永田克彦、宇野薫に判定で敗れる/7月16日「HERO’S ミドル級トーナメント」試合結果
OLYMPIA Presents
HERO’S ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦 2007
7月16日(月)
神奈川・横浜アリーナ
=第6試合=
ミドル級世界最強王者決定トーナメント開幕戦
HERO’Sルール/5分3ラウンド/70キロ契約
○宇野薫(和術慧舟會)
(3R 判定3-0)
×永田克彦(NEW JAPAN FACTORY)
=試合経過=
リングへと続く長い花道を歩く永田克彦。その後ろには兄であるIWGPヘビー級王者永田裕志の姿が。
第1ラウンド、左ローキックと左右のパンチで有効打を浴びせていく宇野。対する永田も距離を取りつつ、右のパンチから宇野の上半身へと組み付き、何度もロープ際へと押し込んでいく。
2ラウンド開始早々、鋭いソバットを放った永田は、そのまま組み付いて宇野を対角コーナーへと押し込み、膝蹴りを浴びせていく。すると宇野もボディブロー連打でこれを回避。
右のパンチから組み付くも宇野を倒せない時間が続く永田。すると、宇野の左右のパンチが次第に永田を捕らえ出す。
最終ラウンド、遂に永田は片足タックル。そのまま宇野を倒し、サイドボジションを取るも、宇野はすぐに脱出して立ち上がる。
その後、永田が左の目尻から出血し、試合は一旦ストップ。再開後、宇野はパンチのコンビネーション。永田も宇野からテイクダウンを奪うが、宇野はガードポジションからすぐに体勢を入れ換え、マウントポジションを取り返し上からパンチを当てていく。必死に逃れようとする永田に対し、宇野はサイドポジションへと移行する。
だが、永田は上手く立ち上がると、両者はスタンディングで打ち合い、ここで試合終了のゴング。打撃で試合を優位に進めた宇野が3-0の判定勝利を収めた。
=宇野の試合後コメント=
–今日の作戦はどういったものでしたか?
宇野「どの場面においてもチャンスがあったら、別に打撃に拘らず、寝技にも拘らず」
–永田選手の印象は?
宇野「右(のパンチで)の返しをしたかったように感じたのですけど。まぁ、永田選手というか、自分が硬すぎたというか。硬くなりすぎた事によっての動きの悪さが凄く反省というか」
–タックルは警戒していましたか?
宇野「警戒はしていましたけど、特にそんなでも無いです」
–硬くなったというのは?
宇野「(ミドル級トーナメントの)残りの日本人が自分(だけ)であるという事で、去年と同じようなプレッシャーもあったのかなと思いますし。今年、期待されている部分で変に硬くなりすぎたというか。あとは負けたら後が無いとか、色々言うと限りが無いです」
=永田の試合後コメント=
–対戦相手の宇野選手の印象は?
永田「巧かったですね。百戦錬磨だけあって、ちょっと巧さにやられたという感じでした」
–今日の作戦はどういったものでしたか?
永田「打撃で圧力をかけて、組んで倒して、そこからパウンドを打つ作戦だったのですけど。それでもちょっと今ひとつ通じないところがあって。組んでから上手く倒せなかったところが敗因だと思います」
–ミドル級という階級についてはいかがですか?
永田「これは(自分にとって)適正体重だと思います。体力的には自分の方があると思うし、まぁ、技術がプラスされればドンドン上にあがって行けるなとは思います」
–今後もミドル級で闘っていくのですか?
永田「このままでは、負けたままではホント悔しいので、宇野選手のところまで這い上がって、追い付きたいですね」
–今後、強化していくのはどの辺りですか?
永田「打撃のコンビネーションをもうちょっと増やせたら、もっとプレッシャーをかけれたと思うし。まだ総合をはじめて2年経っていないので、覚えていかなきゃいけない最低限の技術は多いと思う。それプラス、総合での闘い方というか。そういうところだと思います」
–左目が腫れていますが、骨折しているのでは?
永田「それは多分無いと思います。別に普通に見えるし」
–結構右のパンチが入っていたと思うのですが、手応えはありましたか?
永田「アッパーとかフックとか、入った感触はあったのですけど、もうちょっとそれをコンビネーションで繋げられれば、もっといい感じでダメージを与えられたなと思うのですけど」
–宇野選手とフルラウンド渡り合った事は自信になりましたか?
永田「いや、自信というか、勝たなきゃ駄目だと思います」