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中邑真輔選手が11月27日、大阪で初の単独イベントに出演した。
トークショーのタイトル、「中邑真輔研究室〜１時限目〜」は本人が考えて付けられたもの。イベントはスペシャルMCのユリオカ超特Qさんの「らっしゃい」を始業チャイム代わりにスタート。中邑選手はさまざまなテーマに沿って、独特の世界観を披露。それを熱心に記録している女性ファンもいた。
気になるのはやはり1月4日に行なわれる『WRESTLE KINGDOM 8』に関して。ダブルメインイベントとされた棚橋弘至とのインターコンチネンタル選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也のIWGPヘビー級選手権試合と、ファン投票で試合順を決定することになったが、中邑選手は「いろんな意見、考えがあるでしょうけど、どっちが最後になってもストーリー的なものが生まれると思う。ただ僕としては、ファン投票で決めるって時点でしてやったり。インターコンチをIWGPヘビー級と同等に引き上げたということだから。それはかつて誰もやったことないこと。これから先は、自分でも扱えないような存在にしたい」と、インターコンチネンタル王者として積み重ねてきたことが新日本の至宝と並ぶ価値として認められた結果だと考えている。
また最近、内藤選手にブーイングが飛ばされることに関しては、「選手としては悪くないし、高いポテンシャルを持ってる。だけど彼はプロレスが好きすぎて、考え方の元になるものがすべてプロレスから来る。だから本人は真似してるつもりじゃなくても、真似してることになってしまう。もう一段階、抜け出せてないから、空回りしている。突き抜けるタイミングを逃してるのか、もがいてる最中」と分析。
一方のオカダ選手に関しては、「もう１回、足場を固めた方がいいんじゃないな。外道さんから離れようとするところとか、ちょっと緩みが出てきた感がする」。
1月4日『WRESTLE KINGDOM 8』にはグレイシー一族（ホーレス＆ダニエル）の参戦が決定したが、「グレイシーがプロレスをする、柔術家がタッグマッチをするって、時代は変わったなと思いますね。1人（ダニエル）は昔の対戦相手ですし。僕がファンだったら、一番の注目カード。ゲーム的な試合。ダニエル・グレイシーにはデビューしてすぐの「猪木祭り」で腕十字で負けてますけど、別に黒歴史じゃないですし。負けましたけど、僕の出世試合みたいなもんですし。当時、総合格闘技、グレイシー柔術は黒船みたいに扱われましたから。今年のイッテンヨンでは桜庭選手と闘いましたけど、桜庭選手はまだプロレスラー。今度は柔術家が（新日本に）やって来るわけですから、永田裕志と桜庭和志がどう料理すんのかなと？ アントニオ猪木vsウイリエム・ルスカのような異種格闘技戦のような雰囲気がある中で試合を成立させて勝敗を競い、かつ自分のプロレスを見せるというのは面白そうだなと。まぁオレ、できるけどって思いますけど」。
NOAHマットにも参戦した中邑選手だが丸藤を指名したあの時は「僕が試合をする上で面白さを（他の選手には）感じなかっただけ。残念ながら丸藤選手しかアンテナに引っかからなかった。今はどうか知らないけど」。
「もうちょっと講義のような感じでやりたかった」と振り返った中邑選手。２時限目からは“プロレス講師・中邑真輔”の側面を見せてくれそうだ。
最後は「まだシリーズ始まって４戦を終わっただけで、これからだんだん厳しくなっていくわけだけも、もう右肩と左ヒザを負傷してます。9日に1回、東京に帰りますけど、またすぐに東北を回るように、まだまだ闘いの旅は続きますけど、今日はこうやってまだ元気なうちに皆さんにお会いできてよかったです」と挨拶。
そして「1時限目だから1回しか言わないぞ」と前置きした後、終業チャイム代わりに「イヤァオ！」と叫んでイベントは幕を閉じた。
