試合後、内藤は「3、2、1、ゼアッ!」のポーズを決めながら、左手で目を見開く。そして、内藤は何度も飯伏見せつけるように勝ち名乗りを受ける。続いてL・I・Jタッグはグータッチをかわすと、内藤がマイクを握り、以下のアピール。
■内藤哲也のマイクアピール
「ブエノスノチェ~ス、後楽園ホ~ル!!(場内拍手)。ここ、後楽園ホールにお集まりくださったみなさま。そして、TV、インターネットを通じて、日本中のお客さま、世界中のお客さま、今日はオレの意見をゆっくり聞いていただこうかな(場内拍手)。
ちょっと時間がかかるかも知れないんで、申しわけないけど、鷹木には先に帰っていただきました。“神さま”飯伏幸太が提唱した二本のベルトを一本に統一するというプラン。二本のベルトが統一された場合、インターコンチネンタル王座はもちろん、IWGPヘビー級王座の歴史にも終止符が打たれることでしょう。統一、つまり二本の王座が一本になる。この新しい試み? オレはいいと思いますよ。いくつもいいことはあると思うよ。でも! でも、IWGPヘビー級王座に憧れを抱き、IWGPヘビー級王座を目指して新日本プロレスに入って、そして歩み続けた男の意見としては、ちょっと“神さま”の意見には賛成できないかな(場内拍手)。
いろいろと、勘違いされてるかたが多いんでね、ここでハッキリと言っておきますよ。俺は一度足りとも、統一したいなんて言葉を使ったことはないから。そもそも、防衛戦でさえ、特別な機会以外は別々に防衛戦を行ないたいと言ったわけで。ただ、残念ながら、俺の意見が採用されることはなかった。
次の大阪城ホール大会、ベルト統一を阻止するために、オレは全力で飯伏幸太の目の前に立ちたいと思います(場内拍手)。飯伏幸太が勝利して、ベルトを統一するのか、それとも内藤哲也が勝利して、ベルト統一を阻止するのか。みなさま、大阪城ホール大会まで! トランキ~ロ! あっせんなよ!!(場内拍手)。みなさま、最後までご清聴、ありがとうございました。ではでは、新日本プロレス、後楽園ホール大会4連戦、二日目! 最後の締めはもちろん! BUSHI! SANADA! ヒロム! 鷹木! イ・内藤! ノスオトロス! ロス・インゴベルナーブレーーース! デ! ハ! ポーン!」
そして、内藤は放送席のタイチに向けてポーズを取り、個人的撮影会。そして、ミラノコレクションA.T.氏の撮影は無視すると、リングを下りる。すると、内藤とのシングル実現をアピールしている辻陽太が、内藤の腕をつかむ。だが、内藤は無視して退場。そのうしろ姿を辻はジッと見つめた。