■両選手のコメントと質疑応答
尾崎仁彦リングアナウンサー「まずは、挑戦者・矢野通選手、コメントをお願いいたします」
矢野「オイ! 何回言えばわかるんだ!? 俺の防衛戦だ! バカヤロー。なんで俺が先にしゃべんだ?わかってんのか、コノヤロー。オイ、いいか? 俺の初防衛戦、楽しみにしとけよ? オイ、棚橋くん! オマエがコンディション整えてくんねぇと試合になんねぇから、頼むよ(薄ら笑い)」
棚橋「矢野にベルトを持ってかれてから、やっぱりベルトのない俺というのは違和感しかなくて。ベルトを取られた怒りというのを、笑顔の下に隠してやってきましたけど、このずっと溜めてきた気持ちを、大阪で爆発させて、叩き潰して、取り返します(キッパリ)。まあ、矢野は俺にとって、対戦成績もあまりよくないっちゃ、よくないし。うん、天敵。まさに天敵という存在なんで。ここでしっかり決着つけます」
——矢野選手に伺いたいのですが、今日、ベルトのほうは……?
矢野「オマエ、こんなさ、どこに泥棒がいるのかわかんないトコ、持ってこれないよ(苦笑)。盗まれたら大変じゃん?」
——大事なベルトなので家に置いてきた?
矢野「言わねえよ、そんなことオマエ。言ったら、俺の家にも泥棒が入るかもしんねぇだろ?」
——棚橋選手、ベルトのない調印式となりましたが?
棚橋「まあ、いまはその気持ち、その状況を受け止めて、大阪で全部吐き出します」
——棚橋選手は10/10両国の一夜明け会見で「キチッとしたプロレスの闘いで勝つ」と言っていましたが?
棚橋「フーー(と大きく息をついて)。大阪はどうなるか、わかんないですね。俺もわかんないです」
——ご自分でもどうなるかわからないほど、怒っていると?
棚橋「はい」
——いまの棚橋選手のコメントを聞いて、矢野選手はどう思いますか?
矢野「(あきれて)オマエらさ、コイツが怒ってるのなんか見たことねぇだろ!? コイツは怒りゃしないよ!見てりゃわかる、オマエらも」
——いま、少し怒りを抑えているように見えますが、矢野選手はそう感じませんか?
矢野「感じません(と吐き捨てる)」
——矢野選手としては、「入場もあと」と考えている?
矢野「まあ、当然、俺があとなのが正式だと思うけどな。それを先に(自分の)曲をかけるようなことやるんだったら、俺も俺のやり方で会社のヤツにわからせるというかさ。まあ、オマエら(マスコミ)もどうせ納得してねぇんだろ?だから、俺は大阪を境にオマエらが納得するようなチャンピオンになってやっからさ。楽しみにしといてよ、だから」
——先シリーズ中、棚橋選手はずっとベルトがない状態でしたが、矢野選手はどう感じましたか?
矢野「シックリきててよかったね。最高に似合っていたと思うよ。これから12日を境にもっとシックリくるようになるからさ」
——棚橋選手、今日の矢野選手の話を聞いて、いかがでしたか?
棚橋「ウン(と大きく息をついて)。……敢えて付き合ってる感じですね。上から降りてきて。俺はその先を見てますから」
- 2011.11.10
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