1月6日(火)、新日本プロレス事務所で開かれた記者会見にIWGPヘビー級王者・棚橋弘至選手が出席。2月11日(水・祝)大阪大会『THE NEW BEGINNING in OSAKA』で行われるAJスタイルズ選手との防衛戦に向け、意気込みを語った。
【チケット情報】『THE NEW BEGINNING in OSAKA』2.11大阪大会は「ロイヤルシート」が完売!!
棚橋選手は1月4日東京ドーム大会でオカダ・カズチカ選手に完勝し、同王座を初防衛。ところが、翌日の後楽園ホール大会で行われた8人タッグマッチでは、AJ選手のスタイルズクラッシュで轟沈! リターンマッチを要求され、今回のタイトルマッチが実現することになった。
とはいえ、会見中の棚橋選手は終始余裕の表情を崩さず。「ノットスペシャルではなくスペシャル」とAJ選手の実力を高く評価しつつも、「ド派手に防衛したいと思います」と絶対の自信を見せた。
■棚橋選手のコメントと質疑応答
棚橋「東京ドームでベルトを防衛して、翌日の後楽園ホールでAJに、ちょっと悔しい思いをしちゃいまして。それがあるからってわけじゃないですけども、さかのぼれば俺がベルトに戻ったのも、戻らせてくれたのも、AJがいたからっていうのがあって。まぁどっちみちね、『もう1回やらないといけないな』と思ってて。それが早い段階で2月に決まったということです。何回やってもね、実はAJとの闘いは凄く好きなんですよ。自分が思い描くプロレスが出来る相手、そういう相手と捉えてますんで。大阪で決まったっていうのも、なにかの因縁を感じますしね。タッグパートナーで出場したヨシタツがやられたんで。まあ、そんなに思い入れはないですけど(笑)。敵討ち? 弔い合戦? 違うか、弔っちゃダメだ。その大阪っていう土地もあるし、ボクから言わせれば、(※両手でVの字を示しつつ)“スペシャル”な、“ノット”じゃないですよ。AJはスペシャルな相手なんで、そういう気持ちでタイトルマッチに臨みます」
——昨日の後楽園大会はノーコメントでしたが、AJ選手にやられたお気持ちはいかがですか?
棚橋「昨日なんか口を開いたら、ちょっと言い訳がましいところも出てしまいそうだったんで、グッとこらえたんすけど。まぁあちこちダメージがあったとはいえ、それはもうドームに出場してる選手は共通することなんで。言い訳にならないんで。今日改めて会見の場があったので、1度帰って気持ちを整理して。大阪でタイトルマッチをやるのも、ほんとに覚えてないくらいなので。1発大阪を盛り上げて、ド派手に防衛したいと思います」
——ドームで最高の勝利を収めたにもかかわらず、翌日AJ選手に負けてしまうというのは屈辱的だったのでは?
棚橋「まぁもちろん悔しい思いはありますけども、引きずらないのがボクのいいところなのでグッとそれをエネルギーに変えて。で、ファンの方の声援を聞いたら、やっぱAJっていう選手の素晴らしさをもちろんわかってて、声援も凄くきてたんで。2人の対戦に凄い手応えを感じました」
——改めてAJ選手の強さとはどういったところだと思いますか?
棚橋「まぁボクが改めて言うまでもないんですけど、スピード、パワー。スピードはね、もうホント見た感じでわかるんすけど、やっぱ1コ1コの技に込めるエネルギー量っていうのが凄いですね。それはもうやってる人間だけが、感じられることかもしれないですけど」
——それは棚橋選手にとって脅威ではないのですか?
棚橋「AJとは境遇が似てるというか、体格もそうだし、特に大型選手が多いアメリカの中で、いかにトップに登りつめるかっていうのは、日本で同じことをやるよりも、さらに難しいことだと思うし。それをやってきてトップに君臨するAJっていうのも、どういうレスラー人生を歩んできたっていうのも、そこの部分への努力が透けて見えるというか。ボクね、そういう努力が透けて見える選手は自然と好きで、尊敬の気持ちが湧くんで。まぁ特に昨日なんかは、なにか小ズルイことをされて負けたわけじゃないんで、その辺はしっかり受け止めて」
——7月5日の大阪城ホール大会もありますが、そんな大阪で闘うことに関して何か思うことはありますか?
棚橋「そうですね。8月の『G1(CLIMAX)』までスケジュールがバァッと出ましたんで、もう見ただけでね、ワクワクしてくるような日程なので。でその上記半期の要というか、大阪城ホールへ21年ぶりに戻りますんで、まずはAJをクリアして、1歩1歩、大阪城ホールに近づいていきたいと思いますね」
——前回のAJ選手との闘いではジャフ・ジャレット選手やヨシタツ選手も乱入するなどゴチャゴチャした試合になりましたが、今回は1対1の闘いをしたいですか?
棚橋「別にああいうのも含めて、全部プロレスなんで。あのゴチャゴチャ感も好きだし。全部ひっくるめてプロレスなんで大丈夫です。なんでも来いと」
■『THE NEW BEGINNING in OSAKA』
●2月11日(水・祝)17:00
大阪・大阪府立体育会館(BODY MAKER コロシアム)
【写真:山本正二】