12月9日、後藤洋央紀選手が記者会見を開き、1月4日東京ドームで行われる復帰戦への意気込みを語った。
後藤選手は、『G1 CLIMAX』の8月7日仙台大会で行われた棚橋弘至戦で右下顎骨を骨折。リーグ戦で実現するはずだった柴田勝頼選手との“盟友対決”が流れてしまった。
それでも懸命のリハビリを経て、昨日の名古屋大会で1・4ドームでの復帰を発表。対戦相手に柴田選手を指名した。
そんな中、後藤選手は「避けては通れない相手。復帰戦の相手が彼で、舞台が東京ドーム。最高のシチュエーションという気分」と気合十分。
運命の大一番へ向け、「“これぞプロレス”っていうものを見せられる相手だと思うし、見せたい」と、意気込んでいた。
■後藤選手のコメントと質疑応答
後藤「もうケガのほうは完治したと思っていただいて結構です。あとはもう1月4日で、完全復活した自分を見せるだけですね。お見せしたいと思います」
——相手が柴田選手に決まったことについてどう感じていますか?
後藤「やっぱり避けて通れない相手だとは思ってましたんで。復帰戦の相手が彼で、舞台が東京ドーム。最高のシチュエーションというか、そういう気分ですね」
——約5ヶ月ぶりの復帰となりますが、欠場中の心境はいかがでしたか?
後藤「やっぱりアゴなんで、まったく口を動かせなかったんで、それがいちばんキツかったですね。やっぱり体重も8キロ、9キロぐらいは落ちましたし。そこから徐々に、いまは100キロちょっと越えてるぐらいなんですけど。まあ、そこに戻すまでには、ちょっと時間がかかりましたよね。まだケガをする前の体重には戻ってない状況なので。まだドームまで少し時間があるんで、これからはどんどん動いていこうかなと、そう思ってますね」
——『G1 CLIMAX』という大きな舞台で柴田戦が流れてしまったというのは、後藤選手にとってもショックだったのでは?
後藤「そうですね。『G1 CLIMAX』優勝というのはもちろんだったんですけど、『G1 CLIMAX』のもうひとつのテーマとして“打倒・柴田”というのがあったので、それを前にして欠場しなきゃいけなくなったときは、やっぱりショックというか、目の前が真っ白になるという感じというか。何もする気が起きなくなったですよね。入院中なんかもね、(ほかの選手が)試合はやってるんですけど、あんまり見たくなかったりしてましたね」
——それだけに、今回の一戦は思い入れも強いのでは?
後藤「そうですね。思い入れはもちろんあるし、まだ俺の中で『G1 CLIMAX』が終わってないようなね、そういう気持ちでもあります」
——心が通じ合っているとも言える柴田選手との大一番、後藤選手はどんな試合になると思いますか?
後藤「俺はおもいっきり行くし、俺のケガのことなんか考えずに、彼にもおもいっきり来てもらいたいですね。ホントに“これぞプロレス”っていうものを見せれる相手だし、見せたいと思います」
——欠場前の戦績は後藤選手の1敗1分ですが、やはり勝ち負けも重要ですか?
後藤「もちろん勝たなきゃいけないんですけど、過去の『何戦負けた』『何戦勝った』だっていうことは、俺はいまあんまり考えたくないですね。そういうのを抜きにして。けっこう時間も空いてますからね。ドームの一戦に備えたいと思います」
——欠場中、柴田選手の試合はご覧になりましたか?
後藤「見てました。YouTubeとか、まあ、ちょっと遅れてですけど、見てましたね。やっぱり俺の技を使ったりしてましたし、それは彼なりの俺へのメッセージだと思うし。彼が新日本にいなかったとき、俺も彼の技を使ってたりしましたからね。気持ちはわかるというか。ちょっと心には来ましたね」
【写真:山本正二】