IWGP王者・中邑とK-1王者・京太郎が激突!/「グリコ・パワープロダクション・ドリームマッチ」会見
1月13日、都内の「ゴールドジム 大森店」にて、「グリコ・パワープロダクション・ドリームマッチ」(2月28日後楽園ホール)についての記者会見が開かれた。
この会見には、第53代IWGPヘビー級王者・中邑真輔選手、第2代K-1ヘビー級王者・京太郎選手の現役王者2名と、大会プロデューサーを務める江崎グリコ株式会社スポーツフーズ営業部部長の桑原弘樹さんが出席。中邑選手と京太郎選手が、同大会で2分2ラウンドのK-1ルールによるエキシビジョンマッチを行なう事を発表した。
■桑原プロデューサーのコメント
「追加カードが決まりましたので今日、発表させて頂きます。新日本プロレスのIWGPヘビー級王者・中邑真輔選手とK-1のヘビー級王者・京太郎選手、この2人のエキシビジョンマッチをやらせて頂きます。時間は2分2ラウンド制で、ルールはK-1ルールで。3分にしようかと思ったのですけど、だれるかなと。ぐっと凝縮のラウンドを2回やった方が面白いだろうと。『なんだエキシビジョンマッチか』と思われるファンの方もいらっしゃるかもしれないですが、私としてはエキシビジョンマッチの方が絶対に面白いと確信しております。何故ならば、中邑選手は全くの異業種に行くわけで、怖さも含めて恐らくエキシビジョンじゃない状態にすると見合った状態が続いて時間が過ぎるんじゃないかなと。エキシビジョンだからこそ踏み込んで、打ち合ったりするシーンが増えるだろうと思って、あえてそうさせてもらいました。私はボクシングの試合も見ますけど、エキシビジョンといえど始まってしまえば非常に熱いと。あとはこの2人にお任せしたい」
■中邑選手のコメント
「随分前にオファーを頂いて、こういう話が来るのは自分だけだろうと思いまして、快く受けさせて頂きました。日本人では、どのスポーツ界でもデカイ選手がいない。その中でK-1のトップどころを占める京太郎選手と肌を合わせる事ができるというので、物凄く自分の中でもワクワクするというか、面白い。キックルールで試合をするのは初めてですけど、不安や恐怖以上に楽しみを感じています」
■京太郎選手のコメント
「昔からプロレスが大好きで、いつかこういう場があれば嬉しいなと思いましたし、中邑選手が総合で試合をしたのも知っています。こんな凄いプロレスラーがいるんだなと、昔から見ていました。僕はK-1ですけど、同じヘビー級でトップを目指している選手は尊敬しています。今度、中邑選手が2月14日(両国国技館)に中西学選手とやるというのを聞きまして、ぜひ勝って頂いて僕とやれたらと思います。僕のやっているK-1ルールなので、全力でいきたいと思いますし、僕も4月くらいに防衛戦があるので、その弾みになればいいと思います。ひとことで言えば楽しみです」
■マスコミとの質疑応答の模様
–何時頃からプロレスを見ていたのか?
京太郎「昔から格闘技をやっていたので。夜中にテレビで放送していたので、親にビデオを撮ってもらって。小学生くらいの時から、新日本、全日本、海外のを見ていました。その時から、時代劇とプロレスだけは毎週見ていましたね」
–キックの練習をするようになったのは何時から?
中邑「かじる程度の練習はいくらでもあるんですけど、しっかりジムに入って指導を頂いているのは2009年からですね。今、自宅近くのジムに通わせてもらっています。総合の試合を何度かやったのですけど、その都度、キックの練習をするのではなく、自分の持っているスキルを生かすための打撃の練習という形では、ずっと行なっていた」
–K-1やキックボクシングの印象は?
中邑「見る感覚としては非常に面白いと思っています。技術がやればやるほど分かってくるので、それを理解した上で物凄く面白いなと。今、自分がやっている事にも参考になる。練習をすれば、自分の持っている技術をもうちょっと磨く事もできると。自分の武器になると思っています」
–2月14日両国大会での防衛戦の相手である中西選手は、かつてK-1に出た事があるが?
中邑「そういう意味では、中西さんは先輩になるかもしれませんが、闘うのはプロレスなので。プロレスで勝ちたい」
桑原「ボマイェはK-1ルールでもアリですよね?」
中邑「ナシじゃないですか(笑)。(相手が)膝ついてますから」
桑原「膝ついてるからダメなのか。相手が立った瞬間ならいいんですね。(京太郎に向かって)じゃあ、ボマイェを食らわないように」
京太郎「そうですね(苦笑)」
–この試合でやってみたい事はあるか?
中邑「日本人で、これだけ大きな体を持っている選手と手を合わせた事はほとんどないので。それこそキックを専門にやっている方で。そういう物凄い選手の本物の蹴りを、正直食らってみたいですね。フルスイングの蹴りを」
京太郎「まずは、いつもの試合に出る気持ちで臨みたいし、それなりのコンディションに整えたい。やっぱし、キックを専門としている方ではないので、僕らはいつもやっている相手とは違う、型にはまっていない面白さがあると思う。僕も全身全霊で行きますし、当然、相手の魂というかパワーを受けてみたいというのもあります」
——また、桑原プロデューサーは、ベンチプレス大会、及びパワプロ仮面の人選が佳境に入っている事を明かし、「プロレスラーの魅力のひとつに強さがあって、別の切り口、角度から、『あっ、こんなに重いのを上げられるんだ』っていう強さをこの大会でファンの皆さんに披露できたら面白いと思っています」と、同企画に自信を覗かせる。
しかし、気になるパワプロ仮面の正体については、「ひとつだけ言えるのは、私がどんなにベンチプレスを上げても、パワプロ仮面としてリングに上がる事は無い(笑)」と強調。「皆さんのプロレス頭をフル回転させて頂いて、想像して頂ければと思います」と続け、すでに当てがある事を匂わせていた。
「グリコ・パワープロダクション・ドリームマッチ」
2月28日(日)
東京・後楽園ホール
12:00試合開始