テンコジ、炎武連夢と「最高のタッグマッチ」展開も、無念の敗戦!! (7.8大谷晋二郎デビュー20周年試合)
天山「クソ! コジ、大丈夫か? コジ、大丈夫か? まんまとやられた。まさか、俺たち天コジが、今イケイケのこれからグアッと上がって、ベルトを取りに行く天コジが、炎武連夢? やられてしもうた。お客さん、盛り上がった。大谷の20周年、俺らが相手してやった。俺らが勝って、大ブーイングの中、帰るつもりやった。ところが炎武連夢、やってくれたなって。ちくしょう。コジ、こんな悔しいこと、こんな真正面からぶつかって、負けは負け。今日初めて炎武連夢とガッチリやったけど、最初で最後違うぞ。勝っても負けても、あんなに熱い、あんなにむちゃくちゃ熱い奴らともう一回やるしかないやろう。なあ、コジ? こんなの悔しい。ここで終わる天コジちゃうって。なあ?」
小島「負けて悔しいけど、すげえ悔しいけど、俺が求めていた最高のタッグマッチがここにあった。これが天コジとして描いていた一番面白い、一番最高のタッグマッチがここにあったかもしれない。今日やってみて、すげえそう思った。負けたという結果はすげえ悔しいけどさ、大谷晋二郎の20周年の晴れ舞台、田中将斗というずっと大谷をフォローし続けてきた人間、そしてあいつは今、IWGPのヘビー級も控えている。その二人のモチベーションの大きさが、俺らには足らなかったというのはあった。ずっとタッグタイトルがあったけど、ずっと矢野&飯塚と消化不良の試合をやってきて、いまいちモチベーションを上げられなかった。そういう中で、ある意味今日、目が覚めた。大谷と田中みたいな奴と試合ができて、これはすげえ大きな経験だよ。この経験は絶対にムダになんねえ。この敗戦は逆に天コジのことを100倍、いや1000倍大きくしてくれる。何も怖くなくなった、今日の試合で。矢野&飯塚も、他のチームも誰も怖くねえ。それが今日、わかった、俺の中で」
天山「このままで絶対に終わらんからな。なあ、コジ? ベルト絶対に取る。これで目が覚めたぞ」
■大谷晋二郎&田中将斗のコメント
大谷 「隣に田中将斗がいて、向かいに天山&小島がいる。最高のシチュエーションで、20周年大会やらせていただきました。ああ、ところどころ後半は憶えてないんですけど、最後田中の力を借りて、勝つことができました。マーくん、本当にありがとう」
田中「僕ら組み出してくらいからかな? 10年ぐらい。今日、20周年ということで、半分くらい経っているけど、25周年やる時もなんだかんだ横に立っているか、向かいに立っているかわからんけど、関わっていられるそういう存在でいたいと思うし、そういうふうに思わせる男なんでね。これからもよろしくお願いします」
大谷「10周年の時ももちろん感じたことですが、この思いは変わらない。絶対に音を上げない社長、そして、絶対に投げ出さない社長、そういう社長をこれからもずっとずっと続けていきたいと思います。大谷晋二郎という冠が付いたタイトルで、本当にたくさんの人が成功させようと動いてくれた。その感謝の思いでやるプロレス。その感謝のプロレス、臭い言い方かもしれないけど、伝えたいんだよ。全国の子供をはじめ、大人も頑張ろうって。一生懸命頑張ろうって、言うだけじゃ誰もついてこないからね。それを感謝のプロレスで毎日、対処しているし、これからも続けていきたいと思います。今日の教科書でも言った通り、やっと辿り着いた20年じゃない。20年経った今もこっからが勝負だと思って、これからも前に進んでいきたいと思います。そして、プロレスに思いを乗せて、毎回僕たちを追いかけてくださる皆様を、プロレス記者で良かったと思えるプロレス界にしていきますから、大勢のファンの人にも胸を張って、これからもよろしくお願いします! そして、20周年、本当にありがとうございました。皆さん、こっからが勝負ですよ! 頑張りましょう!」
──20周年の節目の年に相手がデビュー戦の相手だった天山さんが相手でした。デビュー戦のことを思い出しましたか?
大谷「いや、思い出したりしないよ。デビュー戦の時の自分と一緒だったら、今日勝てるわけないじゃない。何くそ、この野郎、負けてたまるか、その気持ち一つできた。でも、ただ一つだけ、伝えてください。20周年記念の相手が、天山、小島、あなたたちで良かったと心から思います。僕らの世代もこっからが勝負だ。頑張りましょうや。それだけ伝えてください。本当にありがとうございました」
【撮影/山本正二】