「NJCは“俺の物語”」/史上初のV2を目指す棚橋選手を直撃!
初代「NEW JAPAN CUP」(以下NJC)覇者として、燦然とその名が輝く棚橋弘至選手。2年ぶりのエントリーとなった2008年春、さらなるスケールアップを遂げた“春男”が目指すのは、史上初の「NJC」V2と“春の二冠王”の称号だ——
–「NJC」には2年ぶりのエントリーとなりましたが?
棚橋「最初に言っておきたいんですけど、俺、意気込みとか語るの嫌いなんで。意気込みっていうのは、頑張らないといけない人が言う事であって、“俺クラス”になるとそういうのは超越してますから。それでも“あえて!”聞きたいのであれば言いますけど(笑)」
–1回戦の相手は、昨年11月の死闘が記憶に新しい後藤洋央紀選手でしたが?
棚橋「ハードな試合になりましたね。改めて後藤の強さってものを感じました。(後藤は)悪いところも無いけど、突き抜けるにはもうちょっとサムシング……それは僕にも分からない」
–フィニッシュとなった切り返しは狙っていたのですか?
棚橋「カッコ良く決めたかったんで。まぁ、色んな戦略があって、色んな勝ちパターンがあって、色んな棚橋弘至がいて、それで1つですから。(それぞれが)独立したものでは無いので、そうなった場合に“無限のパワー”が出るという考え方です」
–2回戦は、先シリーズからタッグを組む機会の多い田口隆祐選手となりましたが?
棚橋「う〜ん、“注意してますよ”(という言葉)に全部詰まってますね。注意報というか、警報までは行かない。だから試合の中でよっぽど研究してたり、得意技を返されたりとかしない限り、『NJC』は“俺の物語”なので。(田口の試合後)コメントの中で引っかかったのは、『俺は後藤洋央紀よりも強い』と。それは楽しみですよ。ファンキー対セクシーなので、“酒池肉林の闘い”になるかも」
–田口選手を下せば、いよいよ優勝が見えてくると思いますが?
棚橋「何も考えてないです。気分で言ったら、桃太郎が鬼ヶ島に出かけるような。桃太郎が鬼に勝って宝を持って帰ってくる、もうそんな気分です。まぁ、僕が桃太郎だといいんですけどね(苦笑)。犬、猿、雉では無い事を祈ります」
–その先には、IWGPヘビー級王者の中邑真輔選手が待ち構えています。
棚橋「中邑とは毎日当たってますからね。彼の気持ちというのは、伝わる部分がありますよ」
–第1回大会を制して以降、棚橋選手は「NJC」に強いという印象があります。
棚橋「第1回『NJC』は出世シリーズとなったので、俺にとって縁起のいい大会。まぁ、今年の春は色々とあるので、集中力はスゲェありますよ」
–そして、その一方で全日本プロレスの「チャンピオン・カーニバル」への出陣も決定しましたが?
棚橋「頑張って勝つというのはスマートじゃない。試合したら勝ってた、そんな感じで行きたいなと」
–棚橋選手のAブロックには武藤敬司選手をはじめ、小島聡選手、太陽ケア選手、川田利明選手と強豪がひしめいてますが?
棚橋「組み分け以前に、俺が全日本プロレスへ何しにいくのか? というところが大事なんで。まぁ、個々の選手に対しての作戦やコメントは特に無いです。今は考えてないので、その辺はおいおい聞かれたら」
–川田選手のみシングル初対決となりますが?
棚橋「興味無かったんですけど、こないだ(3月1日両国国技館大会で闘って)ちょっと興味が出ました」
–マークしている選手はいますか?
棚橋「あんま興味無いですね。もちろん優勝しに行くので、そういう顔をしていますから」
※棚橋選手が「NJC」2回戦に臨む千葉大会の詳細は以下のリンクよりご覧下さい
CRASH II〜NEW JAPAN CUP 2008〜
3月21日(金)
千葉・千葉ポートアリーナ
19:00試合開始