2005年の初開催以来、今年で記念すべき通算20回目を迎える『NEW JAPAN CUP』。今回は1回戦シードの4選手を含む、全28選手が出場する。
まず1回戦の12試合を、3月6日(水)東京・大田区総合体育館(『旗揚げ記念日』、3月7日(木)東京・後楽園ホール、3月8日(金)山梨・アイメッセ山梨、3月10日(日) 兵庫・ベイコム総合体育館の4大会で実施。
続いて2回戦の8試合は3月11日(月)愛媛・アイテムえひめ、3月12日(火)愛媛・宇和島市総合体育館、3月13日(水)岡山・ジップアリーナ岡山、3月15日(金)大阪・金岡公園体育館の4大会。
そして準々決勝を3月16日(土)愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)、3月17日(日) 静岡・ツインメッセ静岡 南館。準決勝は3月18日(月)福島・ビッグパレットふくしまで行なわれ、最後の3月20日(水・祝)新潟・アオーレ長岡の優勝決定戦で今年の覇者が決定する。
また『NEW JAPAN CUP 2024』優勝者は、4月6日(土)両国国技館で、IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也に挑戦することも発表された。
ここでは1回戦の12試合のうち、3.6大田区で組まれているYOSHI-HASHIvsKENTA、海野翔太vsジャック・ペリー、矢野通vs高橋裕二郎の3カードをのぞく9カードについて、大会ごとの見どころを紹介する。
<3月7日(木)東京・後楽園ホール>
■『NJC』1回戦(後楽園)、ヘビー級本格参入のTJPが雪辱を懸けてフィンレーと激突!
メインイベント(第8試合)では1回戦として、ジュニアヘビー戦線で活躍してきたTJPがBC WAR DOGSのリーダーであるフィンレーと激突する。
両者は今年の1.13サンノゼで激突。TJPは終盤にレッドミストでフィンレーをひるませると、怒涛のたたみかけを見せる。だが、最後はフィンレー意地を見せるようにオーバーキルでTJPを撃沈。
その試合後、善戦したTJPは「ジュニアディビジョンに長くい続ける気はない」と階級転向を匂わせていたが、今回の『NEW JAPAN CUP』でヘビー級戦線に本格参入を果たすことに。しかも初戦の相手は因縁のフィンレー。先シリーズ、UNITED EMPIREとBC WAR DOGSは激しい抗争を繰り広げてきたが、その追撃戦でTJPがリベンジを狙う。
だが、2.23札幌でニック・ネメスに敗れ、IWGP GLOBALヘビー級王座から陥落したフィンレーとしても、この『NJC』で巻き返しを図りたいところ。ちなみにフィンレーは昨年の『NJC』1回戦で衝撃のBULLET CLUB入りを果たすと、ラフファイトを軸に優勝決定戦まで初進出。だが、あと一歩のところでSANADAに敗北を喫しているだけに、今回は誰よりも優勝を目論んでいることだろう。
TJPが持ち前のテクニックで今度こそフィンレー攻略を果たすか、それともフィンレーが返り討ちにするのか。“聖地”後楽園のメインを勝利で締めくくるのはどっちだ?
■『NJC』1回戦(後楽園)、タンガ・ロアとグレート-O-カーンの意地とプライドが交錯!
第7試合の1回戦では、「KOPW 2024」保持者のグレート-O-カーンがG.o.Dのタンガ・ロアと対峙。
オーカーンは先シリーズの1.20名古屋で、石森太二の保持する「KOPW 2024」王座に挑戦。「3分ごとに試合時間がストップし、30秒間でできるサーキットトレーニングが行なわれる」というルールの前に大苦戦を強いられるも、何とか勝利をつかみKOPW初戴冠。今回はシングルのベルトを手に出陣することに。
オーカーンとロアは直近では昨年の『G1クライマックス』公式戦で対戦。そのときはオーカーンのヒザ攻めをしのいだロアが、エイプシットで逆転勝利を収めている。オーカーンにとってはその雪辱戦となり、ロアとしてはここでKOPW保持者に勝利し勢いをつけたい。
先シリーズでUNITED EMPIREはウィル・オスプレイ、G.o.Dはタマ・トンガが新日本所属から卒業。共に所属するユニットの中心人物が旅立ったいま、オーカーンとロアとしては力を示したいところ。大型ファイター同士の意地とプライドが交錯することだろう。
■『NJC』1回戦(後楽園)、真っ向勝負が信条の石井智宏が“クセ者”チェーズ・オーエンズと激突!
第6試合の1回戦は石井智宏がIWGPタッグ王者のチェーズ・オーエンズと対決。
先シリーズ、オーエンズはKENTAとのタッグで、IWGP&STRONGのタッグ2冠王者であるヒクレオ&エル・ファンタズモ組と王座戦で2番勝負を敢行。1.20名古屋のSTRONGタッグ王座戦では敗北するも、2.11大阪では老獪なチームプレーでIWGPタッグ奪取に成功した。そして今回の『NEW JAPAN CUP』では、シングルプレイヤーとしての勲章を虎視眈々と狙う。
石井は1.24後楽園でオカダ・カズチカ&棚橋弘至と共に、マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト&藤田晃生を破りNEVER6人タッグのVに成功。だが、オカダの新日本退団に伴い同王座を返上。今回は心機一転、通算16回目の出場となる『NEW JAPAN CUP』で初優勝を目指す。
直近の対決は2022年の『G1クライマックス』公式戦で、そのときはオーエンズが殊勲の勝利。真っ向勝負が信条の石井としては、クセ者オーエンズを正面突破したいところだが、今回も厳しい戦いとなりそうだ。
なお、この試合の勝者が、3月12日(火) 愛媛・宇和島市総合体育館で、シード枠の後藤洋央紀と2回戦で対戦する。
<3月8日(金)山梨・アイメッセ山梨>
■『NJC』1回戦(山梨)、地元凱旋の鷹木信悟が上村優也と対決!
メインイベント(第8試合)では地元・山梨凱旋となる鷹木信悟が、新世代の上村優也と激突。
今年デビュー20周年となる鷹木だが、1.4東京ドームでタマ・トンガに敗れNEVER無差別級王座から陥落。そして2.24札幌ではL・I・JとJust 5 Guysのシングル5番勝負の中堅戦で、タイチのバックドロップホールドの前に無念のピンフォール負け。記念イヤーは幸先の悪い出だしとなっているだけに、ここで反撃の狼煙を上げたいところ。
また、鷹木は昨年の『NJC』1回戦も地元山梨で迎えたが、HENARE(当時アーロン・ヘナーレ)に敗れ故郷に錦を飾ることができず。2年連続で地元ファンに負け姿を見せないためにも、気合いに燃えているのは必至だ。
だが、闘志に火がついているは上村も同様。上村は2.24札幌の5番勝負の副将戦で、同期のライバルである辻陽太と髪切りマッチで激突すると、一進一退の攻防の末、ジーンブラスターの前に惜敗。潔く長髪を切り落とした上村は、バックステージで「俺は明日からもいつもどおりトレーニングして、次の試合に備えるだけだよ。もう終わったこと。次だ!」と力強く言い放った。
先シリーズのL・I・JとJust 5 Guysによる抗争の追撃戦ともいえる一戦。浮上を目指す男たちが熱い戦いを繰り広げることだろう。
■『NJC』1回戦(山梨)、成長著しいカラム・ニューマンが“狂犬”ゲイブ・キッドと対決!
第7試合の1回戦は、成長著しいカラム・ニューマンが狂犬ゲイブ・キッドと対決。
昨年9月、ウィル・オスプレイに将来性を見出されUNITED EMPIREに加入した21歳のニューマン。まだ大きな実績こそ残していないが、スピード感あふれるファイトで存在感を示し、先シリーズは2.4後楽園ホールでデビッド・フィンレーと一騎打ちで対戦。敗れるもあらためてポテンシャルの高さを見せた有望株が、『NJC』で一気に躍進を果たすか?
一方のゲイブは獰猛なBC WAR DOGSの中でも、とくに荒々しい攻撃で注目を集める狂犬ファイター。1.13サンノゼではエディ・キングストンが保持するコンチネンタルクラウン王座(AEWコンチネンタル王座&STRONG無差別級王座&ROH世界王座)に挑戦。壮絶な激闘の末、両者リングアウトで王座奪取は果たせなかったものの、地力を見せつけた。
ニューマンとしては持ち前のスピードでゲイブの牙城を切り崩したいところだが、果たして……?
■『NJC』1回戦(山梨)、ヒクレオとボルチン・オレッグの怪物対決が実現!
第6試合の1回戦は、STRONG無差別級タッグ王者の巨漢ヒクレオと“驚異のヤングライオン”ボルチン・オレッグが対峙。
ヒクレオはエル・ファンタズモと共に保持するIWGP&STRONGのタッグ王座を懸けて、先シリーズはKENTA&チェーズ・オーエンズ組を相手に二連続で防衛戦を敢行。結果的に1.20名古屋でSTRONGタッグを死守するも、2.11大阪でIWGPタッグからは陥落。今回はSTRONGタッグ王者として出陣することに。
ヒクレオは昨年の『G1 CLIMAX』では初出場ながら決勝トーナメント進出を果たすなど、シングルプレイヤーとしての実力も十分。今回の『NJC』でも大暴れを見せてくれそうだ。
だが、レスリングの世界で数々の実績を残し、鳴り物入りでプロに転向したオレッグも、いつ覚醒してもおかしくない“怪物”。
昨年10月には、キャリア半年ながらザック・セイバーJr.のNJPW WORLD認定TV王座に挑戦。敗れたものの、持ち前の怪力で大器ぶりを見せつけた。今回は初出場となる『NJC』の1回戦で、ヒクレオ相手に番狂わせを狙う。
怪物レスラー同士による戦いは、場内を揺るがすド迫力の肉弾戦になるのは必至だ。
なお、この試合の勝者は、3月13日(水) 岡山・ジップアリーナ岡山にて、シード枠のEVILと2回戦で対戦する。
<3月10日(日)兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)>
■『NJC』1回戦(兵庫)、辻陽太とジェフ・コブが注目の一騎打ち!
メインイベント(第8試合)の1回戦では、辻陽太とジェフ・コブが注目の初シングル。
辻は今年の1.4東京ドームで上村優也に敗北。しかし、その後1.25後楽園のL・I・JとJust 5 Guysの勝ち抜き戦の大将戦、そして2.24札幌の髪切りマッチと連勝。同期のライバルにキッチリと落とし前をつけ、『NJC』に出陣することに。
また2.5後楽園の試合後に、同門である内藤哲也に対し「正攻法で結果を残して、アンタの目の前に挑戦者として立ってやる」と宣言した辻にとって、優勝すれば世界ヘビー挑戦権をゲットできるこの『NJC』は、打ってつけの舞台となる。
対するはUNITED EMPIREの縁の下の力持ちで、“キーマン”ともいえる男、ジェフ・コブ。これまで豪快な投げ技で数々のトップレスラーを仕留めてきたコブは、今回の優勝候補の一角ともいえる実力者。ウィル・オスプレイが新日本を巣立ったから現在、今回の『NJC』はコブにとって踏ん張りどころといえる。
共にヘビーの肉体を有しながら飛び技も難なくこなす両雄だけに、白熱の攻防に期待が高まる。
■『NJC』1回戦(兵庫)、タイチと成田蓮が危険な初シングル!
第7試合では1回戦として、タイチと成田蓮が対決。
タイチは2.24札幌でのL・I・JとJust 5 Guysのシングル5番勝負の中堅戦で、鷹木信悟と激突。アックスボンバーとパンピングボンバーが飛び交うバチバチの攻防の末、最後は渾身のバックドロップホールドで激勝。底力を示して故郷に錦を飾った。
その勢いを駆って『NJC』に乗り込むタイチ。昨年はSANADAが初優勝を成し遂げているが、今度はユニットの要でもあるタイチが春の頂きを勝ち取るか?
成田は昨年12月に海野翔太を裏切り、H.O.Tに電撃加入を果たして以降、悪の道を邁進。だが、1.24後楽園では海野との遺恨対決に敗北。再びシングル戦線で浮上するためにもここで結果を残したいところ。
『NJC』で実現する初シングル。成田が特製プッシュアップバーでなりふり構わず勝利を狙うのは間違いないが、厳しい攻撃には定評のあるタイチだけに、1回戦屈指の危険な対決となりそうだ。
なお、この試合の勝者は、3月15日(金)大阪・金岡公園体育館でシード枠のザック・セイバーJr.と2回戦で対戦する。タイチが勝ち上がればザックとの元タッグパートナー対決、 成田が勝ち上がれば2023年1.4東京ドームのNJPW WORLD認定TV王座初代王者決定戦以来の対戦となる。
■『NJC』1回戦(兵庫)、タッグ戦線で活躍するエル・ファンタズモとマイキー・ニコルスがシングル対決!
第6試合の1回戦はエル・ファンタズモとマイキー・ニコルスの一騎打ち。
ファンタズモは今回、STRONG無差別級タッグ王者として出場。ヘビー級としてはまだシングルの栄冠を勝ち得ていないだけに、この『NJC』はさらなる飛躍を懸けた戦いとなる。抜群の身体能力から放つ得意のハイフライムーブで、まずは初戦突破を狙う。
対する試合巧者のニコルスは昨年、相棒のシェイン・ヘイストと共に3度にわたりIWGPタッグに挑戦するも一歩届かず。今年は1.24後楽園ホールにて、藤田晃生を加えたトリオでNEVER6人タッグに挑むも惜敗。チャンスを前に足踏み状態が続いているが、今回はシングルとしての栄冠を目指す。
共にタッグ戦線での活躍が目立つ両者だが、その実力は一級品。丁々発止の攻防が展開されることだろう。
■『旗揚げ記念日』
■3月6日(水) 17:00開場 18:30開始
東京・大田区総合体育館
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『NEW JAPAN CUP 2024』
■3月7日(木) 17:30開場 18:30開始
東京・後楽園ホール
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■3月8日(金) 17:30開場 18:30開始
山梨・アイメッセ山梨
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■3月10日(日) 15:00開場 16:00開始
兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
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■3月11日(月) 18:00開場 19:00開始
愛媛・アイテムえひめ
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■3月12日(火) 18:00開場 19:00開始
愛媛・宇和島市総合体育館
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■3月13日(水) 17:30開場 18:30開始
岡山・ジップアリーナ岡山
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■3月15日(金) 17:30開場 18:30開始
大阪・金岡公園体育館
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■3月16日(土) 16:00開場 17:00開始
愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)
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■3月17日(日) 14:00開場 15:00開始
静岡・ツインメッセ静岡 南館
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■3月18日(月) 17:30開場 18:30開始
福島・ビッグパレットふくしま
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■3月20日(水・祝) 15:30開場 17:00開始
新潟・アオーレ長岡 <決勝戦>
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※各種発売日程や大会開催日時等は変更となる場合もございます。