–常に理由付けを求めて来た中邑選手とは、噛み合わないままでしたが?
小島「非常に頭がよく、聞いたあとに誰もが納得してしまうようなことをちゃんと言っていたと思います。その中で、私は私なりに、精一杯の返答をして来たつもりです。それが、やっと今度、リング上で決着をつけられるというのは、うれしく思っていますね。そこでどういう結果になっても、約2ヶ月間、自分自身の中で精一杯考えて来たという自負がありますので、それは非常に楽しみにしています」
–2005年3月26日両国のタイトルマッチは、60分フルタイムドローという結果でした。今回のタイトル戦が、もし引き分けという結果になったらどうしますか?
小島「それもプロレスの面白さというのはありますよね。ただ、必ず決着はつけようと思っています。しかも、正調のラリアットできちんと正面から中邑選手の首を掻っ切ったときには、その1回で完全に終わらせようと思っています」
–フルタイムドローでも防衛となりますが、それを気持ちの中でカウントできますか?
小島「もし、そういうふうに、また自分が納得できない形になってしまったときは、『もしかしたら返上するときなのかな?』と思いますけどね。それだけ5年前の選手権というのは、大きな意味を持ってましたので」
–中邑選手を退けた場合でも、後藤洋央紀選手や棚橋弘至選手など、次々と挑戦者が名乗りをあげている状況ですが?
小島「これもさっき言いましたけど、誰にも負ける気がしないし、誰にも負ける気はサラサラない。そういう強い気持ちを持っていますので。それは自分が新日本プロレスに上がったときからの強い決意と言いますか。その気持ちだけは譲れないですね、絶対に」
–誰が来ても受け手立つと?
小島「そうですね、はい」
–この一戦に勝てば、1月4日東京ドーム大会のメインイベントに立つことになると思います。外敵として「G1 CLIMAX」とIWGPの二冠を達成した中で、また一つ大きなステータスを得ることになりますが?
小島「たしかに、今度の1・4東京ドームは20回目になると聞きました。20回目の『G1 CLIMAX』を制覇して、20回目の東京ドーム大会を制するというのは、これ以上ない自分にとっての偉業だと思っていますから。でも、20回目の『G1』を制覇できたことが運命だとすれば、次の東京ドーム大会というのも、自分にとっての大きな運命なのかなという気持ちもあります」
–中邑選手は「ベルトに呼ばれている」という表現をしていましたが、小島選手はIWGPベルトと自分が相思相愛だという気持ちはありますか?
小島「中邑選手の感じている思いと、自分の感じてる思いというのは違うかもしれない。ただ、自分が入門した場所というのは新日本プロレスなんで。そのときにあったIWGPのベルトというのはね、やはり20年間かけて色んな思いを積み上げてIWGPというのを見てましたから、そういう意味での思い入れというのは、中邑選手とはまた違う思い入れだとは思いますけど、きちんと私の中ではありますね」
–当然、思い入れが強いと?
小島「そうですね。しかも、ただ見ているだけじゃなく、5年前もそうですし、今回もそうですけど、1度自分の手元にあるということで、また思い入れというのはさらに増しますので。今回は、まだ約2ヶ月しか経ってないですけど、なるべく多くベルトといる機会を作りました。プライベートでもそうですし、食事会などにもなるべく持って行ってファンの方と一緒に過ごすというか。ファンの方に思い入れを持ってもらうということイコール自分も思い入れができるということなので、まだ短い期間ですけど、いまは『目に入れても痛くない』というほど愛着があります」
- 2010.12.8
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