2012年、新日本プロレスがブシロード体制としてスタートした際、木谷高明オーナーと永田裕志選手により誕生したレスリングチーム『ブシロードクラブ』がこの度、『TEAM NEW JAPAN』としてリニューアルを果たします!
監督には変わらず新日本プロレスの永田裕志選手が就任。所属選手としては、山口剛(31/フリースタイル97kg級)、オレッグ・ボルチン(27=カザフスタン/フリースタイル120kg級)、石黒峻士(23/フリースタイル97kg級)の3人がブシロードからそのまま転籍。さらに同じチームメンバーとして切磋琢磨している、荒木田進謙(32/フリースタイル120kg級)と井上貴尋コーチが脇を固めます。
新生『TEAM NEW JAPAN』でも監督としてチームをまとめる永田選手は今回の経緯に関して「ブシロードクラブの立ち上げ当時、新日本プロレスの業績はまだ厳しい状態で、新日本の中に旧・闘魂クラブのようなレスリングチームを作り上げることは不可能でした。そこから業績がどんどん上がってきて、本来なら東京五輪を境に転籍させたかったのですが、このタイミングになりました」と説明。
そもそも「ブシロードクラブ」は、かつて永田選手も在籍した「闘魂クラブ」と同じく、オリンピックで活躍し、将来的にはプロレスラーも目指す選手を育成するプロジェクト。しかし、新型コロナウイルスの影響で東京五輪は延期、国内はもちろん世界の予選大会は中止と、レスリング界も非常に厳しい状況となっています。本来であれば今年の東京五輪で活躍し、プロレス入りという流れも見込んでいたために状況は厳しい限りです。
それでも監督である永田選手は「可能性がある限りは信じて全力でサポートしていく。先は見えない状況ですけど強化はどんどんやろうとしてるし、うちも少ない人数でガイドラインを守ってしっかりトレーニングしてますから」と力強くコメント。選手達をフィジカル面、メンタル面とも、引き続き全力でサポートすることを誓っていました。
2021年の東京五輪を目指して再出発した永田選手率いる『TEAM NEW JAPAN』。先行きの見えないなかでも必死で前へ進もうとする選手達に、ぜひ熱い応援をお願いします!
■『TEAM NEW JAPAN』選手のコメント
●山口剛(31歳/フリースタイル97kg級)
「僕らも新日本プロレスの社員になって、よりプロの選手たちとの距離が近くなったのを感じます。そこから勉強させていただいたり刺激をいただきたい思いは強くなりました。今はしっかり練習して、来るべき試合に備えるだけです」
●オレッグ・ボルチン(27歳=カザフスタン/フリースタイル120kg級)
「カザフスタンでも新型コロナの影響は大きく、外出禁止のなか練習を続けることはかなり困難が伴いました。スパーリング相手とのマット練習ができないのが一番辛かったのですが、逆に自宅で筋トレだけはたくさんできたので腹筋もバキバキで筋力アップできました。ケガも治ってコンディションは凄く良いです。今はオリンピック出場の可能性が少しでもある限り、夢を信じて、そこに懸けていきたいと思ってます」
●石黒峻士(23歳/フリースタイル97kg級)
「4月からブシロードに入社し、6月に新日本プロレスに転籍となりました。新型コロナによる厳しい状況は続いていますが、幸いにも同じチームの永田監督、山口先輩が練習もガッチリ見てくださいますので、東京五輪はもちろん、その先の2024年パリ五輪も見据えて一所懸命頑張るだけです。海外でも活躍できる選手になるのが目標です」