セミファイナル（第7試合）の『NJC』準決勝では、タマ・トンガvsデビッド・フィンレーが激突。
　トーナメントにシード枠で出場したNEVER無差別級王者のタマは、2回戦（3.12滋賀）でアーロン・ヘナーレ、準々決勝（3.18静岡）で後藤を破り、ベスト4に進出。
　対するフィンレーは3.6大田区の1回戦で石井智宏、3.15岡山の2回戦でグレート-O-カーン、そして準々決勝(3.18静岡)では海野翔太をそれぞれトラッシュパンダで撃沈。BULLET CLUB新加入で注目を集める中、力を見せてきた。
　タマとフィンレーといえば、共に野毛道場で留学生として鍛錬を積んだ共通項を持つ。元BULLET CLUBのオリジナルメンバーであるタマと、同ユニットのニューカマーであるフィンレーの一戦、決勝へのチケットを手にするのは果たして？

　フィンレーは外道を帯同。タマはNEVERのベルトを腰に、邪道を伴って花道を進む。

　開始のゴング、ロックアップで組み合うと、タマがロープに押し込む。ここはクリーンブレイクで一旦離れる。
　続いてフィンレーがタマにロープを背負わせ、エルボーを繰り出す。しかし、かわしたタマはフライングメイヤーからヘッドロック。
　フィンレーはヘッドロックで切り返し、ここからロープワークの攻防に、タマはリープフロッグの連発からドロップキックでフィンレーを場外に吹っ飛ばす。
　さらにタマは空中技を狙うも、フィンレーはすばやくリングに戻る。しかし、エプロンに着地したタマは、フィンレーにエルボー。そしてアームホイップ。
　二発目のアームホイップをこらえたフィンレーは、ロープエスケープの攻防でジャンプしたタマを空中でキャッチし、ロープに向けてガンスタン。さらにバックドロップをお見舞いする。
　続いてフィンレーはものすごい勢いでタマをコーナーに叩きつける、その衝撃でタマが転倒すると、フィンレーは右手を踏みつけ、さらに顔面かきむしり。
　ここでフィンレーはタマを場外に連れ出し、鉄柵に腰を打ち当てる。そしてパンチを浴びせ、タマをリングに戻してカバー。これはタマがカウント1で意地のキックアウト。
　するとフィンレーはタマの顔面にヒザを押し当てる。そして、またもコーナーにハンマースルー。さらにフィンレーはストンピングを浴びせ、コブラクラッチで捕獲。
　タマが切り抜けようとすると、フィンレーは打撃の猛攻。そしてヘッドバットを叩き込み、コーナーにハンマースルー。しかし、タマはひるまず、カウンターのラリアットで反撃。
　さらにタマは追撃のラリアット、バックエルボー、ランニングエルボーを食らわせ、上半身のコスチュームを脱ぎ去る。
　そしてタマは串刺しボディスプラッシュからエクスプロイダーを炸裂。しかし、カバーはフィンレーが逃れ、場外へエスケープ。すかさずタマはプランチャをお見舞い。
　タマはフィンレーをリングに戻し、ボディブローを連発。さらに串刺し攻撃を狙うも、フィンレーは回避。そして技の読み合いから、タマの左ヒザにタックルを炸裂。タマは足を押さえてうめき声を上げる。
　続いてフィンレーはタマの顔面に、背後からハンマーパンチを乱打。そしてタマを引きずり起こし、後頭部にスライディングラリアットを炸裂。
　そしてフィンレーはカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げるが、タマは切り抜けてトンガンツイストで反撃。ここから両者はエルボーの激しい応酬。
　タマは打撃のコンビネーションから一気にSRCを炸裂。そしてシュプリーム・フローを決めるが、フィンレーはカウント2ではね返す。
　ならばとタマはガンスタンを狙うも、フィンレーは丸め込みで返す。跳ね返したタマは再度ガンスタンを仕掛けるが、こらえたフィンレーは、後方回転したタマにPrima Noctaを炸裂。だが、カバーはタマがカウント2で必死にはね返す。
　するとフィンレーはタマに突進。タマはヒザで迎撃するが、フィンレーは技の読み合いから旋回式のバックドロップ。そしてスピアーからカバーするが、タマはカウント2で意地のキックアウト。
　ここでフィンレーはヒザのサポーターを外し、トラッシュパンダを狙う。しかし、タマは切り抜け、シャープシューターで捕獲。そのまま締め上げるが、フィンレーは必死にロープエスケープ。
　するとタマはブラディサンデーを狙うも、フィンレーはコーナーにタマを押し込んでショートレンジのショルダータックルを連発。　
　負けじとタマはヴェレノを狙って飛びつくが、フィンレーはこらえてアイリッシュカースを炸裂。そしてカナディアンハンマーからカバーするも、タマは必死にカウント2ではね返す。
　ならばとフィンレーはとどめのトラッシュパンダへ。フィンレーは回避し、首固めで丸め込む。タマは跳ね返すと、スーパーマンパンチを叩き込み、今度こそブラディサンデーで突き刺す。しかし、カバーはフィンレーがカウント2で執念のキックアウト。
　するとタマはガンスタンを狙うも、フィンレーはこらえ、トラッシュパンダで持ち上げる。これをタマはガンスタンで切り返そうとするが、フィンレーは回避。
　そしてフィンレーはエルボーの連打からローリングエルボー。しかし、タマはヘッドバットで迎撃し、ガンスタンへ、
　これをフィンレーは逆さ押さえ込みの体勢で切り返すと、一気にトラッシュパンダを炸裂。粘るタマを沈め、ファイナル進出を決めた。

※フィンレーは、メイン終了後にコメント。
　
　

　
タマ「これは俺が望んでいた結果ではない。このトーナメントの優勝まであと一歩だった。フィンレー、お前は良くやったよ、本当に。お前はギアを切りかえて、俺と同じようにうまくやっているのがわかるぜ。今日のところはお前を称賛してやる」
　

　
タマ「だがな、これが俺たちにとって、最初で最後のシングルマッチになるとは思うなよ。お前と俺は、これからいくつも美しい思い出を作っていくんだからな。もちろん、俺がお前を動けなくしてやるんだが。じゃあまたな、クソ野郎が……」