福島トヨタ クラウンアリーナ(国体記念体育館)で開催される『Road to POWER STRUGGLE』第5戦。
オープニングマッチは、辻vsキッドのヤングライオンシングル対決。
序盤、キッドがロープ際でクリーンブレイクせず、チョップで不意打ち。さらに、辻の頭部をニュートラルコーナーへ叩きつけ、セントーンで押し潰す。
これでキッドのペースとなり、ニードロップ、サイドネックロック、フライングメイヤー、スリーパーホールドなどで攻め込む。
さらにキッドは、ヘッドロック、ショルダータックル、エルボー連打へ繋ぐ。だが、辻はカウンターショルダースルーで逆転し、串刺しジャンピングエルボー、ボディスラム、ランニングサンセットフリップ、ジャンピングボディプレスと一気に畳み掛ける。
続いて辻はエルボー連打からブレーンバスターの体勢に入るが、キッドが切り返してドロップキックをお見舞い。
そこから両者がエルボーを撃ち合い、競り勝ったキッドがトーキックを浴びせる。しかし、辻はカウンタードロップキックで挽回。
それでもキッドはアバランシュホールドを回避するが、辻がスピアーでなぎ倒す。そして最後は、逆エビ固めでギブアップを奪った。
辻「『G1』シリーズから、このヤングライオン三つ巴戦はまだ続いてるけど、正直言って、最初は俺と上村2人がトップにいくもんだと思ってた。だが、ゲイブ(リエル)はここにきて急成長を見せて、俺からも上村からもスリーカウントを獲って、『G1』が終わろうが『POWER STRUGGLE』が終わろうが、一切油断することはできない。お前ももう、LA DOJOのヤングラインなんかじゃない。新日本プロレス、野毛道場の立派なヤングライオンだ」
キッド「ああ、またやり返されてしまった。一歩先にいっては後戻り。何度もあいつをやっつけてるけど、何度もあいつにやられている。徹底してあいつを倒すことができない。ウエムラもそうだ。でも、ここで足踏みなんかせずに、とことんやってやる。とことんやるのがプロレスリングというものだから。次に何があるのか。その先に何があるのか。闘うたびに新しいものをつかんで、先に進んでいってやる。俺は以前にチャンピオンだった時期があった。IWGPチャンピオンにしても、いつまでもその座にいられるわけじゃない。やられてしまうこともある。いつか彼らと正面から対峙することができるように。お前ら2人を倒して、俺がひと足先にそこへたどりついてやる。今は同じレベルかもしれないけど、みんなが俺に期待を抱いてくれるように。お前ら以上にな。チャンピオンを経験している俺を甘く見るな」