後藤洋央紀が、改めて棚橋戦を熱望!/「NEW JAPAN CUP」優勝会見
3月23日、激闘の「NEW JAPAN CUP 2009」を制した後藤洋央紀選手が、一夜明け会見に臨んだ。
後藤選手は、前日の尼崎大会における「NJC」準決勝で、永田裕志選手を撃破。同じく準決勝で吉江豊選手(DRADITION)を下したジャイアント・バーナード選手と、決勝戦で激突。見事これを打ち破り、「NJC」制覇の栄冠、「G1 CLIMAX 2008」からの“夏・春連覇”の称号、IWGPヘビー級王者・棚橋弘至選手への挑戦権、そして賞金500万円を、同時にその手へ掴んだ。
試合後には、4月5日両国国技館大会で棚橋選手がカート・アングル選手(TNA)の挑戦を受けることに触れ、敢えて「棚橋弘至と闘いたい」と逆指名。以前の挑戦で敗れた雪辱を晴らし、最高の形でIWGPを手中にすると誓った。そして、この一夜明け会見でも、棚橋選手と闘いたいという意向を改めて表明する形となった——。
■後藤選手のコメント
「最初に『NJC』のトーナメント表を見た時、非常に厳しい組み合わせだと思ったんですけど、終わってみてやっぱり厳しかった。でも、今の新日本プロレスを代表する選手たちと当たって、そして勝つことができたことは俺にとって凄く大きいこと。あとは(5月3日)福岡でタイトルマッチが決まっていますんで、それに向けて頑張って行きたいという気持ちです」
■マスコミとの質疑応答
–タイトルマッチの相手として「棚橋選手と闘いたい」と発言した理由は?
後藤「自分がIWGPに初めて挑戦したのが棚橋弘至で、ベストバウトと呼ばれる試合をした上で勝てなかった。そこに凄く悔いが残っていて。もう1度棚橋弘至とやって、ベストバウト級と呼ばれる試合の中で、次は勝ちたい。ぜひ、福岡は棚橋弘至とやりたいです」
–準決勝で対戦した永田選手が「まだ(自分が)越えられたとは思っていない」と発言していましたが?
後藤「自分も、1度や2度勝ったぐらいで越えたとは思ってないですよ。それは、今後の闘いの中で徐々に見えてくるものだと思っているので。今回、勝ちましたけど、やっぱり勝負は時の運というのもある。完全に越えられたかと言ったら、俺もまだはっきり越えたとは言えないと思う。まぁ、これからじゃないですかね」
–4/5両国では、その永田選手とタッグを組みますが?
後藤「タッグを組むことによっても、(永田を)越えたいというか。元々、永田選手とは当たることが凄く多かったけど、次の両国で永田裕志と組むというのは、俺の希望もあってのことなんですよ。闘うだけじゃなく、組んでも後藤洋央紀を見せられるかということも、越えなければいけないところだと思う」
–優勝決定戦から1日経って、勝利の実感は?
後藤「昨日は、勝利の酒を飲みあかすような感じで。それを終えて、ちょっと実感が出てきたなという感じなんですけど。でも、大変なのはこれからで。『NJC』は一つのステップアップというか、転機となる大会になのは間違いないので。逆に引き締められたというか」
–優勝賞金の使い道は?
後藤「そろそろ車を買おうかな(笑)。『G1』の賞金(1,000万円)は、ほとんどタクシー代で使ってるぐらいなので、それだったら車を買った方がいいかなと(笑)」
–アングル選手の印象は?
後藤「自分は闘ったことがないんですけど、やっぱりあれだけアメリカで名を売った選手というのは凄いと思うし……。まぁ、凄い選手なんでしょうね……」
–あまり興味がない?
後藤「自分の目標とするのはIWGPなんですよ。正直、どっちが勝ってもいいんですよ。いいんですけど、やるとしたら棚橋弘至とやりたいというだけであって」
–痛めてしまった左ヒザの具合は?
後藤「痛いですけど、このケガとうまく付き合っていけるかどうかというのも、名レスラーの宿命。これはしょうがないことなので、うまく付き合っていきます」
——見事に「NJC」を制し、最強のチャレンジャーと化した後藤選手。果たして、その前に立ちふさがるのは、棚橋弘至か? カート・アングルか? 5/3福岡に向けた闘いはすでに始まっている……。
4月5日(日)
東京・両国国技館
17:00試合開始