写真提供/MLW
現地時間2月29日MLW・ニューヨーク大会『Intimidation Games』にて、第3代NJPW WORLD認定TV王者マット・リドルは、TMDKのバッド・デュード・ティトの挑戦を退けて、同王座の初防衛に成功した。
2.23北海きたえーるにて、棚橋弘至の持つTV王座に挑戦、最後はニーストライクから、一気に得意のブロストーンを炸裂させ、8分あまりの短時間で棚橋を撃破して、王座を奪取した“新TV王者”リドル。
試合後のバックステージで、リドルはザック・セイバーJr.を挑戦者に指名したが、これを受けたザックは「TMDKは挑戦を受けるが、相手はザック・セイバーJr.じゃない。俺が選ぶ仲間の誰かだ」と返答。
この日、マットはMLWのリングで、ザックからの“刺客”といえるTMDKのティトを相手に、同王座の初防衛戦に挑んだ。
試合は序盤から両者フルスロットル。目まぐるしい攻防が繰り広げられる。開始のゴングと共に、まずはリドルが奇襲をかける。ニー・ストライクを撃ち込み、続けてジャーマンスープレックスで投げ飛ばす。
不意を突かれたティトだったが、すぐさま起き上がり、雄叫びを上げ、お返しのジャーマンスープレックス。リドルもすぐに立ち上がり、両者は顔をつき合わせ激しい打撃戦に。重厚な張り手とエルボーが飛び交う。
打撃戦に撃ち勝ったのはリドル、切れ味鋭いミドルキックが3連発でヒットさせて、ペースを掴んだかと思われたが、ティトは強烈なラリアットで反撃。
ここからティトはファイヤーマンズキャリーで持ち上げ、コーナーへ叩きつけてからデスバレーボムで投げ捨てる。さらにリドルを引き起こし、ショートレンジのラリアットを叩き込み、パワーでリドルを圧倒していく。
ティトはさらにラリアットを狙ったが、ここはリドルがニー・ストライクで迎撃。ここから垂直落下式フィッシャーマンズバスターを炸裂させるも、これはティトがキックアウト。
続けてリドルはトップロープからフローティングブロで体重を浴びせる。すぐさまカバーするも、ティトはカウント2でキックアウト。追い打ちをかけるように、リドルは強烈な打撃を撃ち込む。
猛攻を耐えぬいたティトはミドルキックをキャッチ、そこから片腕で持ち上げ、ネックハンギングボムで叩きつける。大ダメージを負ったリドルに目掛け、トップロープからのフロッグスプラッシュで圧殺にかかるが、リドルはカウント2.9でかろうじてキックアウト。
両者ペースダウンがみられる中、ここから再び打撃戦へ。打ち合いからラリアットをかわしたリドルは、ペレキックを後頭部へヒットさせ、ティトはコーナーでダウン。
そこへランニングエルボーを2発お見舞いすると、エクスプロイダーで投げ捨て、PKで蹴り上げる。リドルはもう一度、フローティングブロを敢行するが、これをティトが空中でキャッチ、そのままパワーボムのように叩き落とす。
両者は三たび激しい打撃戦を展開。両者の重厚な打撃が入り乱れる中、リドルが打撃戦を制すると、バックを取ってジャーマンスープレックスをお見舞い。
投げ捨てられたティトだったが、すぐさま起き上がりローリングエルボーでリドルの顔面を撃ちぬく。ここでチャンスを掴んだティトはブルーサンダーボムを爆発、すぐさまブレーンバスターで持ち上げるが、リドルが巧みな身のこなしで切り抜ける。
リドルは背後からティトをコーナーへ押しこみ、そこへ走り込む。ティトはリープフロッグでかわそうとするが、リドルはティトの身体を捕獲。そのまま一気に必殺のブロストーンで突き刺して、3カウントを奪取した。
ハイスパートな熱戦を制したマット・リドルが、NJPW WORLD認定TV王座の初防衛に成功。今後の防衛ロードに注目が集まりそうだ。