この2ヶ月間、メキシコ・CMLL遠征で大暴れしていた高橋裕二郎がついに帰国。CMLLでも“R指定キャラ”を貫いて連日、メインイベントを張った裕二郎。その成果を直撃!!
■“誰かさん”みたいに、コビを売るようなマネは絶対しない!!
——裕二郎選手、お帰りなさい!! さっそくですが、2ヶ月間にわたるメキシコ・CMLL遠征はいかがでした?
高橋 フフフ。今回はかなり、ヤバイくらい楽しかったねぇ〜(ニンマリ)。前回、2009年に半年間、(NO LIMITで)行ったときなんて全然比べにならないほど、今回の2ヶ月間のほうが楽しかったなぁ。
——そこまでですか! その理由は?
高橋 ククク…! それ聞いちゃう? もちろん、あのくだらない“カッコつけヤロー”がいなかったからに決まってるだろ!
——ああ〜……元・相棒(内藤哲也)がいなかったから(笑)。
高橋 ま、もともとアイツとはプロレスの考え方が根本から違うからさ。今回は、俺一人で、俺のやりたいように好きなようにできた。気持ちいいくらいノビノビできたよね!
——やっと自由になれた、と。
高橋 それに俺はさ〜、現地でメキシコ人に好かれようなんて、これっぽっちも思ってないから。むしろ日本人なら嫌われてナンボだし。“誰かさん”みたいに、コビを売るようなマネは絶対したくない。俺は、日本人として、キッチリとメキシコ人に嫌われた。これはルード(ヒール)として、プロとして、あたりまえのことだよ?
——たしかにそうですね。
高橋 それをわかってないヤツが多すぎる! これは内藤(哲也)もそうだし、棚橋(弘至)もそうだろ? 日本でキャーキャー言われて調子に乗ってんのはわかるけど、それをメキシコでもやろうとするから、おかしくなるんだよ。
——じゃあ、現地の反応はもの凄かった?
高橋 連日メインに出てたけどさ。ホント、メキシコ人がドン引きするくらいムチャクチャ暴れてやったから。……ぶっちゃけ、CMLLのオフィスとメヒコのテレビ局から、「やりすぎだ」と注意されたりさ(笑)。
——え〜! いったい何をやったんですか?
高橋 フフフ。いわゆるセックスアピールの部分だよね? かなりキワドイ、直接的な感じで、腰をガンガン振りまくってたら、オフィスとテレビ局が「勘弁してください」と泣きが入ったから。
——メヒコでも、“R指定”キャラを貫きまくってましたか。
高橋 そうね。しかも意外と、メキシコのほうが、放送コード的に厳しかった(笑)。そういや、向こうではキワドい決めポーズも考案したからさ。次のシリーズ、俺の動きから目を離すなよ?
■今後、メキシコ遠征に行く選手が俺の代わりができるのかねぇ?
——今回のCMLL遠征での一番のライバルは?
高橋 どっちも日本に来たことあるけど、タイトルマッチをやったのはルーシュとテリブレ。二人とも、正真正銘のトップだけに手ごたえはあったよ。CMLLって、有名選手から無名選手まで、所属選手がウン百人もいる。その競争は凄まじいから、ハンパないよね。
——なるほど。
高橋 ルーシュのCMLL世界ライトヘビー級ベルトとテリブレのCMLL世界ヘビー級ベルトに挑戦したけど、どっちも会場はクレイジーな雰囲気だった。メキシコって、普通はタイトル戦より、カベジュラ戦(髪切りマッチ)やマスカラ戦(マスク剥ぎマッチ)のほうが盛り上がるんだけど、今回の二つのタイトル戦、負けはしたけど、どっちもヤバイくらい盛り上がった。ぶっちゃけ、俺に対するCMLLの評価はうなぎ上りだと思うよ?
——そこまでファンを大ヒートさせましたか。
高橋 フフフ。だから、すぐにまたメヒコからお呼びがかかるかもしんねーな。ま、俺もしばらくは日本のおねーちゃんと遊びたいんだけど。
——話を聞いていると、今回はかなり収穫があったようですね?
高橋 今回、手ごたえはかなりヤバイねぇ……。今後、メキシコ遠征に行く選手が俺の代わりができるのか? 正直、心配になるよ。次の選手が、かわいそうなぐらい一気にハードル上げちゃったからさ(ニヤリ)。
——その成果を、日本マットでどう生かしていきます?
高橋 それは、見てもらえばわかるんじゃない? 俺は、リングの上に立って、その空気で臨機応変に対応していくタイプだから。……それにさ〜、俺は日本でもメキシコでもそもそもプロレスに来る客のことが大キライなんだよ!!(キッパリ)
——プロレスファンが大キライでしたか!
高橋 そう。アイツらに、コビを売ったり、「気に入ってもらおう」なんて気持ち、一切ないから。俺は、俺のしたいことを今後もリング上でしていくだけ。
——ちなみに次期シリーズのビッグマッチ、7月22日(日)山形では、オカダ・カズチカと組んで、内藤哲也&カール・アンダーソン組と対戦します。
高橋 内藤ねぇ……。アイツとはだいぶ違う次元に来ちゃったな。そもそもアイツとは、生まれ育った環境、人間性や思想、まったく180度違うから。よくもあんなヤローと3年間もタッグ組んでられたよなぁ〜(遠い目で)。
——では、今後、どんなふうに新日本で自己主張していきます?
高橋 そうだねぇ。そろそろ俺の時代が来る予感が……ビンビンしてるよ!(ニヤリ)。やっぱさ〜、もうみんな飽きてんじゃない? マンネリの棚橋を含め、変わりばえしないベビーフェイスの連中どもを見てもさ? 刺激なんて全然ないもん! もっとさ、エロい刺激、アブない刺激……そういうフレッシュなインパクトを常に発信していく男・それが俺なんだよ!
——よくわかりました。
高橋 アイツら、客にコビを売ってばっかだろ? でも、俺はそんなことするなら、プロレスなんかやりたくない。このビジネスにリスペクトはあるけどさ。俺は俺を貫くよ。この業界、やったもん勝ち。今後は、そういう自分のコアな部分をドンドン出していくから、おまえらシッカリ見ておけって!
宮城・若柳総合体育館(アスパル若柳)
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