WORLD TAG LEAGUE 2017 – 広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ

鉄拳Presents WORLD TAG LEAGUE 2017

日時: 2017年12月8日(金) 17:00開場　18:30開始
会場: 広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ
放送
観衆: 1,802人（札止め）

第5試合 30分1本勝負
「WORLD TAG LEAGUE 2017」Aブロック公式戦

（2勝5敗＝4点）
（3勝4敗＝6点）

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　第5試合は『WORLD TAG LEAGUE 2017』Aブロック公式戦として、永田裕志&中西学組がバッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズ組と対峙。BULLET CLUBはリングインすると、尾崎アナウンサーを挟み撃ち。そして、ファレが首根っこをつかんでマットに投げつける暴挙。

　先発は永田とファレ。両者はリストの取り合いから、一旦距離を取る。そして、永田はバックを取るが、ファレはそのままバックしてコーナーに詰める。そして、振り向きざまに攻撃を狙うも、かわした永田は逆にキックを連発。さらにフェイントを入れてヒザに低空ドロップキック。続けてエクスプロイダーを狙うが、これはファレがこらえる。すると、永田はフロントキックを連発。しかし、ファレも巨体を利したショルダータックルで反撃。ここからBULLET CLUBは場外戦に持ち込む。
　永田がリングに戻ると、ファレはロープを用いて相手の上に両足で乗っかる拷問技。さらに、オーエンズがトップロープから永田にダブルスレッジハンマー。続いてオーエンズはストンピングを連発。そして、敬礼ポーズで永田を挑発。すると、永田は怒りの表情でキック。しかし、オーエンズはその足を捕らえ、逆方向にひねっていく。
　次はファレがリングイン。永田はエルボーを見舞っていくが、ファレも重い打撃で応戦。そして串刺しボディプレスを狙うも、永田はかわして中西にタッチ。中西はファレにコーナーを背負わせると、逆水平チョップを連発。そして串刺しラリアットを放つが、ファレもショルダータックルで反撃。
　そして、ファレは相手のノド元を掴むが、中西もファレのノドを捕獲。すると、ファレはヒザ蹴りで距離を取るも、中西は一気にアルゼンチンバックブリーカーを狙う。だが、これはファレが切り抜けて、オーエンズにスイッチ。オーエンズは中西に串刺しエルボーを見舞うと、すかさずファレも串刺しボディプレス。ここでオーエンズはパッケージドライバーを狙うが、中西はこらえるとクロスチョップ。
　そして、「ホーッ！」の雄叫びからラリアットを放つが、かわしたオーエンズはスクールボーイ。これは中西が返すも、オーエンズはもう一度パッケージドライバーへ。しかし、中西はこらえてリバース。すると、オーエンズはジャンピングハイキック。だが、中西は力任せにオーエンズをコーナーに押し込む。そこに永田がすばやい動きでタイナー。そして、中西がコーナーに上ると合体技のイーストゴールドを炸裂。
　ここを勝機と見た中西はアルゼンチンバックブリーカーへ。ファレがカットに入ろうとするも、永田がナガタロックで捕獲。そのまま中西がオーエンズからギブアップを奪って勝利。この結果、永田&中西組は2勝5敗、ファレ&オーエンズ組は3勝4敗で公式戦の日程を終えた。

COMMENT

中西「永田、ありがとう」
永田「やった。先輩、やった（※と握手を交わす）」
中西「最後、永田のフォローがありまして、なんとかいけました。ま、闘いはまだまだ続くんで、あきらめずにやっていきます。今回はあかんかったけどね、まだまだ、今年まだまだ試合があるから……」
永田「（リーグ戦）2勝何敗だっけ？ 4敗か？ 5敗？ま、試合結果は残念なあれでしたけどね、俺ならもっと、本来ならば中西学の力強さを出せたはず。それが今回、出し切れなかったのが敗因ですかね。あの男は、脊髄を壊して、その中で復活した人間なんでね。その男が空を飛ぶ。思いっきり受け身を取る。普通あり得ないことを平然とやってのける人間なんで、その本人の強さを一番知ってるのは俺だったから、その強さをぜひ全選手に味わわせたかった。あと一歩だったです。あと一歩でしたよ。中西学はまだまだやる気満々なんでね。一足早く（50代の）大台に乗った年齢になってる中でね、まだまだやる気いっぱいなんで、来年、大台に乗る俺としては、負けじと高い目標を持って頑張っていきますよ。まあ、かなりの惨敗という状態の中で、最後の最後に勝てたっていうのは、やっぱりよかったなと。俺が（ギブアップを）獲るんじゃなく、中西学が獲った事実が大きい。以上です」

――では、50代同士のコンビでIWGPタッグ王者というのも……。
永田「いや、まだ俺、（50代に）いってないですから（苦笑）。来年４月まではあれですけど、やっぱり、（中西は）今回、トップロープからボディーアタックやったり。ミサイルキックも出してあげたかったけど、そこまでいかなかったですね。それを出せばやっぱり、もっと中西の強さが披露できただけに、それが出せなかったのがホント悔しかった。そしたら結果はもっと変わってきたはずなのに。でも、それをしたかったです。それはホント残念。悔いが残るんで、また彼とともに頑張っていきたいなっていうのはあります」

ファレ「お前、どうした！」
オーエンズ「うまくいかなかった……」
ファレ「お前、秘密兵器があったはずだろ？なにがあったんだ？」
オーエンズ「それを使うなって言ってただろ？みんなに見せるなって。ちゃんと秘密兵器は用意してたんだ。まあ、次の機会にとっておくよ。わかってくれ、ビッグマン。俺たち、優勝決定戦には進めなかった。だけど、まだみんなをガッカリさせたわけじゃない。俺たちはチームなんだ。BULLET CLUBは大きなユニットなんだ。BULLET CLUBっていうのは……ああ、背中が（痛む）……」
ファレ「わかった。大丈夫か、トンガ人の兄弟よ。どうした？どうしたんだ？」
オーエンズ「犬がどうしたって？」
ファレ「（※ウルフサインを作って、小さな声で）Too SWEET（※とオーエンズとサインを合わせる。さらに記者に向かってウルフサインを合わせようと迫るが、直前で）お前なんかとするか！（※と叫んで控室へ）」