「SUPER Jr.」初優勝に向けて“絶好調”の田口選手を直撃!
各地で熱戦が続いた「BEST OF THE SUPER Jr.XV」公式リーグ戦も残り2試合。ここまで3勝1敗と決勝トーナメント進出に王手をかけた田口隆祐選手を直撃。悲願の「SUPER Jr.」初制覇に向けての意気込みを語ってもらった——。
–リーグ戦1試合を残し、3勝1敗とAブロック通過に王手をかけていますが?
田口「開幕戦でこれまでシングルで勝った事の無かった井上(亘)選手に勝てたのが、3勝1敗という成績に繋がっていると思います」
–何と言ってもコンディションの良さをアピールするコメントをよく出されていますが?
田口「5月10日の日高郁人戦(ZERO1-MAX 大阪大会)に1回調子のピークを持って行って。それが終わってから1度リセットして、『SUPER Jr.』に向けて取り戻すべくZeppツアーに臨んだので。この調整が思いのほか上手くいったようで、井上戦でも全然疲れなかったし。こんなに上手くいったのははじめてですね」
–技の切り返しなどにも、それが現われている気がします。
田口「全体的なコンディションの良さが、動きの切れにも繋がっていますね」
–その中で、唯一落としてしまったのが高岩竜一戦でしたが。
田口「餅つきパワーボムからのデスバレーボムを食らったのですけど、僕がプロレスを見始めた頃の高岩さんに近い状態のパワーファイトだったかなと。なんか嬉しかったですよね。高岩さんも『SUPER Jr.』という事で、これまでの対抗戦とは違った意識で臨まれていたようなので、僕もこの前(4月13日後楽園大会)とは違う気持ちで闘いました。高岩竜一との試合を楽しむというとおかしいのですけど。そういう感じの攻防ができたので、星は落としましたけど充実感はありましたね」
–高岩選手も前回の負けがあったからこそ、餅つきパワーボムからのデスバレーボムを解禁したのでは?
田口「僕の試合で久しぶりに出したみたいで、封印していた技まで出して全力で潰しに来てもらえたと。負けてなお気持ちが高ぶったというか、逆に勢いが増した気がします」
–そして、公式戦最後の相手は獣神サンダー・ライガー選手ですが?
田口「ライガー選手にはデビュー半年で『SUPER Jr.』に出て負けて(03年6月1日 四日市大会)以降、3連勝ですから。僕自身はあまり無いんですけど、分の悪い向こうが対策を練ってくるんじゃないかなと。でも、この試合に勝った方が(決勝トーナメントに)上がる事になるので、相性の良さだけでは片付けられない。こういう状況だと、やっぱりキャリアから来る経験が大きく影響すると思うし。僕は向こうと比べたら経験不足ですから、変化球みたいなものを出してきた時に動揺して取られる事を1番恐れている。そこを十分警戒して、試合に臨みたいと思います。まだ、僕は『SUPER Jr.』用に開発した鹿殺しを(今年のリーグ戦では)出していないので。ここで出すか? 勝って準決勝で出すか? それとも決勝まで温存するか? それを警戒させつつ、他にも首Qの字固め、“首Q”という技もあるんですけど(笑)」
–Bブロックはタイガーマスク選手、金本浩二選手が勝ち上がりましたが?
田口「ここまでの試合をのぞき見していたのですが(笑)、タイガーさんは“スーパーなタイガー”というか、静かな内に秘めたものを感じます。このリーグ戦の中で1つ抜きん出ているかなという印象がありますね。何よりも僕はライガー戦に勝つしかないので、順位どうこうまでは考えられないです。でも、誰が来ても勝ち上がれるという自信はあるし、実力も持っていると思うので。今年優勝できなければ、いつ優勝するんだという気持ちですから」