• 2014.5.18
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永田、100回目のGHC戦でヨネ撃破!! 挑戦表明の丸藤には敬礼ポーズで受諾表明!!【5月17日(土)ノア後楽園大会・試合結果】

■プロレスリング・ノア『Navig.with Breeze 2014』
2014年5月17日(土)
東京・後楽園ホール
 
●第7試合
60分1本勝負
GHCヘビー級選手権試合
◯<第21代王者>永田裕志
(26分26秒 バックドロップホールド)
×<挑戦者>モハメド ヨネ
※永田が4度目の防衛に成功
 
■試合経過

 5月17日(土)、都内にある後楽園ホールにて開かれたプロレスリング・ノアの『Navig.with Breeze 2014』に新日本プロレスの永田裕志が参戦。GHCヘビー級王者として、モハメド ヨネを相手に、4度目の防衛戦を行なった。なお、今回のGHC戦は通算で100回目の節目の試合となる。
 
 ゴングと同時に両者リング中央に突進。永田は前蹴りを食らわせるが、ヨネの逆襲を食らって場外へ。ヨネに制裁しようと南側の客席に連行するが、逆にドアに叩きつけられ、ヨネの助走付きラリアットでなぎ倒されてしまう。
 
 リングに戻されてもなかなか攻勢に出られない永田。一部の新日本ファンの声援に応えてなんとかニーリフトで形勢を逆転させると、先ほどのお返しとばかりに場外に連行。コーナーを使って、ヨネの足を傷めつけていく。さらに永田は足4の字固めで追撃。リング中央でガッチリ固めて、ヨネにダメージを与えていく。ヨネにロープに逃げられても、足攻めをやめない永田。エルボーで逆襲してくるヨネをローキックで黙らせ、さらに胸板にミドルキックを連発だ。
 
 しかし、ヨネをコーナーに振ったところでカウンターのラリアットを食らい、形勢逆転。ダイビングギロチンドロップ、キックを連続で被弾する。それでも永田はヨネのラリアットを前蹴りで迎撃すると、コーナーの最上段に座らせる。そして、粘るヨネをエルボーで黙らせ、雪崩式のエクスプロイダーだ。続けて永田は延髄斬りを叩き込み、バックドロップの体勢に入る。
 
 ここは逃げられ、逆にヨネにラリアットを食らうものの、すぐさまエクスプロイダーで逆襲した永田。フェイントからの低空ドロップキックをヨネのヒザに炸裂させると、満を持してナガタロック(I)でギブアップを迫る。結局、逃げられてしまったものの、永田は場外に逃げたヨネを追いかけ、鉄柵攻撃から鉄柱攻撃とやりたい放題だ。
 
 ところが、ここで油断があった。余裕をかましてエプロンに上がったところをヨネに襲撃されてダウン。続けてキン肉バスターに捕らえられて、場外で被弾してしまったのだ。なんとかカウント19で戻ったものの、ダメージが大きい永田。フラフラと立ち上がったところをラリアットでなぎ倒されると、ダイビングギロチンドロップまで被弾。なんとかカウント2で返したものの、青息吐息だ。
 
 そして、再びヨネのキン肉バスターに捕まえられて永田。しかし、ここで足をばたつかせて逃れると、すぐさま腕固めに移行。そして、勝利を確信したのか、白目をご開帳。これで勢いに乗った永田は大☆中西ジャーマンからバックドロップだ。
 
 しかし、意地で跳ね返したヨネにハイキックでダウンさせられ、さらに張り手からパンチ、エルボーの連打でダウンを喫してしまう。それでも永田も譲らない。エルボー合戦からバックドロップで形勢を変えると、ハイキック、ニーリフトで追撃。最後は伝家の宝刀・バックドロップホールドでヨネにトドメを刺した。
 
 試合後、リング上でブーイングを浴びながらインタビューを受ける永田。「へへへ。ノアファンの皆さんの支援があって、モハメド ヨネ史上最高の試合ができたんじゃないかな? ヨネ選手は強かった。ただ、俺のほうが数百倍も強かった」とノアファンを挑発すると、「一つ言えることはこの緑のマットはすっかり青に染め上げたなと。次? 誰でもいいっスよ。完璧に青く染め上げられたんで、誰でもいいや」と次の挑戦者に関してはいささか投げやりだ。そして、場内からナガダンスを要求する声に対して、「本当はやらないと思っていたけど、おめえらがブーイングしてくれたから、やってやる」と、ミュージックに乗ってナガダンスをご機嫌で踊ったのだった。
 
 ところが、永田が踊るその背後にはいつの間にか丸藤の姿があった。驚く永田に対して丸藤は、「永田さん、満足いく踊りはできましたか? 俺に資格があるかどうかはわからない。やるしかないんだよ。俺の15年のレスラー人生を懸けて、そのベルトに挑戦したい。挑戦を受けろ」と挑戦を表明した。
 
 これに対して、永田は「ゼアッ! これが答えだ」と敬礼ポーズ。丸藤が「おい、新日本ファン、今のはどういう意味だ? 教えろ!」と言うと、場内からは「やってやる!」コールが発生。これを聞いた丸藤は、「ということらしいね。必ずそのベルトは俺が獲る」と言い残して退場。最後は永田が、「1、2、3、ゼアッ!」で締めくくったのだった。
 
■試合後コメント
──丸藤選手が次の挑戦者に名乗りを上げました。丸藤選手については今、どう思っていますか?
永田「ファンの支持率があったんで、リングに上がって、ファンの声援が集中していたんで、それだけで十分です」
 
──丸藤選手は15年のレスラー人生を懸けてと話していましたけども、それに永田選手はどう向き合いますか?
永田「まあ、レスラー人生を懸けてというのがどういう重みなのか? まあ、タイトルマッチがいつになるかわかりませんけど、しっかりとこれからそれを感じて、あまり軽く物を言うのはね。レスラー人生を懸けると言っているわけですから、その言葉は軽くないと思うんで」
 
──永田選手にとって、これまでの丸藤選手はどういうイメージがありますか?
永田「やっぱり重いものを背負って闘っているなって。今のノアの状況を一番感じて、いろんなレスラーじゃない部分でも支えているっていうのはわかる。それじゃ俺には勝てないぞ」
 
──ノアの状況というお話がありましたけど、今日でKENTA選手が最後ということで、放送席からも永田選手の試合を途中からご覧になっていたんですけど、KENTA選手の視線はどうでした?
永田「あんまりそこまでは意識してなかったですね。まあ、KENTA選手っていうのは、ちょっと俺自身がレスラー人生の中で丸くなりかけてきた頃に、俺を目覚めさせてくれた、俺を再び尖らせてくれたっていうか、この野郎っていう気持ちにさせてくれた選手っていうか、そういうところは感謝してます。試合でも思いっきりやり合ったしね」
 
──そのKENTA選手に改めて伝えたいことはありますでしょうか?
永田「やっぱりノアがこれだけ温かく厳しく送り出したからには、成功してほしいですね。俺が言えるのはそれだけです」
 
──これで4度目の防衛になりました。マットは完全に青く染め上げたという話もありましたけど、これからGHCの王者としてどのような試合を見せてくれますか?
永田「そうですね。相手の力を引き上げる時は引き上げて、力がありすぎリヤツは落とすところまで落として、ドンドン防衛して、さらにこのベルトを俺色に染め上げてやろうかなと。まだまだ俺が必要だろう、ノアのリングには。高く大きくそびえ立つ壁としてね、その役割は十分過ぎるぐらい果たしていると思いますので、まだまだ彼らの前にそびえ立てると思っています」
 
──では、最後にファンの方にメッセージをお願いします。
永田「プロレスリング・ノアのファンがどう思うか? まだまだこのリングには永田裕志というレスラーが必要なんで、まだまだ壁として高くそびえ立ってやる。ゼアッ!」
 
──ヨネ選手はどうでしたか?
永田「やっぱり、持っているパワーはあるし、サプライズもあったし、強かったっスよ。エルボーにしても、一つ一つは強烈だったんで、こんなに強いとは思わなかった。場外のキン肉バスターも効きました」
 
──サプライズというのは場外のキン肉バスター?
永田「はい。だから、前にも1回食らったんですけどね。ちょっと形が違ったんで、入り方というか」
 
──ちょっとヨネ選手も攻めあぐねている感じがありましたけど。
永田「それは俺にはわからない。俺はやられていただけなんで」
 
──今日はKENTA選手のラストの試合で、ノアにとっても節目の大会だったんですけど、そこで最後にチャンピオンとしてタイトルマッチをやるというのは、特別な意識やプレッシャーはありました?
永田「プレッシャーはなかったですけど、意識は俺がやらなきゃいけないことがたくさんあるということが、改めてファンに知らしめる必要があったし、遊びに来ているわけじゃないし、いろんなことがあってできているから、このベルトをまだまだ巻いて、このベルトのグレードをさらに上げるのが使命かなと。ヨネ選手もそういう試合ができたんじゃないですか? どうだろう? これはお客さんの盛り上がりというか、苦しい時にあれが自分の中で凄くつらかったんだけど、そういう意味では俺が必要なんじゃないかなと」
 
──タイ遠征もあって間もなくタイトルマッチだったんですけど、体力面は46歳ですけど、どうですか?
永田「見ての通りですよ(笑)」
 
──本当に元気ですよね?(笑)
永田「皆さんが46という目で見過ぎるんですよ(笑)。この間も健康診断に行って、首の骨のレントゲン撮りましたけども、驚異的な46歳というお墨付きをドクターにもらいましたから」
 
──酸素カプセルの効果ですか?
永田「我がエニシングに酸素カプセルを導入したのは、私のレスラー人生において大きなことですね。まだまだがんばりますよ」

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