4月15日(火)、プロレスリング・ノアが4月20日(日)名古屋国際会議場大会で行なうGHCヘビー級選手権試合の調印式を執行した。
ところが、挑戦者・マイバッハ谷口選手は会場に姿を見せず。第21代王者・永田裕志選手のみで調印式が始まるという異常事態となった。
■永田選手のコメントと質疑応答
永田「チャレンジャーは!?」
——え〜、「来る」と伺っているんですけども・・・。
永田「(※憮然として)台湾から帰って来て、休む間もなくこうやって調印式に来てるんだから、チャレンジャーが来ないっていうのはおかしいはずなんだけどね!?」
——「必ず行く」とうかがっております。しばらくお待ち下さい。
永田「本人の口から!? ・・・来ないねぇ〜」
※ここでマイバッハが乱入し、永田へさすまた攻撃!しかし、永田が逆襲に転じ、ブルーミストを噴射! 青く染まったマイバッハの顔面へ調印書をこすりつけ、「調印式だ、コラ!」と叫ぶ。マイバッハはたまらず退散。
永田「ちゃんとサインして帰ってたよな?役目は終わったよ。あとは俺がサインすりゃいいんだろ、ここに?(※と調印書にサイン)」
——改めてタイトルマッチへの意気込みをお願いします。
永田「今日、調印式ということが急遽決まって、台湾から帰国早々にこうやって参加したわけですけれど、『ま、まともな記者会見で終わるわけないな』と、ある程度の想定はしてました。やはり森嶋(猛)選手のGHCに挑戦したときも記者会見でやられたし、先日の有明コロシアムの試合後、リング上、そしてそのあとの会見でも2度襲われたと。それだけやられりゃいくらバカでも(苦笑)、『何かある』って想定するのは当然であってね。そういう怒りとか憎しみがこみ上げて来た中で、俺の胆のうから“青義の毒”が出てきたというところですかね。ま、台湾に行って非常に心身ともにリフレッシュして、そして秘密特訓もして、昨日帰って来ました。そうやって世界戦略の第一歩として台湾のファンに見せつけて、世界に広めて来たこのベルトを、4月20日の名古屋大会では必ず防衛して、さらに5月に新日本プロレスが予定しているタイ遠征、今度はタイに持って行って、世界へどんどんアピールして行きたいなと思っております」
——今回もセコンド介入などが行われると思いますが、「何か反省を生かしたい」という気持ちはありますか?
永田「彼らが竹刀とかさすまたを持って四方八方から攻撃して来るというのを想定して、台湾で中国から伝わる武術を学んで来ました。それが対策です。竹刀だろうが、さすまただろうが、テーブルだろうが、何でも来いってとこですね」
——具体的にはどのような?
永田「やっぱり武器を持って攻撃して来る者に対して、身のさばき方、かわし方、そういうものを短い時間ではありましたけど、しっかりと学んで来ましたね」
——それは台湾のお寺か何かで?
永田「ホテルの近くに龍山寺という所があって、そこでやってる雑技にちょっと仲間に入れてもらって。怖かったですよ。(※手を広げて)こ〜んな刀を持って刺しに来るんですから。それをどううまく身をひるがえしてかわすか?その心得を短い時間ですけど会得して来ましたんで。さすまただろうが竹刀なんて物は、怖くも何ともないですね。こんな剣というかね、凄いのがあったんですよ。棒術とかね。ホントに東洋にまつわるそういう雑技というものを、身に染みて。ちょっとこのへん切れちゃったんだけど・・・。それに比べりゃ、さすまただとか、竹刀だとか、テーブルなんて物は怖くも何ともない。いまの毒霧も、とある台湾人参の毒エキスがもしかしたら入っているかもしれない」
——あれは新種のブルーミストだったんですね?
永田「そうですね。マイバッハ、もしかしたらタイトルマッチができないかも。それは困るな!? 30分以内に洗い流さないと大変なことになると思うんで」
——ヒリヒリするとか?
永田 「いや。ヘタしたら失明の恐れもあるな」
——魚拓ならぬ“顔拓”ができました。
永田「だって、彼は普通に調印式で調印したことがあるんですか(苦笑)。ということは、この調印式に来るということで、要は僕を襲撃に来るっていうは非常に安易に想定できましたので。『だったら返り討ちにしてやろう』と。台湾武術の秘伝の術をちょっと使って。いくら何でも3回やられてますから、僕は。あの“超脂肪分”には。あ、超危暴軍だ、ゴメン! (※調印書を掲げて)前代未聞のマスク型というか顔型というか、非常に雑なサインですけど」
——これで防衛に弾みがついた?
永田 「弾みがつきましたね。名古屋大会、超満員のお客様の前で、マイバッハ谷口を徹底的に叩きのめして。そして、できればノアファンに正面から大ブーイングを飛ばして欲しいなと思いますが、ちょっとそれは難しいかもしれませんね(ニヤリ)」
■プロレスリング・ノア『GREAT VOYAGE 2014 in NAGOYA』
4月20日(日)15:00〜
愛知・名古屋国際会議場
60分1本勝負
GHCヘビー級選手権試合
<第21代選手権者>永田裕志(新日本プロレス)
VS
<挑戦者>マイバッハ谷口(超危暴軍)
※3度目の防衛戦
★この大会の詳細はプロレスリング・ノア公式サイトでご確認下さい。
【写真:山本正二】