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7月25日（水）、オカダ・カズチカが8月1日より開幕する『G1 クライマックス』に向けて公開練習を実施。なんとあの国立競技場を“貸切”で練習を行なう“レインメーカー”ぶりを見せ付けた。
現場の国立競技場には、真っ赤なフェラーリで乗り付けて、普通のレスラーとのレベルの違いを強調したオカダ。さらにオカダ札を取り出して、マスコミ陣にアピールする大物ぶりを披露。
さらに、練習では、陸上競技場のトラックを使い50m走を敢行。付き添いの外道の「これからレベルの違いを見せてやるからよ！ 金の取れる走りを見せてやるよ！」という言葉通り、5秒94の好タイムを出し、本番の真夏の祭典に向けて、絶好調をアピールした。
これには普段、オカダのトレーニングを見ているというトレーナーの足立光氏も「レベルが違いますね」と驚愕。「本気でちょっと練習したら、これから始まるオリンピックの歴史を変えたかもしれない」と賞賛の言葉を述べていた。
■公開練習後のオカダ・カズチカ＆外道＆足立光トレーナーのコメント
外道 「先生、このタイムどうですか？」
足立 「ああ、速いですね！」
外道 「見たか！ 6秒、切ってるぞ！」
足立 「世界記録がドノバン・ベイリーが出した5秒53とかなんですよ。練習していないのにこれだけ走れるので、例えば本気でちょと練習したら、これから始まるオリンピックの歴史が変わったかもしれません」
外道 「聞いたか、おい！」
足立 「全然、速いです」
外道 「見たか、レベルの違い。先生、もう一回言ってもらっていいですか？」
足立 「レベルが全く違いますね」
外道 「タダモンじゃないですね」
足立 「身体能力的にもオリンピッククラス以上」
外道 「聞いたか、おい！ レベルが違うよ！」
足立 「バネが違う」
外道 「バネが違うよ！ ドロップキック一つ見ても間違いないけど。これはさすが、レベルが違うよ」
足立 「僕が見ている多くの選手でもトップクラスですね。是非、他の競技もやってもらいたいですね」
外道 「それがプロレス界に来てるんだよ。本物が来てるんだよ。レベルが違うんだよ！ 見ただろう、レベルの違いを！ 軽くG1ももらっちゃいます。面白くなくなるかもしれないけどな。全勝優勝しちゃうから」
──そもそも、この公開練習の趣旨はなんですか？
外道 「なに？ レベルの違いを見せつけるだけだよ。本当にレベルが違うっていうことをタイムとして残して、専門家の人に。俺が言うと嘘臭いから。本当にレベルが違うってことを見せるだけだよ」
──靴とか本当の陸上用の靴だったら。
足立 「スパイクを履いてないですからね。スパイク履いていたら……。あと、スタートダッシュのちゃんとした台を踏んで、練習をもっとすればもっといい記録が出る可能性がある」
──日本の最速は？
足立 「日本人は5秒後半だと思います。女性でも5秒6いくつ。マリオン・ジョーンズとかが出しているんですけども、100mと違ってオリンピックの正式種目じゃないんですけど、短距離とかならなんらかの記録を狙える選手になっていたと思います。これは間違いなく思います。僕が見ていても、やっぱりバネが全然違いますので」
──50mは正式な種目ではないんですか？
足立 「ないですね。100mが一番短いんで。あくまでも参考記録になってしまうんですけど。世界記録が公式ではないんですけど、5秒53で、100mが速いことで有名なドノバン・ベイリーの記録ですね。50mはフットボールの選手とかがよく練習しているんですけどね。50m専門の選手もいるんですけど、残念ながら正式な種目ではないですね」
──先生は普段、オカダ選手にどのような指導をされているんですか？
足立 「フィジカルを見ています。格闘技とかもやっているんですけど、身体能力を活かすフィジカルトレーニングですね。だから、むやみな高重量なスクワットとかではなく、アジリティーを活かせるような、重心移動が瞬時に活かせるようなトレーニングですね。単に足をでかくしたり、筋肉をでかくするようなトレーニングではないですね。目的としては単にでかいだけの今までのプロレスラー像ではなくて、動ける新しいプロレスラー像みたいなのを目指せればいいと思っています。まあ、本人が一番そういう体がパフォーマンスを発揮できるというので」
外道 「レベルの違いをキープしている」
──オカダ選手は久しぶりに陸上のトラックで走っていかがでした？
オカダ 「特にありません」
──公式の記録は中学の時はどのくらいで走っていたんですか？
オカダ 「中学？ 覚えてないです」
外道 「ただ、高校から引く手あまただったらしいよ？ 陸上でうちに来てくれって。でも、やってらんねえって、金が稼げるプロレス来たんだよ。その辺からして、レベルが違うんだよな。プロレス界はこの男がプロレス界に来てくれたことを感謝しねえといけねえよな。な？ 尊敬の念が足んねえよな、どいつもこいつも。まあ、G1軽く制して、今年は完全にオカダの独壇場だからな。まあ、6月に一回アンラッキーで負けたけどよ、あれはただのアンラッキーだから。G1にな、金の雨が降るぞ！」
──5日の中邑真輔戦に関して、他の試合と違う気持ちで臨みますか？
外道 「見てのお楽しみだ、おまえ！ 中邑真輔はこの間のインターコンチ獲って、素晴らしいレスラーだよ。ただ、見ての通りだ。レベルが違うんだよ、わりいけどな。そういうことで」
──バネ以外でどういうところがプロレスに活きるんですか？
足立 「瞬発力とか、アジリティーが優れているんですよね。アジリティーっていうのは重心を空間から空間に移動する時の安定の力のことを言うんですけど、そういう切り返し、重心の切り返しの速さとかが生まれ持ってというかですね、僕が見た時には既に備わっていたので、バスケットボールとかやっていても、高いパフォーマンスを出すんじゃないかと思います」
外道 「ただ単によ、走る速さを見せただけじゃねえんだよ。レベルの違いの一つとして証明しただけだからよ。レベルが違うんだよって言っただろ、先生が？ 何やってもレベルが違うんだけど、とりあえずレベルの違いを数字で見せてやろうかなって、それだけの話だよ」
撮影／山本正二
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