テンコジの2大タッグリーグ制覇に黄信号!/11月24日全日本プロレス後楽園大会試合結果
11月24日(月)
全日本プロレス
2008世界最強タッグ決定リーグ戦
東京・後楽園ホール
第6試合
30分1本勝負
公式リーグ戦
○近藤修司
諏訪魔
(29分26秒 キングコングラリアット→片エビ固め)
×小島聡
天山広吉
=試合経過=
11月22日のシリーズ開幕戦で武藤敬司&浜亮太に快勝し、2大タッグリーグ制覇に向けて好発進を切った天山&小島。一方、同じ開幕戦で左目を負傷した諏訪魔は、包帯を巻いた痛々しい姿で登場。
逆境をものともせず試合に臨んだ諏訪魔だったが、天山の顔面攻撃を受けて動きがストップ。小島も容赦なく諏訪魔の左目に攻撃をくわえる。
小島対近藤の攻防のあと、諏訪魔が自ら包帯を取り去ってリングイン。ダブルチョップを天山と小島へ交互に打ち込み、小島をカウンターラリアットで、天山をショートレンジラリアットで吹き飛ばす。その後、天山のカーフブランディングで顔面を痛打して悶絶したものの、ジャーマンスープレックスホイップで逆襲し、近藤と共に天山へダブルインパクトをお見舞いする。
中盤に入り、小島のいっちゃうぞエルボーをしのいだ近藤が、ザ☆オリジナルで反撃。直後にコジマカッターを食らったものの、すぐにKUBINAGEでやり返し、雪崩式オクラホマスタンピートで追い討ちをかける。
しかし、テンコジは得意の連携で形勢逆転。アナコンダスラム+ラリアット、テンコジカッターのあと、天山がアナコンダバイスで近藤を捕獲。小島は変型肩固めで諏訪魔の動きを封じる。だが、振り切った諏訪魔がギリギリでカット。
25分が経過し、小島がCCD、ラリアットで近藤を追い込み、雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。ところが、踏ん張った近藤が雪崩式パワーボムの荒技で逆襲。
残り試合時間3分となり、近藤がラリアットを放つが、小島が腕へのラリアットで迎撃。だが、近藤はひるまずにカウンターラリアットで反撃。ここで諏訪魔が小島と天山をバックドロップで叩きつけ、小島にはダメ押しのラストライド。すかさず近藤がフォールに行くがカウントは2。
右手を挙げた近藤は、ラリアットから小島をフォールするものの、これもカウント2。ここで残り試合時間1分となり、近藤がもう一度ラリアットを狙うが、小島がショートレンジラリアットで反撃。そして、ロープに走ってラリアットを放つが、ブロックした近藤が助走をつけたキングコングラリアット。これでついに小島が沈んで3カウント。残り34秒の劇的な近藤の勝利に、後楽園ホールが大きな「近藤」コールに包まれた。痛い敗北を喫したテンコジは、リーグ戦1勝1敗の2点止まり。2大タッグリーグ制覇に黄信号が点った。
=試合後コメント=
天山「コジ、コジ! すまん。大丈夫か?」
小島「(うつむいて)まいった……」
天山「コジ……」
小島「まいった……まいった! アァ〜、まいった! チクショウ!(と言い残し、フラフラと控え室へ去る)」
天山「(小島の背中を見つめ)コジ…………。ホンマ、最後の最後にあんなどんでん返しすると思わなかったよ。あんな力が残ってるなんて。最後はコジに『獲ってくれ』って任せてね。アイツ(近藤)が返してくると思わなかった。ギリギリのとこだよ。最後の最後まで諦めへんというテンコジらしくない。逆にやられて。メチャクチャ悔しいよ。ホンマにこんな大逆転されると思わなかった。こうなったら、今日の失敗を二度と起こさんようにやるしかないやろう。こんなこと二度とあってはならんことや。こんなんで諦めへんぞ。俺はコジを信じてるし、自分も信じてる。テンコジを応援してくれるみんなも信じてる。俺らが最強タッグチームということを証明してやるから。これ以上、絶対に負けへんぞ」