記念すべき20回目を迎えた今年の『NEW JAPAN CUP』。その1回戦の12試合の結果を受け、3月11日(月)愛媛・アイテムえひめ、3月12日(火)愛媛・宇和島市総合体育館、3月13日(水)岡山・ジップアリーナ岡山、3月15日(金)大阪・金岡公園体育館の4大会で行なわれる2回戦の8試合のカードが決定した。ここでは大会ごとに見所を紹介する。
また、3月11日(月)愛媛・アイテムえひめ大会以降、ジャック・ペリーが公式戦以外の各大会で、HOUSE OF TORTUREと共闘する。
■『NEW JAPAN CUP 2024』
3月11日(月) 18:00開場 19:00開始
愛媛・アイテムえひめ
☆チケット情報 ☆対戦カード
3月12日(火) 18:00開場 19:00開始
愛媛・宇和島市総合体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
3月13日(水) 17:30開場 18:30開始
岡山・ジップアリーナ岡山
☆チケット情報 ☆対戦カード
3月15日(金) 17:30開場 18:30開始
大阪・金岡公園体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
<3月11日(月)愛媛・アイテムえひめ>
■3月11日(月)愛媛、メインで浅からぬ因縁のYOSHI-HASHIとSANADAが激突!
メインイベント(第8試合)の『NJC』2回戦では、YOSHI-HASHIと1回戦シードのSANADAが激突。
YOSHI-HASHIは3.6大田区の『NJC』1回戦で、現IWGPタッグ王者のKENTAと対戦。これまで自身をさんざん挑発してきたKENTAに、YOSHI-HASHIは闘志をムキ出しにする。だが、KENTAも老獪な試合運びと鋭い打撃で反撃し、終盤にはブサイクへの膝蹴りを炸裂。そしてとどめのgo 2 sleepを狙うが、YOSHI-HASHIは頂狩で切り返し逆転勝ちをスコア。KENTAから初勝利をつかむと共に1回戦を突破した。
一方、『NJC』連覇を目指すSANADAは今年の1.4東京ドーム、そして2.24札幌とIWGP世界ヘビー級王座戦で内藤哲也に2連敗。SANADAにとってこの『NJC』は、三度目の正直を目指す戦いとなる。また、3.6大田区の8人タッグの試合後、SANADAは「もし優勝してチャレンジするんだったら、何かしら賭けてやってもいいかなと。それは決勝戦で勝って言わせていただきます」と、含みのある発言を残しているのも気になるところだ。
これまでのYOSHI-HASHIとSANADAのシングル対決の戦績は、SANADAの3勝1敗。直近は2021年の『G1 CLIMAX』公式戦で、SANADAが勝利をつかんでいる。YOSHI-HASHIとしては分が悪い相手だが、前IWGP世界ヘビー級王者に対し意地を見せたいところ。なお、YOSHI-HASHIは3.10尼崎の試合後、SANADAについて「Just 5 Guys入って初めてのシングルマッチ。前よりもすごくノビノビしてる感はあって、そんなSANADAと対戦するの、すげえ楽しみにしてる」と意気込みをみせた。
ちなみにYOSHI-HASHIとSANADAは2005年11月の新日本の公開入門テストを受験。このときは二人とも不合格となるも、YOSHI-HASHIはその後、再挑戦して新日本に入門。SANADAは全日本プロレスでデビューを果たした。浅からぬ縁のある二人が、あの日の公開入門テストで唯一合格した内藤への挑戦を見据え、『NJC』2回戦でしのぎを削る。
■3月11日(月)愛媛、セミでジャック・ペリーと矢野通の異色対決が実現!
セミファイナル(第7試合)の『NJC』2回戦は初出場のジャック・ペリーと、最多出場(18回)の矢野通による異色対決が実現する。
矢野は3.6大田区の『NJC』1回戦で高橋裕二郎と対戦。裕二郎は相手のお株を奪うように、手錠で矢野を鉄柵に固定しリングアウト勝ちを狙う。だが、脱出に成功した矢野は渡辺リングアナを裕二郎に投げつけ、二人が抱き合った状態になると裕二郎の両手首を手錠で固定し、小次郎を炸裂。すかさず矢野はリングに生還し、まんまとリングアウト勝ちをせしめた。
対するペリーは3.6大田区の『NJC』1回戦で、1.13サンノゼで遺恨が生まれた海野翔太と対決。終盤、金丸義信がレフェリーの注意を引きつけたスキに、成田蓮が海野にプッシュアップバー攻撃からダブルクロスを炸裂。間髪入れずにペリーはランニングニーアタックを海野に突き刺し、勝利を強奪。そしてペリーはEVILからHOUSE OF TORTUREのTシャツを受け取り、衝撃の“拷問の館”入りを果たした。
2回戦でもH.O.Tのメンバーによる試合介入は必至。だが、策士・矢野だけに何らかの秘策を練っていてもおかしくない。リング上ではいったいどのような光景が見られるのか……?
第6試合では、内藤哲也&鷹木信悟&辻陽太&高橋ヒロム&BUSHI vs ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&TJP&フランシスコ・アキラ&カラム・ニューマンが実現。1回戦で対戦した辻とコブの追撃戦となる。
3月11日(月) 18:00開場 19:00開始
愛媛・アイテムえひめ
☆チケット情報 ☆対戦カード
<3月12日(火)愛媛・宇和島市総合体育館>
■3月12日(火)愛媛、メインでクセ者 チェーズ・オーエンズと後藤洋央紀が激突!
メインイベント(第8試合)の『NJC』2回戦では現IWGPタッグ王者のチェーズ・オーエンズと、1回戦シードの後藤洋央紀が激突。
オーエンズは3.7後楽園の『NJC』1回戦で石井智宏と対決。その前日の3.6大田区でオーエンズの襲撃を受けた石井は、その落とし前とばかりに序盤から力強い攻めを見せる。だが、オーエンズもインサイドワークを駆使して主導権を譲らず。丁々発止の攻防の中、最後はオーエンズがポップアップ式のCトリガーからパッケージドライバーで石井を突き刺し、価値ある勝利をゲットした。
『NJC』歴代最多優勝3回(2009年、10年、12年)を誇る後藤にとって、今回のオーエンズ戦は同門・石井の仇討ちを懸けた戦いとなる。3.10尼崎では後藤とオーエンズが前哨6人タッグで対決し、試合後にオーエンズは「俺がイシイにしたことを見たか? 頭から落としてやったぜ、オマエもその運命だ」と挑発してみせた。
対する後藤は「俺はこの『NJC』、必ず優勝する! 優勝しなければならない理由が2つ。オカダの抜けたCHAOSにもう一度、混沌と勢いを取り戻す。もう一つは、2月に亡くなった父の遺影に優勝カップを、そしてその先の(IWGP世界)ヘビーのベルトを見せてあげたい」と決意を表明した。
後藤とオーエンズは過去に一度、2021年の『G1 CLIMAX』公式戦で対峙し、そのときは後藤がGTWで勝利を収めている。だが、オーエンズは決して侮ることのできない百戦錬磨のテクニシャン。荒武者・後藤にとっても、一筋縄ではいかない戦いになることだろう。
■3月12日(火)愛媛、セミでデビッド・フィンレーとタンガ・ロアが危険な一騎打ち!
セミファイナル(第7試合)の『NJC』2回戦はデビッド・フィンレーとタンガ・ロアが対決。
フィンレーは3.7後楽園の『NJC』1回戦で、初出場となるジュニアヘビー級のTJPを迎撃。1.13サンノゼのリベンジを狙うTJPは、持ち前の機動力とテクニック、そしてレッドミストでBC WAR DOGSのボスを切り崩しにかかる。しかし、その牙城は高く、最後はフィンレーがオーバーキルでTJPを轟沈。
試合後のリング上でフィンレーは『NJC』初制覇を宣言すると、さらにバックステージでは「(4月6日の)『SAKURA GENESIS』でナイトウを打ちのめし世界ヘビー級王者となり、ニック・ネメスからグローバル王座を奪還して2冠を果たす」と野望の青写真を描いた。
対するロアは3.7後楽園の『NJC』1回戦では「KOPW 2024」保持者のグレート-O-カーンと激突。大柄な両者はパワフルな攻防を繰り広げると、終盤にロアが得意のエイプシットを炸裂。しかし、オーカーンはカバーをカウント2で必死に跳ね返し、逆襲のエリミネーターを狙う。だが、これを回避したロアが最後は新技のザ・サクリファイスを叩き込み、KOPW保持者から勝利をもぎとった。
ロアにとって『NJC』は、2年前に兄であるタマ・トンガと邪道と共にBULLET CLUBを追われた因縁の大会。そしてロアからすれば現BULLET CLUBのリーダーであるフィンレーは、2023年にタマとNEVER無差別級王座を巡り熾烈な抗争を展開した宿敵となる。兄がG.o.Dに別れを告げたいま、ロアとしてはフィンレーを撃破し存在感を示したいところ。強豪外国人同士の意地が『NJC』で交錯する。
第6試合は、内藤哲也&鷹木信悟&高橋ヒロムが、KENTA&ゲイブ・キッド&石森太二と対戦。翌日の岡山大会の2回戦、鷹木vsゲイブの前哨マッチとなる。
3月12日(火) 18:00開場 19:00開始
愛媛・宇和島市総合体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
<3月13日(水)岡山・ジップアリーナ岡山>
■3月13日(水)岡山、鷹木信悟と“狂犬” ゲイブ・キッドが1カ月越しの対決!
メインイベント(第8試合)の『NJC』2回戦では鷹木信悟とゲイブ・キッドが激突する。
鷹木は地元凱旋となった3.8山梨の『NJC』1回戦で上村優也と対峙。今年デビュー20周年となる鷹木だが、ここまでシングルマッチではタマ・トンガ、ジョン・モクスリー、タイチに敗北。何とかこの『NJC』で反撃の狼煙を上げるべく、鷹木は上村の執拗な腕殺しを耐え切ると、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで激勝。
故郷に錦を飾った鷹木は試合後、9月に開催予定の山梨大会を自身の20周年記念興行にすることをアピールすると共に、「俺がIWGP世界ヘビー級王座のベルトを持って、山梨に凱旋してやる!」と高らかに咆哮した。
一方のゲイブは3.8山梨の『NJC』1回戦では、成長著しいカラム・ニューマンと対決。ゲイブの獰猛なファイトに対し、ニューマンは抜群の身体能力で必死に立ち向かい、終盤にはシューティングスタープレスを繰り出す。だが、かわしたゲイブが一気にたたみかけ、最後はレッグトラップ・パイルドライバーで勝利。
当初、鷹木とゲイブは現地時間2月18日にイギリスRPWのリングで一騎打ちを果たす予定だったが、ゲイブが2.11大阪のBC WAR DOGSとUNITED EMPIREの金網マッチで負傷したため同大会を欠場。今回、両者は1カ月越しでシングル戦を迎えることに。
気迫あふれるファイトが持ち味の両雄。ゲイブが反則上等のラフファイトを仕掛けるのは必至だが、経験値豊富な鷹木はハードコアな試合もお手のもの。場内熱狂の熾烈な争いが繰り広げられそうだ。
■3月13日(水)岡山、“巨漢”ヒクレオが“無法者”EVILと対決!
セミファイナル(第7試合)の『NJC』2回戦は現STRONG無差別級タッグ王者のヒクレオと、1回戦シードの現NEVER無差別級王者EVILが対決。
ヒクレオは3.8山梨の『NJC』1回戦では、“驚異のルーキー”ボルチン・オレッグを迎撃。地元・山梨学院大学出身のオレッグが怪力で大奮闘を見せるも、最後はヒクレオがパワートリップからのゴッドセンドで怪物対決を制した。
対するHOUSE OF TORTUREのEVILは今シリーズ、3.6大田区でジャック・ペリーを仲間に引き入れ戦力増大に成功。そして3.7後楽園のバックステージでは「新日本で一番価値のあるベルトを持ってるこの俺がよ、トーナメント出て優勝してやるって言ってんだからよ。トーナメントにも出ねえ腑抜けな内藤、テメーが両国でこのベルトに挑戦して来い!」と言い放つなど、その傍若無人ぶりはとどまることを知らない。
ヒクレオからすればEVILは、2022年の『NJC』で兄であるタマ・トンガやタンガ・ロアたちをBULLET CLUBから追放した張本人。同じ年の9月、ヒクレオはBULLET CLUBに反旗を翻し、兄たちの元に合流している。
3.8山梨のバックステージでヒクレオは、「次はEVILだ。オマエと俺のあいだにはたくさんの歴史がある」と闘志を燃やしていたことからも伺えるように、この一戦に期する思いは大きいはずだ。
昨年の『G1 CLIMAX』で初出場ながら決勝トーナメントに勝ち進んだように、シングルプレイヤーとしても力を持つヒクレオが、EVILを呑み込むのか? それともEVILが無法ファイトで巨人狩りを成し遂げるのか?
第6試合は、タンガ・ロア&エル・ファンタズモ&真壁刀義&エル・デスペラードと内藤哲也&辻陽太&高橋ヒロム&BUSHIが8人タッグ戦。3月15日(金)大阪大会の2回戦、辻vsファンタズモの前哨戦が展開する。
3月13日(水) 17:30開場 18:30開始
岡山・ジップアリーナ岡山
☆チケット情報 ☆対戦カード
<3月15日(金)大阪・金岡公園体育館>
■3月15日(金)大阪、ザックセイバーが変貌した成田蓮と1年2カ月ぶりに激突!
メインイベント(第8試合)の『NJC』2回戦ではシード選手のザック・セイバーJr.と、HOUSE OF TORTUREの成田蓮が対決。
成田は3.10尼崎の1回戦では、Just 5 Guysのタイチと激突。成田のラフファイトに対し、タイチも鬼気迫る攻撃で対抗。試合が佳境に入るとEVILらが乱入するも、Just 5 Guysのメンバーがこれを排除。そしてタイチはバックドロップホールドで成田を叩きつけるが、H.O.Tの新メンバーであるジャック・ペリーがカバーを妨害。さらに再び駆けつけた金丸がタイチをウィスキーミストから角瓶で殴打すると、最後は成田がダブルクロスで勝利を強奪した。
試合後、成田はバックステージで「ざま見ろ、タイチ。ざまあ見ろ。クソ野郎が。消毒なんだよ、バカ野郎が。次、ザック。ザック・セイバーJr」と次なる獲物の名を出し、猟奇的な笑みを見せた。
成田とザックは2023年の1.4東京ドームで行なわれた、NJPW WORLD認定TV王座の初代王者決定トーナメントの決勝戦で対峙。そのときは緻密な技術戦の末、最後はザックが腕ひしぎ逆十字でギブアップ勝ち。そのときから大きく変貌を遂げた成田が、なりふり構わぬファイトで雪辱勝利を目論む。
一方のザックにとって今回の『NJC』は2018年、2022年に続く歴代最多タイとなる3回目の優勝を目指す戦いに。2.11大阪でブライアン・ダニエルソンとの大一番に勝利したあと、「2024年、オレはIWGP世界ヘビー級王座を獲ってプロレス界を一変させてやる!」と大いなる目標を口にしたザックとしては、まずは初戦を乗り越えたいところ。
H.O.Tの乱入は避けられない戦いとなるが、サブミッションマスターはどのようにこの難局を打開するのか?
■3月15日(金)大阪、エル・ファンタズモと辻陽太が注目の初シングル!
セミファイナル(第7試合)の『NJC』2回戦はSTRONG無差別級タッグ王者のエル・ファンタズモと、新世代の雄・辻陽太による初シングル。
ファンタズモは3.10尼崎の1回戦では、TMDKのマイキー・ニコルスと対決。ニコルスの力強い攻めにファンタズモは苦戦を強いられるも、サドンデスで一太刀浴びせると、最後は丸め込みの応酬を制して辛勝。
試合後、ファンタズモはバックステージで「去年の『NJC』のELP vs ナイトー戦をやり直す。なぜだかわかるか? みんな、想像してみるんだ。ELPがいてナイトーがいて、ファンが応援する大歓声に包まれるシーンを!」とコメント。昨年の『NJC』1回戦で自身が敗れた現IWGP世界ヘビー級王者・内藤に対し、4.6両国でリベンジを果たすべく意気込んでみせた。
対する辻は3.10尼崎の1回戦はジェフ・コブと対峙。コブのパワフルな投げ技や掟破りのジーンブラスターで絶体絶命のピンチに追い詰められたが、そこから意地を爆発。最後は渾身のジーンブラスターで怪物コブを正面突破してみせた。
会心の勝利をつかんだ辻は試合後、『NJC』について「オカダ(・カズチカ)、(ウィル・)オスプレイ、(タマ・)トンガがいなくなって、これから誰が新日本を引っ張っていくのか、それを示す大会」と言い切ると、「覚悟はいいか! 俺が優勝してやるよ」と堂々と宣言した。
ファンタズモは抜群の機動力を持っているが、辻も難易度の高い飛び技をこなす万能ファイター。さらにファンタズモがサドンデス、辻がジーンブラスターと一撃必殺の打撃を備えているだけに、注目の初シングルでスリリングな攻防が繰り広げられることだろう。
この日の第6試合は、内藤哲也&鷹木信悟&高橋ヒロム&BUSHIと、ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&TJP&フランシスコ・アキラが8人タッグで激突する
3月15日(金) 17:30開場 18:30開始
大阪・金岡公園体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
■『NEW JAPAN CUP 2024』
3月11日(月) 18:00開場 19:00開始
愛媛・アイテムえひめ
☆チケット情報 ☆対戦カード
3月12日(火) 18:00開場 19:00開始
愛媛・宇和島市総合体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード
3月13日(水) 17:30開場 18:30開始
岡山・ジップアリーナ岡山
☆チケット情報 ☆対戦カード
3月15日(金) 17:30開場 18:30開始
大阪・金岡公園体育館
☆チケット情報 ☆対戦カード