8月16日(木)、都内にあるプロレスリング・ノアの事務所で記者会見が開かれ、新日本プロレスの永田裕志が出席。9月17日に大阪府立体育会館(ボディメーカーコロシアム)にて開催されるノアの『GREAT VOYAGE 2012 in OSAKA vol.2』に参戦し、秋山準のデビュー20周年記念試合への出場が発表された。永田は秋山&潮崎豪と組み、高山善廣&鈴木みのる&マイバッハ谷口と対戦することになった。
■選手コメント
秋山「まず最初に9月17日、試合があるにもかかわらず、永田選手の出場を許可してくださった新日本プロレスさんに感謝したいと思います。ありがとうございます。永田選手とは20年、いろんな節目節目で力をもらい、切磋琢磨してきた同志です。20年という中で、永田選手とは組んでお願いしたいということで、組ませていただきました。それから潮崎ですが、僕のノアのこれからの未来、そして永田選手とは違って、こいつのためにもうひと頑張りしなきゃいけないという思いにさせてくれた選手です。そういった3選手で試合に臨みたいと思いました。そして、対戦相手ですけど、永田選手と話した結果、対戦相手として20年を数える僕たちが『誰を一番ぶっ飛ばしたいか?』と話した時にやっぱり鈴木みのると高山善廣だろう、と。そして、潮崎に『おまえは誰をぶっ飛ばしたいんだ?』と。『マイバッハです』と。じゃあ、みんなぶっ飛ばしたい奴を並べていこうじゃないか、ということで高山、鈴木、マイバッハということになりました。20周年をしっかり飾って、いい試合にして、本当にしっかりとぶっ飛ばしたいと思いますので、よろしくお願いします」
永田「9月17日、大阪府立体育会館、秋山準選手20周年記念大会に出場させていただくことを大変光栄に思います。僕のいろんな要請にいつも二つ返事でOKを出してくれる秋山選手のオファーになんとしても応えなきゃいけなという思いで、新日本プロレスの所沢大会がありますが、それを差し置いてでも秋山選手の20周年記念大会にはどうしても出なきゃいけないという使命感のもと、今回参戦させていただくことになりました。まあ、対戦相手は秋山選手が言った通りの相手ですので、様々な過去の因縁、私自身もある人間と初めて当たる人間もありますが、思いっきり永田裕志をぶつけられる相手でありますので、当日は思う存分大暴れして、大阪大会を盛り上げて、秋山選手の記念大会に華を添えさせていただきたいと思います」
潮崎「今回、秋山さんの20周年記念試合に名前を出してもらって、感謝していますし、そこでしっかりと華を添えられるように相手をぶっ飛ばして、しっかりと20周年大会を勝利で華を添えたいと思います」
■質疑応答
──永田選手はマイバッハ谷口は初めてだと思うんですが、試合とかは観たことがありますか?
永田「テレビ等で観たことはありますね」
──感想は?
永田「マスクを被る前のファイトぶりは観ていていて、なんか秘めた力を持っているのに弾けきれてないなという感想を持った中で、うちにもそういう選手がいて、悪の道に進むと突然とてつもないことをやってしまう選手がいる中で、ああいう形で変身されて、彼にもこういう形で変身するしかなかったのかなという気持ちがあった中で観させてもらっていますけども、最近は徐々にではありますけども、悪の道に味をしめて、非常に魅力が出てきたのかなと思います。ただ、悪の道に進んで変化を遂げた選手とは僕もかなりやっていますんで、非常に楽しみにしています。古くは魔界倶楽部の安田忠夫、それから最近で言えば友情タッグを裏切ってCHAOS入りした飯塚高史と散々闘っていますので、マイバッハ選手と闘うことで彼らとの対比もできると思いますし、非常に楽しみにしています」
──高山選手はケガは?
西永「高山選手からは9月から試合できるということで、ノアではこの大阪と前日の博多大会にも出場してもらいます」
──秋山さん、永田さんの時は白目を3人でやるという話が出ましたが、こちらの3人で合体技とかは?
秋山 「合体技?(笑)。それは潮崎に神が降りてくるのを期待しています。この男前にも神が降りてくるのを期待します。まあ、さっきマイバッハの話しをしましたけど、悪いことばかりしているので、やっぱり青義の刃をブルージャスティスをかましてもらいたいなと思っています(笑)」
──20周年の記念試合で、ぶっ飛ばしたいというのをテーマに掲げたのはどういう思いからですか?
秋山 「キレイな20周年記念試合もいいと思うんですけど、やっぱりちょっと違った形にしたほうががいいなというのがありまして、永田選手に相談したところ、『誰を一番ぶっ飛ばしたいか?』ってことになりまして、やっぱり一番に上がってきたのは鈴木みのる。高山選手の場合も彼の20周年の試合ができなかったというのがあって、なんか消化不良に終わっているので、聞いたら9月から復帰できるというので決めました」
──キレイな試合よりもそういう闘いをしたい?
秋山 「そうですね。もしかしたらキレイに終わらないで、大変なことになって20周年迎えられないかもしれないですけど、それのほうが僕らしくていいかなと思いました」
──当日、GHCヘビー級戦もありましたけど、記念試合ということでどちらがメインになるんですか?
秋山 「それはもちろん、GHC。GHCのシングルががあるのであれば、そっちをメインにしてもらおうと思っています」
【囲み取材】
──永田さんと秋山さんだと例えば白目を剥くじゃなくても、ヒザとかエクスプロイダーとか同じことをやるのが浮かぶんですけど、潮崎さんが一緒にやるとなると、潮崎さんだけは何か新しいモノを覚えなきゃいけないのかなと思うんですけど。
潮崎 「逆にお二人でされているのを見ています(笑)」
永田 「逆に試合でそれが合ったら、逆にそれが新鮮に見れて、融合というかそれになると思いますけど。闘ったら結構手強いですけど、組んだら間違いなく心強いと思います。楽しみですね」
秋山 「僕とは日常なんで、永田選手とは何か見てみたいなとは思いますね」
──秋山さんと永田さんはレスリング出身ですけど、オリンピックでメダル獲りました。ご覧になってましたか?
秋山 「観てました。なんかスカウト部長?」
永田 「なんかその話題がやたらくるんですよ(笑)」
秋山 「なんかスカウトするんですか?」
永田 「そうですね(笑)。今度、ブシロードクラブっていうのができたんで、スカウトって言うと、メディアの皆さんがうちの会長を炊きつけたところがあるようなんですが、今ね終わったばかりで慎重に考えなきゃいけい時期でしょうからね。簡単には答えられないでしょうけど」
──でも、金メダルを獲った自衛隊の米満は66kg級ですから、青木(篤志)選手と同じ階級ですよ。
永田 「ああ、青木選手はその階級だったんですか。あ、そうなんだ。66だったんですか」
──秋山さん、節目節目に永田戦があったり、組んだりっていうのがありますけども、永田選手に対しての印象というか、印象深い試合はなんですか?
秋山 「UWFインターと対抗戦をやっている時に、僕はテレビで観ていただけなんですけど、あれが一番印象深いですね。なんかだいぶ、同じ時期にデビューした人間としては凄くいいなっていう、置いていかれた感と凄いなという感じもありましたけども。あとはその先はいろいろ組ませてもらったり、対戦したりしているんでわりと近い位置にいましたけど、一番印象にあるのはそこですね」
──では、テレビで観た時の印象が初めてですか?
秋山 「そうですね。でも、同じぐらいのデビューですし、記者の方からも永田選手のことは質問されましたし、比較対象にされたっていうのもありますし、自分も気持ちで負けないと思い始めたのはその辺からですね」
──逆に永田さんはいかがですか?
永田 「そう言われると、非常におこがましいと言いますか、Uインターとやった時は僕はまだ前座戦線だったので、他の同期の連中がヘビー級だジュニア・ヘビーだって、諸先輩や大物たちとやっている中で、あんまりそういう立場ではなかったので。そう言われると、その頃の秋山選手は僕の当時の立場からすると見上げていましたので、あれっていう思いますけどね(笑)。スケールの大きい試合をしていましたし、デビューしてすぐに諸先輩方と闘って羨ましいと思いながらも、僕は自分の闘いをやっている中で、あの頃っていうのは初めての大きなチャンスというか、そういう形でしたので。だから、そう言われると、見上げてたのになって感じなので(笑)。そういうのを感じたのは、最初にZERO-ONEでしたか、最初に闘って、11年前。新日本のドームで組むまでに彼の話を聞いて、お互いにそういうふうに見ていたんだなって、改めて聞いたことでその時の意識を感じられたので。まあ、比較対象と言われても、どちらかと言うと、中西さんが秋山さんのデビューに刺激されてうちも急遽デビューさせたというのがあったので(笑)。確かそうだったですよね? うち、急遽ベイダーが来れなくなって、急遽中西さんが受け身もロクに取れないのに藤波さんと組んで。コスチュームもないのにどうすればいいんだって、吊りパンっていうか、あれ練習着でしたからね(笑)。Championの吊りパン穿いて、ヘッドギア着けて。まあ、リック・スタイナーをイメージしたんでしょうけどね。だから、どちらかと言うと、秋山選手と中西さんっていう感じでしたけど、僕を意識しているっていうのがあってですね。僕は常に意識というか、見上げていた感じでしたので、そういう意識があったのは驚きでしたけど、嬉しかったですね」
──秋山さんの20周年に小橋さんの名前がないのが非常に残念なんですけど、呼んだりしないんですか?
秋山 「そうですね。小橋さんの体調次第ですね。本来なら真っ先に声をかけたい人ですけど、プロレスに入って一番お世話になった人ですし、一番僕が思いのある人ですから。でも、今は復帰に力を注いでもらいたいなと思いますし、また僕がなんか言うとそのスピードが速まっちゃって中途半端に上がると困るんで」
──鈴木みのるに二人で何発ぐらいやってやろうというのはありますか?
秋山 「前に100何発もやりましたからね。二人なら340発ぐらいですかね(笑)。でも、やってみないとわからないですね。前にも100何発やったあとに当たった時、何発ぐらいぶん殴るかと思ったらお互いに一発もやらないことがありましたからね。お互いに身構えちゃって。俺も身構えて、向こうも身構えて一発も出なかったっていうのがありましたからね。本当にやってみないとわからないし、口火を切ったら始まるんでしょうけど、それが俺なのか永田選手なのか、鈴木選手なのかわからないですけど、あの人は本当にやってみないとわからない選手ですね」
──誰とやる時に、真っ先にぶん殴りたい奴ってなったんですか?
秋山 「そうですね。対戦相手として誰が一番殴りたいかって。まあ、永田選手は現在進行形で新日本でやっているし、僕もこの間、高山選手の代わりにちょろっと来て、いいところ持っていかれましたからね」
──潮崎さん、最近は鈴木さんは?
潮崎 「この間やりました」
永田 「性格悪いでしょう? ね? あんな悪い奴ね(笑)。最近、発言と行動が伴わなくなってきたからな。有言不実行になってきたから。強烈な発言を実際に行動に移してきた時は彼らの魅力だったけど、ファイトぶりが寂しくなってきたから残念だな、と。アンチエイジングを唱える僕らがそれ以上を見せる。そういう意味で殴るだけじゃなく見せられるかなっていうのが」
──鈴木みのるに火を点ける?
永田 「火が点いてくれればいいですけどね」
──潮崎さんは昔、鈴木さんがずっとノアに上がっていた頃いじめられたとか、そういう話はないですか?
潮崎 「いじめられたというのはないですけど、武道館でシングルやった時はこてんぱんにやられたんで」
■『GREAT VOYAGE 2012 in OSAKA vol.2』
〜Jun Akiyama,Special Anniversary 20th〜
2012年9月17日(月/祝) 開場:15時 試合開始:16時
大阪府立体育会館(ボディメーカーコロシアム)
〜 秋山準デビュー20周年記念試合 60分1本勝負 〜
秋山準&永田裕志&潮﨑豪
vs 高山善廣&鈴木みのる&マイバッハ谷口