「強くなれ」ライガーが関本に熱烈エール/1月22日大日本プロレス横浜大会 試合結果
1月22日(木)
大日本プロレス
「〜勝手に横浜開港150周年記念大会(1)〜」
神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール
=セミファイナル(第5試合)=
30分1本勝負
大日本プロレスVS新日本プロレス〜遺恨清算〜
スペシャルシングルマッチ
○獣神サンダー・ライガー
(16分48秒 サムソンクラッチ)
×関本大介
=試合経過=
昨年の大日本横浜大会にて、タッグマッチで激突したライガーと関本。この両者のシングルマッチ初対決が実現した。
入場時からブーイングを浴びたライガー。後から入場してきた関本にガウンを投げつけ、威嚇する。
ゴングが鳴らされると同時に、両者はロックアップ。ライガーは関本をロープへ押し、離れ際に張り手で先制攻撃する。さらに、張り手をもう1発食らわせると、場外エスケープ。なかなかリングへ戻ろうとせず、関本をイラつかせる。
関本はショルダータックル合戦、力比べを制し、ライガーに応戦。しかし、ライガーは関本の反撃を許さず。アームホイップで関本を場外へ転落させ、スライディングキック。さらに、鉄柱目掛けてのニークラッシャー、ドラゴンスクリュー、低空ドロップキック2連発で関本の脚を集中攻撃していく。
ライガーは、両手を広げて腰を振りながら「関本さーん」と茶化すように挑発すると、関本を足4の字固めでガッチリ捕獲。関本がロープエスケープしてもなかなか外さず、大日本ファンから大ブーイングを浴びる。
ライガーの攻めに苦しい場面の続く関本だったが、パワースラムを皮切りに、串刺しラリアット、雪崩式ブレーンバスター、カナディアンバックブリーカーからのアルゼンチンバックブリーカーで一気に反撃。ライガーが串刺しランニング掌底で応戦してくると両足を前方に立ててブロックし、串刺しラリアット2連発で突進する。
ライガーは、勢いを上げる関本に対し、掌底ラッシュから浴びせ蹴り。さらに、雪崩式フィッシャーマンバスターを繰り出すなど、普段は滅多に出さない大技を解禁して対抗する。
掌底3連打、垂直落下式ブレーンバスター2連発からのフォールをキックアウトし、ライガーに食らいつく関本。ライガーがブレーンバスターの構えに入ると、リバースブレーンバスターで豪快に投げ返し、パワーボム→逆エビ固め→STFの連続技でライガーにギブアップを迫る。
一進一退の攻防が続く中、関本はダイビングボディプレスを経て、得意のぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールド。これをカウント2でクリアしたライガーは、関本が再びぶっこ抜きジャーマンスープレックスの構えに入ると、サムソンクラッチで丸めこみ。この切り返しで電光石火の3カウントを奪い、勝利を収めた。
試合後、納得のいかない関本は、ライガーに突っかかる。これを機に両者は大乱闘に発展するが、セコンドに制止される。その後、関本が再戦を要求すると、ライガーは関本に対してマイクアピールした。
ライガー「関本! 関本!! もっと強くなれ。お前は強くなれる。俺の首を掻っ切るまで挑戦してこいや! 強くなったら、またこの地で再戦してやる。待ってるよ」
関本「オイ、新日本に殴りこんでやるよ!(と言い返して退場)」
ライガー「(退場していく関本に向かって)強くなれよ! 期待してるぞ!」
=試合後コメント=
ライガー「何なんだ、あのタフさは。もう、途中で作戦変更だよ。最後は引き出しの多さ。引き出しをいくつ持っているか。その差だな。ヤツは強くなる。強くなるからこそ、今日は俺が勝てただろうし、引き出しを開けた。凄い選手だよ。マンモス(佐々木)もそうだけど、凄いわな。俺は昔から言っているけど、インディーもメジャーも関係ない。いい選手はいいんだよ。俺は、あまりインディーっていう言葉自体が好きじゃないんだよ。プロレスが好きで、プロレスを愛して、体を鍛えて、いわゆる新日本や全日本(プロレス)に上がれなかった人間が『クソッタレ』っていう気持ちで頑張っている。俺達が見習うところはたくさんあるんだよ。みんなプロレスが好きだと思うんだよ。プロレスを愛している人間がプロレスを粗末にしちゃいかんだろうし、大きくなるであろう人間は止まるなと。だからこそ何回でもやってやる。ただ、俺もね、次のシリーズでタイガーマスクに挑戦する事が決まっていますから。あの関本を倒したんですから。タイガーなら、(今日の試合のようにやれば)2回はフォールを取れると思うんで。ガッチリ獲りにいきます」