首に巻いたチェーンの音をとどろかせ、控室からスタジオに向かう姿は、リング上そのもの。スタッフも遠巻きに眺めるばかり。
真壁選手が登場したのは「私の通信簿」。これはゲストの半生を紐解き、自身に採点していただくコーナー。新日本プロレス入門から海外遠征、アキレス腱断裂から復帰後までを人気パーソナリティーの桑原征平さん、アシスタントの小川恵理子さんとの掛け合いで面白おかしく語った。
冒頭で7・1両国における棚橋弘至戦を振り返りながらも、征平さんの「棚橋には絶対勝つと思ったのに…」の言葉に機嫌を良くした真壁選手は口も滑らか。プエルトリコ時代、スコットランド遠征では、日本ではとても考えられないエピソードを初披露。さらにスイーツ好きならではの“いい話”も明かした。とても真昼の番組とは思えないほど暴走気味の征平さんのトークに遠慮なく突っ込むなど、20分を超える出演は笑いが絶えなかった。
「テレビでは実際の10分の1か20分の1しか伝わらない。会場で見たら、音とか歓声とか、バンバン伝わってきてホントにやばいぐらい興奮するから。ぜひ生で見てもらいたい」と会場に誘うと、征平さんも「会場で見て、エクスタシーを感じてください」と後押し。
最後に、これまでのプロレス人生を採点した真壁選手。その点数は「65点」。「ベルトもG1も獲ってるけど、また新たに渇きが来て、もう1度もう2度、IWGPのベルトを狙っていきたい。その野望は尽きない」のがマイナス分だと語った。
「怒りこそがリングで暴れる原動力」と語る真壁選手。棚橋戦でベルトを獲り逃したイラ立ちをぶつけ、35点分のマイナスを一気に取り戻すべく、G1クライマックスに臨む気持ちをより高める効果を生む番組出演となった。
- 2012.7.9
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