11月9日、新日本プロレス事務所にて、11月12日大阪IWGPタッグ選手権試合の調印式が行なわれた。
出席したのは、第57代王者組のジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン、挑戦者組で『G1 TAG LEAGUE 2011』覇者の鈴木みのる&ランス・アーチャー。しかし、“世界一性格の悪い男”として知られる鈴木選手の毒舌攻撃が炸裂し、場内に不穏な空気が漂った。
※立会人:IWGP実行委員会・小林邦昭氏
■各選手のコメントと質疑応答
アーチャー「6月に新日本へ参戦して以来、いまが一番いい。スズキとのタッグでベストな闘いができてると思っている。『G1 TAG LEAGUE』でも優勝した。そして今度の土曜日、IWGPタッグも我々が獲って、ベストであると証明する」
鈴木「(バーナードたちが持参したGHCタッグベルトを指差し)あのさ、ベルト多くね!? いっぱい持って来たよね? これ、全部くれるんでしょ? (通訳の西澤管理部長に)ちょっと通訳してよ。持って来たってことは、それもくれよ?」
アンダーソン「いつでも挑戦を受ける用意はある。しかし、このベルトはプロレスリング・ノアの管理下にある。その承認を得てからになるだろう」
鈴木「じゃあ、見せびらかすように持ってくんじゃねぇよ、んなモンよ。なに? 自慢か!? 『どうせ二つは持ってかれない』っていう安心感から、二つ持って来たんじゃねぇの!? (西澤部長を見て)だいたい、この通訳合ってんのかよ!?」
アンダーソン「我々がベスだということを証明するため、今日は両方のベルトを持って来た」
鈴木「あ、リーグ戦2番のチームがベストってことだな? そういうことだな? じゃあ、俺ら、なんだろね!?」
バーナード「ハハハ。我々が負けたのは確かだが、それは1度だけのことだ。次にやったら俺たちが勝つ」
鈴木「え!? 負けるとベストなの!? (西澤部長に向かって)通訳しろよ」
西澤「あの、『1度はたしかに負けました。でも、何回やっても次は我々が勝つと思います』(と説明)」
鈴木「違うよ。1度も負けないヤツがベストなんだろ!? だからよ、負けたヤツがウダウダ言い訳ばっか並べてんじゃねぇよ。そのベルトは、そっちのもう1コのヤツもあわせてもらうよ。ていうか、もともと俺のだし。日本じゃナンバー2のこと、ベストとは言わねぇんだよ。アメリカじゃどうだか知らねぇけどよ」
アンダーソン「スズキ、アーチャー、どちらも強い選手であり、チャレンジャーにふさわしいことは認める。しかし、過去4年間、俺たちはベストであり続けた。たしかに『G1 TAG』では彼らが優勝したが、今度の大阪では俺たちが必ず勝つ」
鈴木「まだ気づいてないねぇ。だから、オマエらの時代が、このあいだ終わったんだよ。終わって、これから俺とランスの時代に変わるんだよ、タッグは。オマエらは大阪でそのベルトを落として、今年も“ベストタッグ”(東京スポーツ『プロレス大賞』の最優秀タッグチーム賞)を獲れずじまいの“自称・ナンバーワンチーム”でいいんじゃねぇか?な?(ニヤリ) 時代は変わってんだよ。時代は変わってくんだよ、ドンドンドンドン。残念」
バーナード「繰り返しになるが、1度負けたことは確かだ。だが、試合ごとで言うなら、8月の『G1 CLIMAX』でストロングマンがスズキに勝っているし、我々は彼らを倒している」
鈴木「(さえぎって)あ〜、忘れた。そんな記憶、俺にはない。そんな俺にとってどうでもいいような思い出なんかないから」
バーナード「(テーブルを叩きつつ)ワン、ツー、スリー、ストロングマン、ビクトリー。忘れたのか!?」
鈴木「ハハハハハハ。あ〜あ、もう言うことなくなっちゃって、ほかのヤツの話になっちゃったよ。もういいじゃん、言い訳。こんだけ言えば、もうすべてキレイな言い訳になるだろ。大阪で悪いが、変わるぞ。チャンピオン変わるぞ。時代も変わるぞ。そして、新日本の流れ自体が変わるぞ。俺が力づくで変えてやる」
アンダーソン「今年は勝利で締めくくろうと思っていたが、『G1 TAG』では残念ながら負けてしまった。『G1 TAG』は確かにスズキ、アーチャーが優勝した。しかし、今度の土曜日、IWGPタッグタイトルマッチでは、我々がベルトを守る」
バーナード「スズキ、アーチャーは非常に強敵だと思っている。だが、『G1 TAG』で負けたことで、自分たちは手負いの猛獣になった。手負いの猛獣は、無敵の力を発揮すると……」
鈴木「(西澤部長の通訳をさえぎって)しないだろ。手負いだもん。ヘヘッ!」
バーナード「(※通訳の続き)大阪は自分たちがベルトを守ってみせる」
——鈴木選手にとって、IWGPタッグとは?
鈴木「俺にとって“どうこう”じゃないだろ? オマエらにとって“どうこう”だろ? これ持ってると、そうやって負けても『ナンバーワン』って言えるんだろ?な? そうらしいんで、こういう大して強くねぇヤツが偉そうに『僕、チャンピオンでーす』って言ってるの、なんか取り上げたくなんだよね。あとさ、俺らが『G1 TAG』を優勝して、このベルトに挑戦するんじゃないからな。それだけはオマエら(マスコミ)にも、新日本にも言っておくぞ。俺らは『G1 TAG』のチャンピオンなんだ。だから、“チャンピオン対チャンピオンの試合”だと思ってる。“キング・オブ・キング”だよな? どっちが強いか、これで決着つけりゃいいんだ。勝ちゃいいんだよ。だって、俺らがリーグ戦で優勝しても、『まだベルトはこの人たち(バーナード&アンダーソン)が持ってます』みたいな。話、おかしいだろ?」
■『POWER STRUGGLE』大会情報
●11月12日(土)18:00〜
大阪・大阪府立体育会館
★チケット情報/★カード情報
【写真:山本正二】