているそうですね?
内藤「はい。へへへ。まあ、たまたま初めて後楽園ホールに行った日なんですけどね。その日、見た瞬間から(棚橋には)何か感じるものはありました。何かと縁のある相手、縁のある存在だな〜というのは感じますね。俺が初挑戦する相手も棚橋だし、俺が初めてIWGPを奪取する相手も棚橋、俺が時代を創ることによって消えて行く人間も棚橋と。色々と縁があるなと思います」
 
——内藤選手、10ランク上というのを具体的に言うと?
内藤「いまの新日本プロレス、素晴らしいと思いますよ。初めて見に来たお客さんとかも、1発で引き込めるような魅力があると思います。俺が入ったときが、新日本プロレス的にどん底だったというか。俺、いま以上の新日本プロレスって、体感したことないんですよね。お客さんの入りであったり、お客さんの盛り上がりであったり、俺の中でいまがベストだから。色々あるけど、一番わかりやすく言ったら、俺が東京ドームを超満員にしますよ。1月4日だけじゃない。過去、何回やってたのかな?そのとき以上の新日本プロレスに俺がしますよ」
 
——“天才対決”と称されることについて、どう思いますか?
棚橋「僕は“太陽の天才児”というキャッチフレーズをつけられたことによって、『どのへんが天才児なんだ!?』っていうわりと負荷がかかりましたけど。自分のことは逸材だとは思ってますけど、天才だとは思ってないですね。それは微妙なニュアンスの違いなんですけど、天才と呼ばれる人の気持ちはわからないです。まあ、(内藤は)天才って言われるほどの人物ですから、堪能しますよ」
 
——内藤選手は、棚橋選手を逸材だと感じますか?
内藤「う〜ん、棚橋ファンであったり、プロレスファンであったり、プロレス関係者であったり、棚橋弘至の評価というのは、凄く高いですよね。いま、ベルトを持っているということで、確実にプロレス界のトップにいると思っています。だから、逸材なんじゃないですかね?ただ、その逸材以上の人材がここにいると。俺は棚橋に負けてる部分なんて、思い浮かばないし。さっきも言ったように、棚橋以上の新日本プロレス、プロレスを見せられる自信があるんで。だから、この場にいるし、自信がなかったら挑戦もしないッスよ」

■『DESTRUCTION ’11』
10月10日(祝・月)
東京・両国国技館
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【写真:山本正二】

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