今年の『G1 CLIMAX 29』では優勝決定戦に進出ならずも、IWGPヘビーとインターコンチネンタル王座の“二冠奪取”を提唱している内藤哲也。
虎視眈々と下半期での大逆襲を狙っているこの男が、『G1』を振り返る特別インタビュー(後編)!
☆このインタビューは、9.22神戸大会のジェイ・ホワイト戦の決定前。8月中旬に収録。
撮影/タイコウクニヨシ
※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■「ただ荒いだけの選手じゃない」というのはわかりました。少なくとも、ジョン・モクスリーという名前はちゃんと憶えましたよ
──さて、内藤選手。引き続き『G1』のお話を伺っていますが、敗れた公式戦でいくと4試合の中では、7.28愛知ドルフィンズアリーナ大会でのジョン・モクスリー戦がショッキングでしたね。
内藤 ああ。戦前に思っていたのは基本的に彼は試合時間が短いので、あまりスタミナがないのかなということ。それと技一つ一つにしても荒っぽいイメージがあるので「丁寧じゃないな」ということですね。
――技の的確さに欠けている印象があったと。
内藤 ええ。なんか雑に投げてる、雑に蹴ってるイメージがあったのではたして試合をやっても「そこまで致命的なダメージを受けるのかな」と思っていたんですよ。その2点が気になっていたんですけど、まずスタミナ面に関しては実際に疲れてそうな印象を受けました。
──そのへんは日本の夏が初体験ということもあるでしょうね。
内藤 そうでもあるでしょうし、おそらく彼はWWEでもここまでシングルの連戦ってあまり経験してないんですよね?
──ないでしょうね。
内藤 なので「なるべく短時間で終わらせよう」みたいなところはあったかもしれないです。試合をしてて息が切れているのは凄く感じました。で、荒っぽさに関していえばたしかに荒かったです。ただ、そこは予想に反していい意味で荒かったですね。
――あ、いい意味で「荒かった」?
内藤 ハイ。ただ単に雑なんじゃなくて、荒さの中にもキッチリと押さえるポイントはちゃんと押さえている。だから、最後のフィニッシュ技もそうでしたし、俺が印象に残っているのは途中で受けたヘッドロックからDDTみたいに頭を突き刺す技……。
──ああ、ヘッドロックドライバーですね。
内藤 あれが凄い強烈でしたね。まあ、彼はそもそも身体が大きいので体重がしっかり乗っかってて、荒い中にもポイントを押さえている印象でした。ダブルアームの体勢からの普通のDDTも体重が乗ってましたし、アレで首がシビレれましたね。
──よくプロレスを「うまい・下手」という感じで評価する人もいますけど。そういう部分で言うと?
内藤 ただ荒いっていう人もいますからね。ただ、彼はそういう選手ではないです。そうじゃなきゃ、『G1』であそこまで連勝できないでしょう。そういう偶然はこのリングでは起こせないですし、ただ荒いだけじゃなかったです。
――なるほど。
内藤 ……戦前、俺はこの試合は全然楽しみじゃなかったんですよ。けしてバカにしている意味じゃなくて、本当に俺はジョン・モクスリーって人を全く知らなかったんで。
──ディーン・アンブローズという名前も知らなかったと。
内藤 ハイ。顔を見ても、「これ、誰?」っていう状態です。「ジュース・ロビンソンなら知ってるけど?」みたいな。なので、全然楽しみでもなんでもなかったんですけどね……。
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