棚橋弘至選手が独占インタビューで宣言!「誰も到達していない域に行く」
「NEW JAPAN CUP 2009」は後藤洋央紀選手の初優勝で幕を閉じた。IWGPヘビー級王座への挑戦権を実力で獲得した後藤選手を、現王者である棚橋弘至選手はどう見ているのか? そして、目前に迫った強敵カート・アングル選手との防衛戦に対し、新日本のエースとしてどう立ち向かうのか?
渦中の棚橋選手を都内某所でキャッチし、独占インタビューを敢行した——。
–IWGP王者として迎えた「NEW JAPAN CUP 2009」が終了しましたが?
棚橋「トーナメント戦に参加しないシリーズだったんですけど、始まる前に4月5日両国(国技館)でのアングル戦というのは決まっていたんですね。そういう気持ちを途切れさせることなく乗り切ることができたので、いいシリーズだったです」
–どうやってモチベーションを維持したのですか?
棚橋「やっぱり、トーナメントに注目が行くのは当然。そんな中でも、自分はエースですから、大会を締めなくちゃいけない。それに、自分としても話題をかっさらいたいという感じで。各地のファンの反応もよかったし、そういう部分はできたと思います」
–3月19日大阪の「Leonis II」では、メインイベントでチームが負けて先に退場したにもかかわらず、突然リングに戻って来ましたね?
棚橋「“復活パターン”もあるよと(笑)」
–3月22日愛知大会でのバル・ビーナス戦はいかがでしたか?
棚橋「日本での“バルビー”の知名度がなかったんですけど、面白い試合ができましたよ。やっぱり、これから怖い選手ですね」
–「NEW JAPAN CUP 2009」を制した後藤洋央紀選手の印象は?
棚橋「決勝戦を見ていたんですけど、ヒザをケガした中で、あの粘りというのは脅威に感じましたね。『どこまで荒武者は行くんだろう』という可能性を感じましたよ」
–2回戦で中邑真輔選手、準決勝で永田裕志選手、決勝戦でジャイアント・バーナード選手と、強豪をことごとく打ち破っての勝利でした。
棚橋「一番しんどかったでしょうね。特に驚いたのは、決勝戦でバーナードのバーナードライバーを返した時ですね。骨格も太いし、パワーもあるし、タフネスという意味では秀でているんじゃないかと」
–そして、いよいよアングル選手との防衛戦が目前に迫ってきましたが?
棚橋「スゲェ興奮しますよ。ただ、レスラーになっての最終目標は、さらにその先ですから」
–その最終目標とは?
棚橋「スーパースターですよ。世界中を巻き込んだスーパースター。アングルはまだ通過点」
–緊張もしている?
棚橋「してますね。アングルよりうまい選手というのは、そうはいないですよ。ヘタしたら子供扱いされるかもしれない。そういう相手にどう立ち向かって行けばいいかというね。ファンも『オイオイ、棚橋、大丈夫かよ?』みたいに、だいぶ心配してるんじゃないかと(笑)。それを跳ね返しますよ」
–攻略法は?
棚橋「アンクルロックですかね、やっぱり。どんな体勢からでも入ってきますから。まぁ、仕留めるとしたらカッコよく勝ちたいですけど、どんな形であれ、とにかく勝ちたいですね。(5月3日福岡国際センターで王座に挑戦する)洋央紀も『棚橋、棚橋』と言ってますし……。俺と闘った方が、アングルとやるより楽だと思ってんじゃないですか?(苦笑)」
–一夜明け会見の様子からすると、アングル選手のことをあまり知らないようです。
棚橋「さすが天然ですね(笑)」
–強豪2人を相手にしての連続防衛戦となりますが?
棚橋「毎年、春先のこの時期はケガをするんで、体調を整えて、アングルを倒して、洋央紀を迎え撃って、誰も到達していない域に行きます」
–ところで、IWGPガールズは今後も登場しますか?
棚橋「それは俺の闘いぶり次第です。今度はプライベート用のIWGPガールズをつけて欲しいです(笑)」
——インタビューでも触れていたように、棚橋人気は現在急上昇中。IWGP王者として、新日本のエースとして、各地で大声援を受けている。その充実ぶりは好調な戦績にも表れており、この勢いはさらに増しそうな気配である。しかし、短期間で2人の強豪を迎え撃つこととなった今回の連続防衛戦が、棚橋選手にとって大きな試練となることは避けられない。
果たして、2連続防衛なるか? まずは4/5両国のアングル戦に注目!
4月5日(日)
東京・両国国技館
17:00試合開始
5月3日(日)
福岡・福岡国際センター
15:00試合開始