“プロレス界100年に1人の逸材”棚橋弘至先生の「生き方学習教室」報告
1月26日、広島県の広島市立牛田中学校にて、調理師、美容学校、新聞記者など、各方面より講師を迎えた「生き方学習教室」が行われた。この将来の夢と職業についての特別授業に、プロレスラー・棚橋弘至が講師として参加した——。
5時限目に行われた約50分間の授業には28人の生徒が集まり、棚橋先生の自らの体験をもとに授業が進められ、質問コーナーでは生徒たちの質問を一つ一つ丁寧に、時には笑い(生徒たちは苦笑?)をまじえ、明るく楽しい授業はあっという間に時間終了のチャイムが鳴りました。
■棚橋先生の話
「プロレスをやってて良かったことは根性がついたこと。どれだけ忙しい時でもしんどい時でも、苦しい時ってのは、そのとき苦しくても何年か経って考えた時に、あのとき頑張ったから今頑張れるという財産になる。苦しいときはプロレスを見て欲しい。やられてもやられても勝つことを諦めない。やられても立ち上がる。その姿勢を見てみんなは応援してくれるし、勝てば喜びも何倍にもなる。
どの仕事にも言えることは、一番大事なのは充実感。やり終えた気持ち。例えば、この前の東京ドームの時もすっごい緊張して、試合の何日も前から寝れなくて、寝れなくて……プレ○ステーションをやってたんだけど(笑)。そのドーム大会に向けてチャレンジャーとして毎日練習して、食事を気をつけて、体調を管理して、30分の試合をして勝ったときに、本当にプロレスをやってきて良かったと思えた。充実感があって、この日の為に32年間頑張ってきたんだなって思えたから、武藤敬司(全日本プロレス)を倒してベルトを巻いたときに頑張ってきて良かったと感じました。
これから、みんなが夢に向かっていくうえで、どの職業でも充実感をひとつのキーワードにして頑張ってもらえれば、バイトや勉強をして、高校、大学、就職と、いろいろ学んでいくうちに徐々に難しくなるけど、目標を達成したときの充実感を味わったら、もっとその先も頑張れると思う。やられている時もあれば必ず逆転するチャンスはやってくる。つらいときはプロレスラー・棚橋弘至を思い出して毎日を送ってもらいたいなと思います」
最後は「牛田中の皆さん愛してま〜す!」で自身初の授業を締めくくった。