永田が“同期”大谷のデビュー15周年記念試合に出場!/11月13日ZERO1後楽園大会試合結果
11月13日(火)
ZERO1-MAX
「Believe Your Way!」最終戦
〜大谷晋二郎・大森隆男・高岩竜一・神風 15th Anniversary〜
東京・後楽園ホール
第6試合
30分1勝負
大谷晋二郎デビュー15周年記念試合
「生涯志高く」
○大谷晋二郎
永田裕志
(20分25秒 キングコブラホールド)
×崔領二
田中将斗
=試合経過=
かつて新日本プロレスに在籍していた大谷のデビュー15周年記念試合に、“同期”永田が大谷のパートナーとして参戦したこの試合。大谷がコールされると、大量の赤い紙テープがリング内へ投げ入れられる。それと同時に永田&大谷は、田中&崔に奇襲攻撃を仕掛け、田中へダブル串刺しフロントハイキックを見舞う。
中盤になると、崔が大谷にキャメルクラッチを極めながら、永田にツバを飛ばす。怒った永田は崔にミドルキックを放ってカット。すると、ここで田中が永田にラリアット。さらに、場外に設置したテーブルの上へ永田を乗せ、そこ目掛けてダイビングボディプレス!
これで永田は大ダメージを負い、リングで孤立した大谷は苦戦を強いられる。だが、観客から大「大谷」コールを浴びると、崔のミドルキックをキャッチし、崔の脚へエルボー。これでピンチを乗り越え、永田の待つコーナーへ生還する。
タッチを受けた永田は、崔にミドルキック3連発、串刺しフロントハイキック、エクスプロイダー、キチンシング、垂直落下式ブレーンバスターと怒涛の攻撃。さらに、救援に入った田中を張り手一撃でダウンさせる。
その後、田中にジャンピング弾丸エルボー、ラリアット、垂直落下式ブレーンバスター2連発で逆襲された永田だったが、スライディングD(スライディング式エルボー)をかわし、白目をむきながら腕固め! 今宵が初対決の両者は、互いに一歩も引かない攻防を繰り広げた。
終盤に入ると、崔がダイビングフットスタンプから大谷をカバー。大谷がカウント2でキックアウトすると、救援に入った永田は田中へフロントハイキック、崔へタイナーを叩き込む。
永田の援護射撃を受けた大谷は、崔へミサイルキック、永田とのダブル延髄斬り。そして、永田がナガタロックIIで田中を捕獲している間に、大谷がキングコブラホールドで、崔からギブアップを奪った。
試合中に左肩を負傷した大谷は、アイシングをしながらマイクを手にして「僕はプロレスラーです。プロレスラーは痛いモンも痛くない! これからも精一杯頑張りますので、ご声援のほどよろしくお願いします!」と、来場した観客に感謝の言葉を述べる。そして、“プロレスの教科書”315ページを読み上げた(内容は「この15年間、この思い1つでやってきた。絶対に諦めない心、これからも貫きます!」)。
さらに、大谷は「永田裕志に凄いフリをしてもよろしいでしょうか? 今、永田に耳元で言われました。『あのさ、俺もプロレスの教科書を持ってるんだけど』」と発言する。
思わぬキラーパスを受けた永田は、「このZERO1-MAX、素晴らしい選手の集まりだということを肌で感じました! 彼らの熱い思いがある限り、この団体は永遠に不滅です。そして、また俺と再び出会う日が来ると思います。今日はありがとうございました」と普通にコメントし、先に退場しようとする。
会場から「教科書」コールが飛ぶ中、大谷は永田を呼び止め、「皆様、もうちょっと空気呼んでいただけますか。このような性格です。精一杯だと思います(会場大爆笑)」と観客を説得。最後は、ZERO1-MAX恒例の「スリー、ツー、ワン、ゼロワン! ウ〜〜、マックスッ!」で大会を締めくくった。
=試合後コメント=
大谷「永田のフォローがなければ勝てなかった。俺はプロレスラーですから。プロレスラーは超人でなければならない。それを新日本プロレスで教わってきたから。永田裕志を15周年記念試合に参戦させた達成感があります」
永田「ZERO1-MAX、大谷晋二郎の生き様というものを感じました。目を見ても諦めていなかったんですよ。目は死んでいなかった。実際に闘ってみて、対戦相手も凄く熱かった。たぶん、試合が終わって『ふざけるな!』という強い思いが、僕と大谷晋二郎に対してあったしょう。この遭遇だけでは満足できない。そういうものを田中将斗、崔領二の目から感じました。田中将斗は、体を絞っちゃって小さい感じがしましたけど、その分エネルギーを体からかもし出していた。ラリアットも一発一発が重かった。崔領二っていうのは、やっぱり“トンパチ”だね。ずっと大谷がZERO1-MAXを率いてきたのでこんなことを言っちゃいけないかもしれないですけど、なんか“橋本真也の遺伝子”を感じました。(新日本とZERO1-MAXは)どこかでルーツは一緒なんじゃないかなと。今日、リングで闘って熱い火が点いたと思うんですよ。そういう選手の思いがあれば色々難しいことがあっても、いつか闘える。そういうプロレス界であってほしい。ファンの心にそういう希望を植えつけることができたのならば、将来の大きな夢として育てることができるんじゃないかな」