10月8日両国大会まであと2日!/天を目指す者と天に立つ者
第6試合
30分1本勝負
スペシャル・シングルマッチ
後藤洋央紀
VS
天山広吉
8月下旬、無期限のメキシコ遠征へ旅立っていた後藤洋央紀が凱旋帰国した。メキシコ遠征前は95kgだった体重は、103kgにウェイトアップ。見事にビルドアップされた肉体を手土産に、彼はヘビー級転向を宣言した。
後藤は、IWGPヘビー級王者・永田裕志、「G1 CLIMAX 2007」覇者・棚橋弘至を中心に主導権争いが展開される、ヘビー級戦線に宣戦布告。その足がかりとして、飯塚高史や山本尚史などを、メキシコで開発した新必殺技“昇天”で次々と撃破していった。
その後藤が今回の両国大会で対戦するのは天山広吉。IWGPヘビー級王座戴冠、「G1 CLIMAX」優勝経験もある、ヘビー級のトップレスラーの1人だ。
「メキシコから帰国して以来、ロクなカードが組まれていなかった。会社もやっと俺(の実力)を認めたのか」と、後藤はようやく巡ってきた上位陣との対戦を喜んだ。
かつて後藤は、天山の付き人を務めていた。直に接した天山に対して、当時は憧れを懐いていたという。しかし、ここ最近の天山は不調続き。タイトル戦線からも遠ざかっている。
“猛牛”ならぬ“迷牛”と化している天山の姿に後藤は失望。「調子が悪くて泣き言を吐く天山なんて、誰が見たいんですか? 俺も見たくないですよ。そんなこと言っているんだったら、俺の手で葬ります」と、辛らつなコメントを述べていた。
後藤に言われ放題の天山は、G・B・Hを脅かす存在として猛威を振るっている“レジェンド”に手を焼いているのが現状。後藤の踏み台になるという失態を演じてしまえば、ますます窮地に立たされる。
しかし、天山は「アイツに潰される? 寝言は寝てから言えって! まだまだ(自分と後藤の実力は)天と地ほどの差がある。“天山広吉の怖さ”を見せたる!」と、新日本プロレスを支える“顔”として、自身の実力を見せつけると吠えていた。
“猛牛の角”はへし折られるのか? それとも出る杭は打たれるのか!?
地から天を目指す後藤が、猛牛の棲む攻略困難な“巨大な山”に挑む!