The Prospects for「G1 CLIMAX 2009」(2)/8月8日大阪府立体育会館 大会展望
「G1 CLIMAX 2009」2日目の8月8日大阪府立体育館大会。Bブロックでは、今年1月4日東京ドーム大会、3月1日プロレスリング・ノア日本武道館大会にて、タッグマッチで激突した中邑真輔と杉浦貴(プロレスリング・ノア)の初一騎打ちが遂に実現する。
過去に総合格闘技を経験したという共通点を持つ中邑と杉浦。初対決となった1月4日ドーム大会では、激しい打撃技合戦を経て、中邑がグーパンチを放てば、杉浦がタックルで突っ込んできた中邑にカウンターの膝蹴りを入れる——そんな緊迫感あふれる攻防の末、中邑が飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで勝利した。
「向こうも総合とかを経験しているじゃないですか。そういう部分で上手く歯車が噛み合ったのかなと。やってみて、ますますいい選手だと思った。彼とはまだまだいいものを見せられると思うのでまた闘いたい。もちろん負けてよかったとは思っていないし」と、中邑を評価した杉浦。リベンジも当然狙っているだけに、あの時を超える攻防をした上で勝ちにいくに違いない。
また、この日のBブロックでは、長きにわたって泥沼抗争を続ける天山広吉と飯塚高史の公式戦も組まれている。
天山は、昨年の「G1」で飯塚の度重なる襲撃で首にダメージを負った。それが響いて公式戦でわずか1勝しかあげられず惨敗。「G1」3度優勝という輝かしい実績に傷をつけられた。
先日のチェーンデスマッチで天山に敗北している飯塚は、得意の反則・ラフ殺法に磨きをかけて、獲物=天山を徹底的に苦しめるはず。3年ぶりの「G1」制覇を狙う天山は、今年も飯塚に足をすくわれてしまうのか。いずれにせよ、天山にとってこの先の公式戦の左右する大きな山場となりそうだ。
そして、「G1」連覇を目指す昨年度優勝者・後藤洋央紀は、永田裕志と対戦する。
昨年の「G1」、今年の「NEW JAPAN CUP」でいずれも勝利をあげ、永田に連勝中の後藤だが、「1度や2度勝ったけど、まだまだ印象を変えるまでには至っていない」。今回も勝利した上で、真の意味での“永田越え”を果たそうと目論んでいる。この両者による世代闘争も見逃せない。