今年の1.4東京ドームではメインに初登場もオカダに敗戦。さらに、1月末にはインフルエンザA型とマロリーワイス症候群の併発でアメリカ遠征を欠場するも、先日は棚橋弘至とのコンビでIWGPタッグ王座を戴冠!
アップダウンの幅が大きなゴールデン☆スターがひさびさにインタビュー(前後編)で登場! いま飯伏幸太は何を考えているのか?
撮影/タイコウクニヨシ
※以下、飯伏幸太インタビューの序盤を無料公開!
■ボクらはプロレスをやってナンボなので。それができないもどかしさと悔しさはあります。
――さて、飯伏選手。新型コロナウィルスの影響で、この取材時点では3月15日までの全11大会が中止となりましたが、この現状をどのように受け止めていますか?
飯伏 うーん……。そうですね。やっぱり、ボクらはプロレスラーであり、ほかの活動でいろいろと補うのもいいと思うんですけど、プロレスをやってナンボなので。それができないもどかしさと悔しさはあります。
――この大会中止の期間を、飯伏選手はどう過ごされてますか?
飯伏 ボクの中では試合よりも、トレーニングの方がキツいぐらいなんですよ。でも、巡業中の移動がないのを考えると、まあトントンなのかな、と。なので、いわゆる“お休み”っていう感じはしてないですね。
――では、連日トレーニングを?
飯伏 ハイ。ただ、昔ほど厳しく追い込まないようにはしてます。「免疫力が下がると病気にかかるんじゃないか」というのもあって。そのあたりを考えつつ、トレーニングに取り組んでます。
――練習で追い込みすぎると免疫力が下がるというのは、棚橋(弘至)選手もおっしゃっていました。
飯伏 けっこう落ちると思いますね。だから、逆に免疫力が上がるような練習をしてます。前はやらなかった有酸素運動とか。
――ランニングなど心肺機能を強化するトレーニングですね。
飯伏 ええ。普段は無酸素運動が多かったんですよ。20秒くらいおもいっきり動いて、ちょっと休んで、また動いてというのを繰り返していて。いまは有酸素運動で免疫力を上げるのに努めてます。汗をかいたらすぐにシャワーを浴びて、あとは手洗いとうがいを心がけて……。
■痰が出そうでなかなか出なくて、ようやく「あ、出る!」と思って、「出た!」と思ったら、(両手を広げて)けっこうな量の“血の塊”が飛び出して……。
――ちゃんと対策をしている、と。ウィルスといえば、そもそも飯伏選手1月にインフルエンザA型とマロリーワイス症候群を発症し、1月24日~2月1日に米国で開催された『THE NEW BEGINNING USA』ツアーを緊急欠場されましたね。
飯伏 そうなんですよね。コロナウィルス以前の問題というか(苦笑)。
――マロリーワイス症候群というのは耳慣れない病名なんですが、どのようなものなんでしょうか?
飯伏 ある日、気持ち悪くなって2~3度戻してしまうことがあって……。このマロリーワイス症候群というのは、嘔吐によって食道と胃がつながってる細い部分が切れて、損傷することを指すそうなんですけど。
――ああ、そういう症状なんですね。
飯伏 よく学生とかがなるみたいです。お酒を飲む量を間違えて吐いたりして、その細い部分が傷ついて。ボクはインフルエンザになって戻していたので、たぶんなっちゃったんじゃないかなと……。
――インフルエンザとの併発となると、かなりキツいですよね。
飯伏 キツいです!(キッパリ)。まず、インフルになったのはすぐわかったんですよ。それで咳が出て、ただ痰が出そうになってもなかなか出なくて、数回繰り返しても出なくて。それを5回、6回くらい繰り返して、ようやく「あ、出る!」と思って、「出た!」と思ったら、(両手を広げて)このぐらい、けっこうな量の血の塊が飛び出して……。
――けっこうな量の血の塊……!
飯伏 もう目の前のふとんが血で染まる感じの……。そのときは熱が40度くらいあったんで瞬間的に、「あっ、死ぬんだ」って思いましたから……。
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