10月11日、都内「スカパー!」本社にて、11月10日(木)後楽園ホールで行われる天龍源一郎35周年記念興行の会見が行われた。メインイベントでは、天龍選手をはじめ、三冠ヘビー級選手権のチャンピオン経験者がズラリと揃うが、新日本プロレスの小島聡選手も出場。天龍源一郎&鈴木みのる&諏訪魔vs佐々木健介&小島聡&太陽ケアというメインイベントに出場する選手たちが集結。会見が行われた。
諏訪魔、鈴木みのる、小島聡、太陽ケアが登場。佐々木健介選手は、所要のため、欠席したが、ファックスが届き、司会の木原アナウンサーから「当日は天龍さんにお世話になった数だけ、佐々木健介の魂のこもったチョップを刻ませていただきます」と、メッセージが読み上げられた。
■選手のコメント
諏訪魔「天龍さん、35周年おめでとうございます。今回は、全員が三冠ベルトを巻いたメンバーなんで、自分もチャレンジしたいな、と。とくに俺の楽しみは、天龍さんと初めて組める。そして、佐々木さんとの対戦では、自分がどれだけ成長したのかを確かめてみたい。そういう思いがあります」
鈴木「おめでとうございます。天龍さん、35年もやってるんですか?そりゃそうですね。ボク、子どもの頃から見てますからね。三冠の歴史の中で、ボクが印象にのこってるのは、チャンピオン次代にベルト振り回して、ベルトを壊した、という批判があったんですが、天龍さんがベルトを鉄柱にブツけてひん曲がったことがあって、三冠の歴史はベルトを投げることから始まってる、そう解釈してました。……あと、天龍さん、おいくつになったんですか?」
天龍「58歳です(キッパリ。実際は、61歳)。もう、あるときから年齢を逆に数えていくことにしたんで(笑)」
鈴木「ブッチャーもそう言ってましたよ(笑)。現実的に、いまここにいる選手はここ最近の三冠戦線を闘ってきた選手たち。その中に自称・58歳の天龍さんが入って試合する。でも、俺は、ちゃんちゃんこ着せられて、ヘラヘラ笑いながら、ナヨナヨしたチョップを打つ天龍さんは見たくないんで。現在のチャンピオンである諏訪魔や鈴木みのるを押しのけて、相手から獲ってみろ、という気持ちがありますね。それができないんなら、記念試合だろうが、俺が押しのけていきますよ?」
ケア「天龍さん35周年、記念大会おめでとうございます。ワタシのレスリングのキャリアの中でも天龍さんとの試合は一番タフだった。そんな天龍さんの記念し試合、そして三冠チャンピオンばかり揃った大会に呼んでもらえて非常に光栄です。凄くタフな試合になると思う。よろしくお願いします。」
小島「小島です!このたびは、天龍さん35周年めでとうございます。振り返れば、新日本時代、全日本時代、天龍さんとは何度も対戦させてもらって、いっぱい痛めつけられた思い出があるんですが、いままでの思いをすべてこめてキッチリ闘って生きたいな、と。これだけのメンバーの中で、さまざまな思いもありますし、それぞれの対戦相手、仲間、それぞれが思い入れのあるメンバーばかりですので、負けないようがんばりたいと思います」
天龍「みなさんから35周年おめでとう、といわれて、結婚式の新郎のような気分で、おもはゆいですけど。俺の気持ちは、鈴木選手が話したように、たしかにこれだけの三冠チャンピオンの中で、いろんなしがらみの中、わだかまりとか相容れないものがあったと思うんですけど、みなさんが満足できるようなカードが組めたと自負しています。ここにいる三冠チャンピオンたちにお礼をいいたいし、当日は、若さにまかせて、精一杯暴れてほしい。それにつられて、ボクもハッスルできると思いますので、がんばっていきたいと思います」
■報道陣との一問一答
——諏訪魔さん、小島選手が全日本を退団されたときに、批判的な言葉がありましたけど、今回の対戦に関しては?
諏訪魔「……ま、そのことに関しては、あの〜、いまは何も話したくない。いま、三冠ベルトを現に持っているのは、俺だから。10月23日に両国で防衛戦があるんで。そのベルトを記念大会に持ってくることに集中したい。そのへんは両国が終わってから、言いたいと思います」
小島「諏訪魔選手とは、よくも悪くも、いろんな思い出がありますので、そういうものをすべてリング上でぶつけられれば、と思ってます」
——天龍選手、このトリオのチームワークは?
天龍「チームワークなんて僕はいらないと思います。手を出してタッチしてリングに入って、自分のキャラを発揮できれば。妙にコンビネーションなんかあると逆にそこに違和感があると思うんで。好きなことやって。諏訪魔くんならジャンピングニーとか、鈴木選手ならスリーパーにいったりとか。好きにやったほうがお客さんは喜んでくれると思います」
——諏訪魔選手以外のみなさん、三冠ベルトへの興味は?
ケア「もちろんいまでも興味がある。あのベルトはトップしか挑戦できないから。でも、次の相手はアキヤマと決まっている。どっちが勝つかわからないけど、プロレスラーとして興味がなくなることはない。そこはみんな一緒だと思うけど、チャレンジしたい気持ちは持っています」
小島「そうすね。闘う団体が違うことはありますけど、プロレスラーとして生きている以上は、まったく興味がないってことはないですね。ベルトというのは、それだけ重いものですから。頭のどっかには入れて、生活はしています」
天龍「そのとき、そのときのトップの選手が奪い合うのが三冠のベルト。ボクは創設の歴史を知ってるから、ほかの5人よりも思い入れは深いですけど、トップの人が争うベルトだと思ってます。だから、もう一度、全日本に戻って、再度三冠のベルトを巻いたときは、感慨深いものがあった。三冠に向けて試合をやってるわけではなけど、目標としてあるのは、たしかです。もう一回巻きたいか?といわれたら……これはいまは返答できませんけど(笑)」
鈴木「ベルトに関して?現実問題として、いま三冠ベルトには俺の目は向いてない。それが現実かな?でも、現チャンピオンの諏訪魔は、去年、俺からブン取っていったから、『コノヤロ〜』という気分は常にあるし。この諏訪魔が誰にも手をつけられないチャンピオンになっっていったら、『コイツからブン獲りたいな』という気持ちになるだろう、そんときまた考えたいね。だから、今度やる秋山(準)ごときに獲られるんじゃねーぞ?という気持ちはあるよね。あんなヤツに獲られるんじゃねーの、と」
諏訪魔「ま、あらためて三冠の価値はたしかめれたし、そのベルトを持っている責任もヒシヒシといま感じましたし、今度の両国のベルトは必ず防衛して、天龍さんにUNのベルトを見せたいな、と。そのためにも今日からがんばりたい」
天龍「諏訪魔選手!! 防衛したら3人いるんだから、ちょうどベルト1本づつ巻けるじゃん?頼むよ、持ってきてくれよ?べつべつのベルト巻いて、写真撮ったら、またあの〜、テレフォンカードとかグッズ作れるじゃん?」
鈴木「天龍さん、今、テレフォンカードないっす!」
報道陣 「笑」
天龍「わかりました(笑)。じゃあ、コインで」
また、この日は、プレミアムチケット35000円の特典として非売品のレボリューションジャケットが天龍のサイズで付いてくることが発表された。数万円相当のレア物。「阿修羅原とやっていた時代の、そのままの着心地です。1988年に戻りましたよ(笑)。俺の原点です。このぐらいの大きさなのか、天龍は、と実感してもらえば」。当日、天龍選手も同じものを着用するというから天龍マニアは要チェック!!
■『天龍源一郎プロレス35周年記念興行 Revolution〜WE ALL WANT TO CHANGE THE WORLD〜』
2011年11月10日(木) 開場17:00 開始18:30
東京・後楽園ホール
主催:天龍プロジェクト(03-5339-9176)
- 2011.10.11
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