「新日本の選手たちに“これが見本”という闘いを見せる!」IWGP Jr.戦に向けて金本選手がコメント
3月5日に後楽園ホールで開催される「旗揚げ記念日」において、プロレスリング・ノアの丸藤正道選手が持つIWGP Jr.ヘビー級王座に挑戦することが正式決定した金本浩二選手。
2月21日に開催された自身のイベントが終了したあと、マスコミの取材に応じ、丸藤戦に対する決意と現在の心境を語った——。
–改めて丸藤選手とのIWGP Jr.戦に対する意気込みを聞かせて下さい。
金本「試合の内容でどっちが強いかを見せた上で、俺が勝つ。それしかない。相手に何もさせず、ホントにワンウェーな試合で行くつもりでいます」
–丸藤選手は多彩な技を持っていますが、それをすべて封じると?
金本「なんかアイツは『天才、天才』って言われますけど、奇想天外な技があるだけ。基礎で言えば、吉橋(伸雄)とか岡田(かずちか)の方が上だと思うんですよ。だから、俺にはアイツが天才と言われるのがわからんという感じ。ホントの闘いっちゅうもんは、たぶん知らんと思いますから、いじめっ子でいきますよ」
–丸藤選手は金本選手のことを“劣化版KENTA”と揶揄していましが?
金本「いや、別にそれは何とも思わなかったですね。最初は知らなくて、ファンのサイトを見て知ったぐらいなんで。まぁ、僕からしたら青臭いというか、『子供みたいなこと言ってんな』という。それより、仮にもあの2人で(東京スポーツのプロレス大賞の)ベストバウトを取ったことあるわけでしょう。そういう選手を引き合いに出してバカにしてるのが、面白くなかったという感じですね。今も、丸藤が何を言っているのか知らないです。僕はなんも見てないし、聞いてないので(苦笑)」
–新日本Jr.の代表としてリングに立つという思いが強い?
金本「いや、それよりも金本浩二という人間がどんだけ恐ろしいか、いじめっ子にしたらどんだけ怖いかというのを、ちょっとわからしたいというのはあります。でも、正直、弱い者いじめしてるみたいでイヤなんですけど」
–Jr.王座も他団体に流出している現在、新日本Jr.に危機感はありませんか?
金本「インディーとかメジャーとかいう言葉はきらいですけど、新日本育ちの僕から見ると、今は俗に言われる『インディーっぽい』というか『アメリカンっぽい』というか。正直、そういうイメージしかないので。これじゃアカンやろなと思いますから、(丸藤戦で)新日本に所属している選手たちに“これが見本”という闘いを見せたいという感じですね」
–丸藤選手の必殺技であるタイガーフロウジョン対策はありますか?
金本「なんにも。あれをやられても3カウントが入るような気はない。絶対に逃げられるという気持ちがあるんで。切り返しとか考えてないです、なにも」
–丸藤選手と正面からしばき合いますか?
金本「丸藤と(プリンス・)デヴィットの試合も凄いと思いますけど、新日本とノアの対抗戦ということで騒いでいるだけで、僕はどっちの印象も残らないですね。自分と丸藤がやった方が対抗戦という形になると思います。(丸藤戦では)Jr.ヘビーらしからぬ試合を仕掛けていこうと思ってます。新日本の中で胸が張れるような試合をしますよ」
–現在の体調はいかがですか?
金本「(2月11日)岐阜大会が終わったあと、テーピングを外したら左膝が“新幹線の頭”みたいにボコーッと腫れ上がってしまって。みんな、ビックリしてましたもん(苦笑)」
–練習が不十分な状況ですか?
金本「まったくできてないですね。(2月14日)両国(国技館)が終わってからの1週間は、ランニングやウェートを軽くやったぐらいで。来週から本格的なトレーニングに入ります」
–原因は何ですか?
金本「原因はわからないんですけど、たぶん色んなものの蓄積やと思います。丸藤とやったあと、検査しようと思ってます。今(検査に)行ったら絶対にドクターストップがかかるのがわかってるんですよ。だから、試合をやる前に行くのが怖くて。終わってからじゃないと行けないですね(笑)。まぁ、5日以降に自分が万全の体勢でできるかどうかわからないですけど、ダメになっても仕方がないというぐらい、丸藤を蹴り飛ばしてやろうと思います」