12月1日(月)都内にて、テレビ朝日と新日本プロレスが送る次世代配信サービス「新日本プロレスワールド」の発表会見が開催。終了後に、新日本プロレスの木谷高明オーナー(ブシロード社長)、棚橋弘至選手が記者陣からの囲み会見に応じた。
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■報道陣との一問一答
——今回、「999円」という金額にした理由は?
木谷「うーん。ま、1000円以下が携帯での課金ですから、それと他の類似のサービスも10ドルだったり、9ドル以下だったりして。ですからそれぐらいが妥当かなと」
——今回、「主要大会」のLIVE映像配信という形ですが、基本的にはビッグマッチ中心ということで、地方大会の映像はあまりあげていかない?
木谷「詳しくはこれから決めなきゃいけないこともあるでしょうけど、例えば『G1』とかは、できれば全戦見せたいですよね。とくに星取がかかってるものは毎日追っかけて見たい人はいると思うんですけど、今のタッグリーグ戦とかもそうだと思うし、その辺はケースバイケースかなと」
——配信するものは編集されたものですか?
テレビ朝日関係者「新日本プロレスワールドのサイトに配信スケジュールも出てますので、ライブのものはライブと書いてあります。そちらを見ていただければ」
——この時期にこのクオリティのものを出された理由は?
テレビ朝日関係者「やっぱり1.4は一番プロレスの盛り上がりの時期ですから」
木谷「あと世間的な流れを見ても、このやはり今年の入ってのスマホの普及率の上がり方ってのは、とくに春から尋常じゃないですから、ここで上げとくと大体その子供に関して、3月4月に入学とか就職とか進級とかで『スマホ買ってよ!』みたいなケースが多いんですよ。
だから、今このサービスをやり始めると3、4月また一つプロモーションとしていけるかなと。将来的なことを言うと、ボクはじつは今シンガポールに住んでて、スマートテレビなんですね。もうテレビ見てるのと、例えばYouTube見てても差がない。で、オフィシャルに上がってれば画質もまったく差がないですし。スマートテレビはこれから日本でも普及してくると思うんで、スマホで見てもらうのもありなんですけど、家でじっくりと大画面で、キレイな画像で見てもらうってものありかなと。まずはスマホだと思いますよ」
棚橋「まぁ、棚橋がスマホにするぐらいですからね(笑)。タイミング的にね」
木谷「新日本プロレスは年間約130試合やってるじゃないですか。だから加入の仕方とかも会場でブース設けて、懇切丁寧に説明も出来るんですね。ただ、ボクもほんとに機械オンチなんですけど、60代70代の人がちゃんと加入できるかっていうとわからないですよね。
会社にも提案したいんですけど、家まで加入の仕方を教えに行くってことまで、ホントは出来たらいいなと思いますね。理想ですけど。やっぱり50代、60代、70代のプロレスファンの人も多いと思うんで。でも、その人たちにスマートテレビでどうの、スマホでどうのって言ってもわかんない可能性がある。だから、そこまでやってあげたいなって」
棚橋「そこは家族のコミュニケーションの場として、なんかこう『お父さんやってあげようか?』になればいいなと思います」
——選手として、主要試合が全世界に発信されるということで、モチベーションの変化は?
棚橋「選手としてやるべきことはプロレスを丁寧に説明して、プロモーションをしてプロレスを知ってもらって、会場に来てもらって、好きになってもらってってことは継続していくんですけども、プロレスを好きになってくれた方々に、いつ見れるんだ? とか、どこにプロレスの情報が落ちてるんだ? ってのはわかんないですね。
ボクも最初の頃は『週刊プロレス』がコンビニに置いてあることも知らなかったし、弟が夜テレビ見てるまで、『あっ、夜に放送やってんだ』ってことも知らなかったし、地方のファンの方とコミュニケーションとっても、『プロレスっていま、地上波でやってないですよね?』って言われたこともあって、『夜、深夜帯でやってるんですよ』ってことを言ったりしてるんですけども。
もっとね、『みんなの近くにプロレスがあればいいな』ってのを思ってて。この新日本プロレスワールドなんかもう、至近距離にあるじゃないですか? でボクは受験勉強の時に、息抜きがプロレスを見ることだったんすね。そういう息抜きに使ってもらってもいいし、時間潰しでもいいし、懐かしんでもいいし、家族のコミュニケーションツールでもいいしっていう、もう生活のすぐそばにプロレスを置いといてもらえる喜びを今感じております」
——いちユーザーとして、これから見たい映像はありますか?
棚橋「そうっすね、ボクのドキュメンタリーを繰り返し見ます(笑)。自分大好きなんで」
——選手から見た場合に、こういったモノを入れてほしい希望は?
棚橋「やはり選手も昔のレスラーを見て勉強することも、学ぶべきところも多いし、テレビ朝日さんは膨大な量の映像があるわけなので、その中で選りすぐって出してもらってもいいし、現在進行でプロレスの映像がドンドン増えてくわけじゃないですか? これは情報量の膨らみ方が宇宙です。無限ですよ。だから加入してる方が、いつ見ればいいんだ、見る分が追いつかないよっていうぐらいの充実のコンテンツになると思いますね」
——このサービスによって、木谷社長がおっしゃっていた地上波ゴールデンに、また一歩近づいたと思いますが?
木谷「そこのとこはガッカリさせ続けてると思うんですども、ボクはもうそこにこだわる時代じゃないって、実は最初から思ってたんですね。ただ、逆にそれが有料コンテンツだっていう風に、テレビ朝日さんの中でなれば、まぁゴールデンと言わないまでも、徐々に時間がよくなったり、幅広くなったりする可能性は高まったかなと。完全に戦略にのってくれればいいですね。あとスマホのメリットって凄く大きくて、今まで面白いから見てみって言った場合、テレビで見てもらうしかなかったんですよ。
だけどスマホなら『面白いから見てみ』『ほらっ』てすぐ出せる。実は口コミをより一層誘いやすいんですよ。『ほら見てみ』、『あっ、ホントだ!』って、自分のスマホで見始めるっていうことがあって、そこがこれから口コミでプロレスが広がりやすい環境になってく。自分のスマホで見始めるっていうことがあって、そこがこれから口コミでプロレスが広がりやすい環境になってくると思いますね」
——英語版の解説であったり、そういったインターナショナルな展開の考えは?
木谷「例えば選手がマイクアピールしてても、海外のファンからしてもそこを『吹き替えにしてほしい』とは思わないですよね。あるとしたら解説が吹き替えになるか。大概のものは字幕で済むかなって。プラス特別な大会は海外の解説者の人にやってもらうっていうのは、これから少し増やしていくってことをすればいいんじゃないかなと。で、実はドラマとかアニメなんかよりもプロレスは凄く向いてますね。さっきの選手が言ってることを、吹き替えにしてほしいとは誰も思わないけど、アニメとかドラマは吹き替えにしてほしい場合があるわけですよ。まさに広げようと思ったら、特にアメリカって吹き替えになってないものは見ないんですよね。だからアメリカに広げるってことを考えると、プロレスは凄くやりやすいと思いますね」
棚橋「あと海外の有名選手が新日本に参戦してくれてるんで、そういうのもやっぱ海外のファンの注目は集めれると思いますね」
木谷「英語圏と日本語圏の違いって言ったんですけど、うちのカードゲームは海外でもそれなりにやられてて、英語版と日本語版で全然違う会社で似たようなPVを作ってみたんです。日本でYouTubeにアップしたら、1日で800しかいかなかった。で、うちのシンガポールのオフィスで英語版をアップしたら、1日で1万超えちゃった。それぐらい違います。なのでほんとに外に広がってけば、もう30万、40万、50万ってのは夢物語ではないなと思ってますし、日本でもほんとに20万、30万って可能性もボクは十分あるかなと思ってます」
棚橋「数字で思い出すと、昔、古館さんの『全国1000万のプロレスファンの皆さん』ってフレーズがパッと浮かんできました」
木谷「そうですよね。そこをテレビ朝日さんがテレビで煽ってくれると、実はもっといっちゃうので、宜しくお願いします」
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