「G1タッグ」優勝のテンコジが、タッグタイトル総獲りを改めて宣言!
11月6日、「G1 TAG LEAGUE」の一夜明け会見が行なわれ、優勝した天山広吉選手と小島聡選手(全日本プロレス)が、喜びを語った。
天山「あまり調子がよくなくて、本当に苦しい状況が多かったんですけど、なんとかコジ(小島)と一緒に最後まで完走して優勝できました。本当に足ばっかり引っ張って、コジには迷惑をかけたと思います。ホントにコジのおかげで優勝できた。これをステップにIWGPタッグ、全日本プロレスの最強タッグと世界タッグ(王座)と、獲れるモンは全部獲っていきたいと思います」
小島「とてつもなく長いシリーズでした。ただ、テンコジらしい喜怒哀楽の詰まったシリーズになったと思います。決して、圧倒的な強さを見せられたわけではないし、カッコよくもなかったと思います。泥にまみれて一生懸命やりました。結果的に優勝という勲章を手に入れることができて、本当に感無量です」
=マスコミとの質疑応答=
–リーグ戦中、最も辛かった場面は?
天山「やはり昨日(5日)の最後の試合(決勝戦)ですね。途中で何度も意識をなくしかけて」
小島「開幕戦の時、天山選手の状況がここまでひどいのかと思い、愕然としました。一番もうダメだと思ったのは、全日本の両国(国技館)大会(3日)です。リーグ戦じゃなくて、自分が天山選手と試合をした時に『もしかしたら、リーグ戦を乗り切れないんじゃないか』という諦めにも似た気持ちになりました。不安な気持ちになったというのが正直なところですね。(『G1タッグ』で)優勝できたんですが、安堵の気持ちはないです。そんな中で、天山選手の情熱や気持ちの熱い部分というのは、僕の想像している以上の奇跡的なパワーを持っている。それがあったから、今回優勝することができたんだと思っています」
–「G1タッグ」の直後に、全日本プロレスの「世界最強タッグリーグ戦」へ出場することは、異例だが?
天山「それはコジと組むことで。一番自分にとって信頼できるパートナーなので。この勢いをそのまま『最強タッグ』に持って乗り込んで行きたいと思っています」
小島「肉体的、精神的部分では物凄くハードだと思っています。ただ、注目されているリーグ戦に連続して出られるのは、レスラーとして、タッグチームとして、本当にありがたいことだと思っています。連続で優勝することは難しいと思いますけど、それを達成できてこそ、テンコジの再結成という証明ができると思います」
–7年ぶりの「G1タッグ」制覇となりましたが?
天山「7年も月日が経っているとは感じないです。コジとはずっと一緒にやっていたという感覚」
小島「正直に言うと、肉体的な衰えというのは隠せなかったです。体力的な部分でも、とても厳しかったです。まさに満身創痍でやっていました。でも、肉体的な部分とは反比例して、気持ちの部分では長い時間のブランクを、一回のシリーズで埋めることができるぐらいのいい経験があった。天山選手の身近にいて巡業を過ごして、気持ちの部分では物凄く若返ったことが収穫ですね」
–賞金1,000万円の使い道は?
天山「お金はいらないですよ。お金の問題じゃない。全部コジに(あげる)。コジが受け取ってくれるかどうか分からないですけど(笑)」
–12月6日愛知大会のIWGPタッグ選手権試合(王者組:真壁刀義&矢野通vs挑戦者組:中西学&吉江豊)の勝者へ、1月4日東京ドーム大会で挑戦するというプランが持ち上がっているが?
天山「愛知では(タイトルマッチを)譲りますけど、ドームでは絶対に譲れない」
–王者組と挑戦者組、ドームでやるとしたらどちらと闘いたい?
天山「できれば、真壁、矢野ともう一回闘いたい。アイツらには散々な目に遭わされているし、昨日の勝利だけじゃ気が済まない。飯塚(高史)とも必ず決着をつけたい」
小島「どちらともやったので、いっそのこと3WAYで3チームともリングに上がって、2チームをまとめてやっつけようじゃないかと。それぐらいの方が面白いと思います」
–飯塚選手と本当の決着をつける手段はある?
天山「なんかアイデアない?(笑) コジには頼りっぱなし(笑)」
小島「じゃあ、ハンディキャップマッチで。自分たちと飯塚一人で(笑)」
–全日本のリングには、G・B・Hと結託しているブードゥーマーダーズ(VM)もいるが?
天山「コジが一緒にいれば何も問題ない。大丈夫だと思います。向こうが本当に色んな手(反則)を使ってくれば、こっちも手段を選ばない。違うテンコジを見せる」
小島「自分も元VMで、天山選手も元G・B・H。相手がそういうチームの場合は“裏テンコジ”を見せる。“テンコジB面”みたいな。元々nWoから始まって、TEAM 2000というのもありましたし、そういう攻撃ができないかと思われていますけど、ぜんぜんそんなの問題ないことなので。いくらでも対応できます」